MICINは3月1日、心臓血管外科領域の周術期に対応する「MedBridge heart care」の全国での提供を開始すると発表した。
外科手術領域では近年、患者の身体への負担がより少ない低侵襲化が進み、技術の進歩に伴い在院日数が短縮。患者は早期回復に向け、在宅環境で心身のセルフケアを行なうことが重要になっており、術前からセルフケアを行なって術後への備えや、退院後のより良い生活習慣を身につけることが大切な取組みであるとしている。
同社では周術期ケアアプリ「MedBridge」シリーズのひとつめとして、2021年7月から心臓血管外科領域の周術期に対応するMedBridge heart careを限定的な地域で医療機関に提供。国立研究開発法人国立がん研究センター東病院と周術期ケアアプリの開発に向けた共同研究を行なっているほか、アストラゼネカとも肺がん領域においてMedBridgeを活用したソリューションの開発を共同で実施するパートナーシップ契約を締結。
MedBridge heart careは、心臓血管外科手術を受ける患者が手術後に日常生活へ早期復帰することを支援する周術期ケアアプリで、患者側モバイルアプリ及び医療機関側ウェブシステムにより構成。患者はアプリを使用することで情報コンテンツにより周術期における必要な情報を入院前から自身のペースに合わせて理解でき、在宅環境下でPHRを記録するなど体調管理の習慣を身に着けることができる。医療機関においては、アプリと連携したシステムを通じて患者の在宅時の状態を把握でき、それをもとに診察が可能となる。
今回の全国提供にあわせ、MedBridge専用ウェブサイトを開設した。また、3月3日より横浜で開催される「第52回日本心臓血管外科学会学術総会」に出展し、本アプリの説明やデモ展示を行なう予定。
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