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各局支援事業について〜都庁内のDX推進〜

2022年02月16日 12時00分更新

※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら。
次世代ウェルネスソリューション構築に向けた3つの事業化促進プロジェクトを選定しました

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

 こんにちは! 各局支援担当です。

 本日はデジタルサービス推進課で行なっている都庁内DX推進の取組についてご紹介いたします。

DX推進の取組とは?

 都庁の各局ではデジタル技術を導入して都政のQOSの向上を図る動きが活発になっています。デジタルサービス局では、こうした各局のDX推進の取組について、技術的なサポートを行なっています。

 例えば、DX推進では以下イメージ図のように『今までエクセル等でバラバラに管理していた情報をダッシュボード(情報をわかりやすく集約・可視化するデジタルツール)という仕組みを使い、それぞれの立場で見たいデータを見ることができるようにする』等の取組があったとき、事業所管部門では、今までと管理や操作方法が変わってしまうため、便利なツールであっても使われなくなってしまうことが予想できます。

 そんな各局の“困った”を各局支援事業では、実際に困っている職員に寄り添い、仕組みをレクチャーするだけでなく、その後に各局職員が自力で活用していけるよう、データの作り方、使い方、ツールの操作方法に至るまで丁寧にサポートしています。

DX推進のイメージ

各局支援事業の経緯

 2021(令和3)年、各局において新型コロナウイルス感染症対策に対しICT等の導入・活用を検討する際、その支援を行なうことを目的とした東京テックチームを設置しました。

 2021(令和3)年4月以降は、デジタルサービス局ができたことに伴い、新たに各局支援専門の部署を設置し、各局のデジタル技術導入を更に加速させるよう体制を強化しました。継続して各局の新型コロナウイルス感染症対策へのデジタル技術の活用をサポートするとともに、各局が行なうデジタル化に向けた取組について相談対応や技術的なサポートを実施し、都政全体のDXの推進を図っています。

現在までの支援状況

 今年度は、各局から161件のサポート依頼があり、民間出身のDX経験豊富なICT職員を中心にサポートを行なっています。その内容は、新型コロナウイルス感染症対策としてのデジタル技術の活用や、ウェブサイトの構築、オンライン申請など様々です。

 困難な事業であるほど、サポートの際は関係者とのコミュニケーションが大切になるので、1日に何度もオンライン会議等による打ち合せが必要となります。実際、新型コロナウイルス感染症が広がると、各局で行なう取組への支援も増え、サポートの広さだけでなく深さが加わり、忙しい毎日を送っていました。現在は、今後に向けた対応策を検討するなど、継続して忙しい日々が続いています。

支援実績

 支援の一例を挙げると、新型コロナ対策として実施した「徹底点検TOKYOサポート」プロジェクトでは、飲食店等の感染防止対策を点検する際に活用するアプリを開発し、アジャイル手法を活用して機能を順次充実させました。

「徹底点検TOKYOサポート」ポータル画面及びアプリの画面イメージ

今後は

 今後は対応が続く新型コロナウイルス感染症対策におけるデジタル技術の活用やテレワークを意識した業務改善、サービスのリリース前後で使い勝手を試し問題点や改善点を発見するユーザーテストの実施サポートなどが中心となっていきます。ユーザーテストは、9月に公表された「ユーザーテストガイドライン」にあるように、今後継続的に増えていく分野になりますので、特にテスト実施前の課題(仮説)の明確化と継続的な改善につなげるPDCAサイクルの確立を重点的にサポートし、皆様が使いやすいUI/UXとなるように業務にフィードバックしていきたいと考えております。

 今後も、各局と連携しながらDX施策の取組サポートを進めていきます。

◆この記事は、下記より転載しています
 https://note.com/smart_tokyo

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