エバーブルーテクノロジーズは3月9日、自動操船技術を応⽤した自航式救命浮環「浮環ロボ・プロトタイプ」の開発成功を発表した。
海や湖、川などで流されたり落水したりした際、スマホアプリなどのデバイスからの救助要請の発信で自動的に救命浮環が落水者まで航行し救難支援を行なうロボット。実証実験に使用した浮環ロボ・プロトタイプは、同社が独自開発・展開する簡単に自動操船ができるオリジナルスマホアプリ「eb-CONNECT」と⾃動操船ユニット「eb-Navigator」をベースに開発したもので、全長80cmの無人ボートにeb-Navigatorを装着してモーターとラダーを自動制御。落水者の位置まで自律的に航行し停止する機能を備える。落水者は浮環ロボ・プロトタイプの浮環に掴まることで水上で救難を待つことができる。
同社では、これまで無人海洋調査・魚群探知向けの2mクラス「Type-A」、150kgの積載量をもつ無⼈貨物実証実験を行なった5mクラス「Type-X」、固定翼航空ドローンと帆走を組み合わせた「Type-P」などさまざまな用途に合わせた水上ドローンを開発して社会実装に向けた活動を続けており、今回の取り組みはこういった帆船型ドローンの無人操船技術を応⽤したものとしている。
同社では今後、スケールアップした複数の無⼈艇を使い広域をカバーすることで遭難者の迅速な水難救助活動を行なうソリューションを漁業者やマリーナ、地⽅自治体、官公庁向けに提案し、協業パートナーを募集するという。
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