グーグルは2月15日(現地時間)、PCやMacにインストール可能な「Chrome OS Flex」を発表。早期アクセス版の配信を開始している。
Chrome OSを搭載するPC「Chromebook」は、GmailやGoogleドライブをChromeから操作、データや設定情報をクラウド上に保存するなど、クラウドベースでの利用が前提で、低スペックなマシンでの快適な動作、高速起動、マルチユーザー対応などの特徴を持ち、教育市場を中心に国内でもシェアを拡大させている。
ChromebookはPCメーカーからハードウェアとしての購入が前提だが、同時にChrome OSの基盤部分(Chromium OS)はオープンソースのため、そこからフォークしたChrome OSライクな通常のPCにインストール可能なOSが複数リリースされてきた。そのうちの1つ「CloudReady」を提供しているNeverware社を2020年にグーグルが買収。同社の技術をChrome OSに統合する形で、今回のリリースにいたっている。
Chrome OS Flexの特長はChrome OSと基本的には同様(コードベースやリリースタイミングも同じとのこと)。高速な起動やアップデート、ウェブアプリの快適な動作、高いセキュリティー、導入や管理の容易さ、古くなったハードウェアの持続可能性などのメリットが紹介されている。
一方で現時点では、Androidアプリの動作やGoogle Playには対応しておらず、これらの機能を利用するにはChromebookの利用が求められている。また、ARMアーキテクチャについても非サポートとなっている。今後は数ヵ月以内に安定版のリリースが予定されている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります