Hondaの各製作所や事業所では毎週金曜日、社員食堂でカレーうどんが出るのはクルマ好きの間では有名な話。そんなカレーうどんを自宅で楽しめる「ホンダ社食のカレーうどんの素」がHondaグループの社員食堂の管理・運営業務などを手掛けるホンダ開発から発売されています。今回この「ホンダ社食のカレーうどんの素」の味比べを、ホンダ関係者を父に持つ麺類評論家アイドルの葉山カナさんにホンダアクセス本社にお邪魔してレポートしていただきました!
ラーメン好きが高じてラーメンコラボをするほど
葉山カナさんは、ASCII.jp自動車部ゆみちぃ部長こと寺坂ユミさんと同じアイドルユニット「純情のアフェリア」に所属するメンバー。ゆみちぃ部長とは同期の仲良しさんです。「ゆみちぃとは同じ愛知県出身なんですよ。でも私は名古屋市出身ですが、彼女は知多半島出身です」とはカナさんの弁。
葉山カナのアキバラーメン道
— 純情のアフィリア (@AfiliaSaga) January 19, 2022
フードコラボキャンペーン
是非!!ラーメン食べに行ってください!https://t.co/Gq1aCl5uKR#純情のアフィリア
そんな葉山カナさんは大の麵好き。他媒体でカレーうどんやラーメンの試食記事を担当されていたりするほか、秋葉原のラーメン店とコラボ麺を作ってしまうほどの入れ込みようです! そのことを最近知ったASCII.jp自動車部の部員たちは、マネージャーさんに懇願して出演を依頼したところ、ふたつ返事でOK。今回の食レポ取材となりました。
キミはHondaのカレーうどんを知っているか!?
Hondaのカレーうどんは、クルマ好きなら有名な話。もともとHondaの社員は白い作業着を着用しているため、金曜日ならカレーうどんの汁がはねても週末に洗濯できるからと社食で取り扱いが始まったのだとか。ですが考えてみると「金曜日はカレーの日」という文化はHondaに限らないような。そのルーツを調べてみると海上自衛隊が長期の海上勤務で「曜日感覚」が失われることを防ぐために、毎週1回カレーを部隊食として出していたという説が有力のようです。
話はHondaに戻して。一般的に大企業の社食は、全国どこでも似たようなメニューを提供するものです。ですが「金曜日のカレーうどん」だけは別。いつしか、事業所ごとそれぞれに独自のカラーを出すようになっていったようです。ちなみに、毎週同じカレーうどんが出ているのかというと、事業所や製作所によって違うそうですが、必ずしも同じではないそうです。そんなこんなで、社員は楽しみにしており、社食を作る方も期待に応えるというわけで、結果的にコダワリの強いカレーうどんに。そのあたりに、どこかHondaイズムを感じませんか?
この「ホンダ社食のカレーうどんの素」は、製作所別に5種類がラインアップ。ちょっと前までは、入手が大変難しいものでした。というのも一般流通はしておらず、基本的に事業所や製作所の売店、もしくはホンダ開発が運営する「新狭山ホテル」のロビーでしか手に入れなかったから。よってHondaの関係者に「買ってきて」と言わない限り、そして新狭山ホテルに行かないと手に入りませんでした。ですが、2020年1月から新しくなった本田技研工業本社ビル1階のショールーム「ウエルカムプラザ青山」で販売開始。それとほぼ時を同じくして、あらたに二輪の国内工場である熊本製作所味も加わり5種類に。ということで、カナさんには5食すべての食レポをお願いすることになりました。
三味一体のカレーうどん「埼玉製作所味」
まずは埼玉製作所味から。埼玉製作所は、「完成車工場(寄居町)」「エンジン工場(小川町)」「狭山工場(狭山市)」の三拠点を合わせた事業所の総称です。つまり三位一体ならぬ三味一体のカレーうどんです。
温めた生麺タイプのうどんに、「ホンダ社食のカレーうどんの素/埼玉製作所味」をどぼどぼっとかけるカナさん。「結構ドロッとしていますね」ということで、ちょっと苦戦されている様子。それを見た担当編集でもあるASCII.jp自動車部の部員Sは「粘度は10W-50ですかね」などと、クルマ関係らしくエンジンオイルの粘度で表現。実際に10W-50なのかというと、全然違うと思いますが。
まずはひとすすり。「うん! 美味しい! 普通のカレーうどんです」。カナさん、それだけですか? と部員K。「どちらかというと洋風のお味かな。いわゆるカツオ風味が効いた和風の味じゃないです。結構スパイシーですね。あと具はほとんど溶けている感じ。スープが濃厚なので、麺に絡みついているから、カレーうどん感がすごいです」。さすが麺食アイドル、バッチリのコメントです。この味をひとつの基準として、次は浜松工場味に挑戦してみましょう。
ベーコンが入った「浜松工場味」
浜松工場は1948年に本田技研工業が誕生した地にあり、Honda初の二輪車「ドリーム号」をはじめ、数多くのHonda車が誕生した場所です。現在はトランスミッション製造部として、ATやCVT、そしてモーター搭載ミッションのSPORT HYBRIDを製造しているようです。そんなカレーうどんはどんな味なのでしょう?
「黄色いパッケージで、いかにもカレーうどんって感じがしますね」というカナさん。で、封をあけた瞬間「なんじゃこりゃ!」とアイドルとは思えぬ発言が飛び出します。
「なんか燻製みたいな匂いがするんですけど」とカナさん。実は5種類のうちで、ある意味最も独特な商品だったりします。というのも、本家の浜松工場のカレーうどんは「箸が折れるほど固い」とキャッチコピーがつくほど固いルーが特徴なのだとか。さらにルーにはベーコンが入っているそうで、このカレーにもベーコンが入っています。燻製みたいな匂いというのは、恐らくベーコンの香りでしょう。
「味も結構独特ですね」とカナさん。「なんというんですかね。ちょっとクセが強いですね。あと、それほどスパイシーでもないような。とてもルーが硬くて、食べる前に結構まぜないとダメですね」とのこと。どうやら味はお口に合わなかったようで「次いいですか?」と断念。ここで部員Sにチェンジして実食。「これはグリスみたいな感じですね」という、わかりやすいような食レポには適していないような粘度表現をした後、ひとすすり。「え? これ結構好きですね。イケますヨ。あまり辛くないというか、どちらかというと甘口なのかな」との評価。どうやらカナさんは辛い方がお好きのようです。
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