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モトローラ「moto g31」は5G非対応も2万円台半ばで有機ELのハイコスパモデル

2022年02月09日 12時00分更新

性能はミドルクラス相応、5Gには非対応

 続いて性能面を確認すると、チップセットにはMediaTekの「Helio G85」を採用。メモリーは4GB、ストレージは128GBで、microSDにより1TBまで追加することが可能だ。

 Helio G85は国内であまり搭載機種を見かけないだけにその性能が気になるところ。そこでいくつかのベンチマークを試してみると、CPU性能はmoto g30が搭載していたクアルコムの「Snapdragon 662」よりやや上、グラフィック性能はそれよりも高いが、全体的にあまり高いスコアとはいえずミドルクラスなりの性能と捉えておけばよいだろう。

「Geekbench 5」のCPUベンチマーク結果

「3DMark」(Wild Life)のベンチマーク結果

 それだけにハイエンドモデルの操作に慣れている人が使うとややもたつきを感じてしまうし、また高い性能を要求するゲームなどは画質をかなり落とさないとプレイが厳しい印象だ。moto g30が対応していた画面のリフレッシュレート90Hz駆動にも非対応のため、ゲームプレイ時のスムーズさに欠けるのも残念である。

「PUBG MOBILE」のグラフィック設定はデフォルトで「HD」、フレーム設定は「高」まで。グラフィック設定が「標準」にとどまっていたmoto g30よりは上の設定が可能だ

「原神」のグラフィック設定デフォルトで「最低」。デフォルト設定でもプレイ中に一瞬動きが止まることが何度かあり、プレイ時の快適さに欠ける

 バッテリーは先に触れたとおり、約5000mAhと大容量なので安心感があるが、一方でmoto g30で対応していた20Wの急速充電には対応しておらず、付属の充電器も10Wとなる。防水性能はIP52でFeliCaに非対応というのも、価格重視のモデルで日本向けカスタマイズがコストアップ要因になるとはいえ残念だ。

高速充電には対応しておらず、付属の充電器もコンパクトだが10Wと限られている

 ほかにもう1つ、低価格の影響が出ているのが通信機能で、現在のタイミングで販売される端末ながら5Gに対応していない。もちろん現在は4Gのネットワークの方が充実しているので十分実用的ではあるのだが、今後5Gのネットワークが急速に広がる可能性が高い中にあって、2年程度使うことを考えると悩ましい部分だ。

 ちなみにSIMはnanoSIM×2で、eSIMには非対応。一方のSIMがmicroSDとの排他仕様となるなど、オープン市場向けモデルとしてはスタンダードな内容といえるだろう。

SIMスロットはnanoSIM×2で、一方はmicroSDとの排他仕様だ

【まとめ】価格を考えれば満足度は高いが割り切りも必要

 moto g31は有機ELの搭載によって薄型・軽量化を実現しているのに加え、ミドルクラスとしてはカメラ性能も必要十分。性能は価格相応だが、2万円台の低価格モデルとしては十分な内容といえるだろう。

 ただ一方で、リフレッシュレート90Hz駆動がなくなったり、急速充電に対応しないなど、moto g30と比べ必ずしも機能・性能が向上しているとは限らない点があるのが気になった。2022年の販売ながら5Gに非対応であることなども考慮すれば、利用にはやや割り切りが必要なモデルといえるかもしれない。

モトローラ「moto g31」の主なスペック
ディスプレー 6.4型有機EL(20:9)
画面解像度 1080×2400
サイズ 約73.9×161.9×8.55mm
重量 約181g
CPU MediaTek Helio G85
2GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ microSDXC(最大1TB)
OS Android 11
対応バンド LTE:1/2/3/5/7/8/18
/19/26/28/38/40/41
W-CDMA:1/2/5/8/19
4バンドGSM
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ画素数 約5000万画素+約800万画素(超広角)
約200万画素(マクロ)+深度
イン:約1300万画素
バッテリー容量 5000mAh
生体認証 ○(側面指紋、顔)
防水/防塵 ×/×(IP52)
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ ミネラルグレイ、ベイビーブルー
価格(SIMフリー版) 2万5800円
 

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