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意外と撮影するのが難しい黒猫をスマホやデジタル一眼で綺麗に撮る

2022年02月08日 12時00分更新

窓からの光がいい感じにあたって妙にカッコよく撮れたうちのミル。黒猫をキレイに撮るには光が大事なのだ。2021年12月 ニコン Z 9

 2021年9月、うちに黒猫のミルがやってきたのだけど、どうもそれ以来黒猫がやたら気になるのである。特に黒猫に出会う機会が増えたってわけじゃないだろうから、より目に付くようになったという方が正しい。

 というわけで黒猫特集。

 冒頭写真はうちのミルから。黒猫を撮ってると、光の当たり方って大事だなあと思うよね。明暗をきれいに出さないと立体感がでないというか、飼い黒猫を撮るときは窓からの光がほどよく入る時間がいいぞというか。黒一色だからこそ、光りの使い方がより際立つもの。冒頭にこの写真を持ってきたのはそれが理由。

 とはいえ、ほとんどの写真は室内照明に頼った夜だったりするので、なかなかうまくはいかないんだけれども。

猫じゃらしにとびつくミルを上から狙ってみた。リアルタイム猫瞳AF万歳、って写真だ。2021年12月 ニコン Z 9

 では外に出よう。立派な黒猫がいたのである。

これぞ大人の黒猫。顔もぎゅっとしまってる。2021年11月 キヤノン EOS R3

 お次は振り返り黒猫。曇っていたので立体感はあまり出てないけど、そのぶん黒くてつやつやした身体がいい感じに撮れた。背景に緑や赤が入っていることで黒猫の黒さが際立ってくれた。さっきの黒猫と見比べると、顔つきがちょっと違うよね。陽射しが違うってのもあるけれども。

お庭にいた振り返り黒猫。丸くてつやつやした感じ。背景に赤い実だか花だかがはいっていると黒がより際だってよし。2021年12月 ニコン Z 9

 黒の子猫も可愛い。保護猫シェルターQUEUEでいきなり肩に飛び乗ってきた黒猫だ。肩乗り黒猫。シェルターのスタッフさんにiPhoneを渡して撮ってもらったもの。さすがにこの向きで肩に乗られると自分では撮れないのだ。

突然肩に乗ってきた黒猫。スタッフさんにiPhoneを渡して撮ってもらったのだった。こういうとき、ちょっとうれしい。2021年8月 アップル iPhone 12 Pro Max

 なお、特に陽射しがあたってるでもなく、背景がカラフルなわけでもなく、背景とのコントラストもあまりなく、しかも目を閉じてたりすると単なる黒いモコモコにしかならないので注意。

首輪がなかったらほんとに単なる黒いモコモコなのだった。黒猫あるある、ですな。2022年1月 ニコン Z 9

 この黒猫、よく見ると真っ黒じゃない。白い毛がまじってるのである。

膝に乗ってるとこをアップで撮ってみたら、部分的に白い毛がまじってるのだ。耳の中なんかわかりやすい。しかも茶色もまじってる。2022年1月 ニコン Z 9

 外で出会うような猫はさまざまな種類がまじってるので、純粋に真っ黒な猫ってそうはいないのだ。

 さてうちのミルである。きれいな黒猫にみえるのだが、実は真っ黒じゃないのだ。胸毛が白いのである。

うちのミルは胸元だけ白いのである。なかなか見せてくれないので無理やり撮ってみたの図。2022年2月 ソニー α7C

 黒猫ってどれも似てて区別つきづらいけど(黒猫がいっぱいいる中から胸毛なしでミルを見つける自信はない)、よく見ると1匹1匹、顔や目の色や毛の混じり方が違ってる。当たり前だけど、まったく同じ猫はいないのだなあと思わせてくれる。

 ところで、江戸時代には、黒猫を飼えば結核が治るとか、恋の病にも効験があると言われたそうである。どっからそんな話がでてきたんだか。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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