『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』と『アンチャーテッド 古代神の秘宝』がセットになった!
目と耳と振動で感じる『アンチャーテッド』!PS5版『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』をプレイレビュー
アドベンチャー映画の世界に没入するような感覚でアクションを楽しめる――。全世界で人気のアクションアドベンチャーシリーズ「アンチャーテッド」のPlayStation 5(PS5)専用ソフト『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』が発売された。
本作は、PlayStation 4(PS4)で発売された『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』と『アンチャーテッド 古代神の秘宝』をセットにし、PS5向けの機能を搭載したアッパーバージョン。1本で2つのストーリーが楽しめるお買い得な製品となっている。
PS5版の特徴としては、DualSense ワイヤレスコントローラーへの対応、高速ロード、Tempest 3Dオーディオへの対応、4K解像度への対応など。この点も踏まえながら、本作をレビューしていこう。
『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』
PS5版ローンチトレーラー
海賊王の秘宝とインドの神「ガネーシャ」にまつわる秘宝に迫る胸アツのストーリー
レビューに入る前に、簡単に本作に収録されるタイトルのストーリーを紹介。
『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』では、トレジャーハンターを引退したシリーズの主人公ネイトが、死んだと思われていた兄「サム」との再会をきっかけに海賊王「ヘンリー・エイブリー」の隠した秘宝を求めて世界を股にかけた冒険を繰り広げる様子が描かれる。
『アンチャーテッド 古代神の秘宝』では、『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』(「アンチャーテッド」シリーズの第2弾)に登場した女性トレジャーハンターのクロエ・フレイザーを主人公に、古代インドの神「ガネーシャ」にまつわる秘宝「ガネーシャの牙」を巡る冒険が描かれる。
ちなみに、こちらは『海賊王と最後の秘宝』の追加エピソードとして有償DLCとして発売された作品。追加エピソードとはいえ、本編同様、しっかりと遊び込める内容になっている。
「アンチャーテッド」シリーズは“プレイする映画”と称されており、ストーリーも大注目なタイトル。ステージ中で交わされるキャラクター同士の会話やイベントシーンでの表情などがしっかりと作りこまれているので、こういった点も注目ポイントだ。
特に『トレジャーハンターコレクション』に収録された2作は、シリーズ4作目となり作りも極まっている印象。イベントパート、探索パート、バトルパートが自然に融合した、極上のアクションアドベンチャー体験が味わえる。
PS5ならではの機能で、より「アンチャーテッド」の世界に没入できる!
ゲームはチャンプター制になっており、チャプター(ストーリー)に沿ってさまざまなステージで冒険を繰り広げる。ステージでは目的地に沿って探索を行ない、要所要所でイベントが挟まったり、バトルが発生したり、パズルを解いたりと、バラエティ豊かな展開を楽しむことが可能だ。
戦闘のシチュエーションもチャプターごとでさまざま。ステルス行動で敵を倒していき、大きな戦闘にならずに済む場所もあれば、初めから次々と現れる敵を倒していくバリバリの戦いが続く場面も。こういったシチュエーションの違いも、ゲームが単調にならずに、なおかつ緊張感を持って進められるポイントになっている。
戦闘では、□ボタンでパンチやキックを繰り出す直接攻撃、敵に組まれたら△ボタン、壁などに張り付いて隠れる○ボタン、L2ボタンで銃を構え、R2ボタンで発射などのアクションがとれる。また銃は2つまで所持できて、十字キーで使用する銃を切り替えることが可能。ほかにも手榴弾を所持している場合は、R1ボタンで投げることができる(ボタンは初期設定のもの。オプションで変更可能)。
本作では、柱の影に隠れたり、しばらく攻撃を受けたりしなければ、受けたダメージが回復する。いつでも回復できると考えれば、非常にとっつきやすい。また、復帰ポイントが細かく設定されているのもポイント。途中でやられてしまったからと言って最初からやり直しというシチュエーションもほとんどないので、ストレスを感じることなく遊べた。
PS5ではDualSense ワイヤレスコントローラーにより振動が微細になり、銃器を撃った時や乗り物に乗った時、また爆発などが起きた時など、細かく変化。振動によって、感覚的にゲームのシチュエーションを感じられるようになっている。また、Tempest 3Dオーディオに対応により、敵と乱戦になった場合、目視でもある程度わかるが、音でどちらから銃を撃たれているのか感じることができるので、より状況が把握しやすくなった印象だ。
個人的に一番恩恵を感じたのは、高フレームレートで遊べるようになったこと。本作では、ネイティブ4K解像度+30fpsの「忠実度モード」、フレームレートを優先して遊べる「パフォーマンスモード(4K対応テレビだとアップスケーリングした4K画質になる)、さらに「パフォーマンス+モード」として対応ディスプレーであれば120fps/1080pでプレイすることも。30fpsでも問題なく遊べるのだが、フレームレートが高いと目が疲れにくくなる印象。これも個人の感想(思い込み?)だが、3D酔いが緩和された気がした。
さらにPS4版ではゲーム開始時、またセーブデータをロードする時に30秒ほどの読み込みを挟んだが、PS5では読み込みを感じることなく瞬時にプレイがスタート。非常に快適に遊べるようになっている。
細かい設定で自分の好みの環境で遊べる
SIE製のゲーム全般に言えることだが、設定の細かさも特徴。ゲームの難易度設定から、字幕やゲームのヒントのオン/オフ、音声を英語と日本から選択できるなど、プレイヤーの好みや環境によって変更できるようになっている。基本的にはプレイ中に設定は変更できるが、映像のモードや音声の切り替えなどはゲームのタイトルメニューでのみ選択可能。
また、ゲームプレイ時の基本設定として、初心者向けに次に向かう場所に自動でカメラが動く「カメラアシスト」や自動で敵に照準をあわせる「自動照準」といったように、アクションにそれほど慣れていないプレイヤーをサポートする機能も搭載。これらはゲーム開始時に決められるほか、ゲーム中でもオプションでいつでも変更可能。自分のプレイの腕にあわせていつでも変更できるのも親切丁寧でアクション初心者にもオススメできる。
過去作をプレイしたことがない人こそ遊んでほしい良質な一本
本作はシリーズ4作目とはいえ、登場する人物の人間関係はセリフやシチュエーションで補完され、これまでのタイトルを遊んだことがない人でも十分に楽しめる。
PS5を所持していて、シリーズをプレイしたことのない人には絶対にオススメできるタイトルだ。PS4版をプレイした人は、PS5ならではの要素を体験するために購入してみるのもアリかと。なお、本作はPC版の発売も決定している。PS5をまだ購入できていない人は、こちらを待つのもいいかもしれない。
映画の「アンチャーテッド」も2月18日から公開されるので、映画とゲーム、2つで「アンチャーテッド」の世界を体験してみては?
映画「アンチャーテッド」予告3
【ゲーム情報】
タイトル:アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション
ジャンル:アクションアドベンチャー
販売:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
開発:ノーティードッグ
プラットフォーム:PlayStation 5
発売日:発売中(2022年1月28日)
価格:5390円(パッケージ/ダウンロード)
CERO:C(15才以上対象)
©2022 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC. アンチャーテッドおよびアンチャーテッド トレジャーハンターコレクションは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの商標です。
※「PlayStation」「プレイステーション」および「PS5」は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標または商標です。
※そのほか記載されている名称は各社の商標または登録商標です。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります