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格安から折りたたみまで、新製品を含む5GスマホがTCLから登場

2022年01月26日 10時00分更新

 1月上旬にラスベガスで開催された「CES 2022」は大手メーカーの出展辞退が相次いだが、TCLは8K TVやスマートホームなど例年と変わらぬブースを展開。またCESに合わせてスマートフォン新製品も発表した。TCLブースにはその新製品を含む5Gスマートフォンやタブレットが多数展示されていた。

折りたたみスマホなど5Gモデルを多数展示したTCLのCES 2022ブース

 CES 2022で発表されたスマートフォンの新製品は2022年の新シリーズとなる「TCL 30」2機種。北米向けとなる「TCL 30 V 5G」と「TCL 30 XE 5G」が披露された。どちらもエントリークラスのチップセットを搭載、発売時期は2022年第一四半期の予定、現時点で価格は未定だ。

TCL 30 XE 5G(左)とTCL 30 V 5G

 TCL 30 V 5Gは5Gのミリ波に対応したスマートフォン。ベライゾン向けに発売される予定で、モデル名の「V」はVerizonの頭文字からとったものだろう。チップセットはSnapdragon 480を搭載、メモリー4GB、ストレージは128GB。ディスプレーは6.67型(2400x1080ドット)。フロントカメラはパンチホール式の1600万画素を搭載する。

ベライゾン向けとなるTCL 30 V 5G

 背面には5000万画素のメインカメラに500万画素の超広角、200万画素のマクロとトリプルカメラを搭載する。指紋認証センサーも背面に搭載。背面はプラスチックそのままの仕上げで高級感はないものの、光沢を抑えており安っぽさは感じられない。

5000万画素カメラを搭載する背面

 本体サイズは約76×165.9×9.1mm、重さは200g。バッテリーは4500mAhで18W充電に対応する。5Gの対応周波数はサブ6がn2 /n5/n48/n66/n77、ミリ波がn260/n261となる。

本体右側面から見たところ。カメラのでっぱりは少ない

 TCL 30 XE 5GはSub 6対応の5Gスマートフォンで、T-Mobile向けの製品となる。全体的なスペックはTCL 30 V 5Gをワンランク落としたもの。チップセットはMediaTekのDimensity 700、メモリー4GB、ストレージは64GB。ディスプレーは6.52型(1600x720ドット)で、フロントカメラは水滴型ノッチの800万画素だ。

T-Mobileから発売予定のTCL 30 XE 5G

 カメラは1300万画素+200万画素(マクロ)+200万画素(深度測定)と性能はかなり低い。背面デザインはTCL 30 V 5Gとほぼ同等で、指紋認証センサーも搭載。背面の表面仕上げはTCL 30 V 5Gよりも光沢を抑えている。ディスプレーやカメラの性能からすると、格安5Gスマートフォンとしておそらく100ドル台程度で販売されるのだろう。

ベーシックなカメラを搭載する背面

 本体サイズは約74.9×164.1×9mm、重さ195g。バッテリーはTCL 30 V 5Gと同じ18W充電、4500mAhを搭載する。5Gの対応周波数はn25/n41/n66/n71/n77で、T-Mobileが全国展開している600MHz(n71)にももちろん対応する。

TCL 30 XE 5Gを側面から見たところ

 「Project Chicago」は「TCL Flex V」として2021年に発売予定だったモデルだ。ディスプレーは縦折り式で、開くと6.7型(2400x1080ドット)の大きさとなる。チップセットはSnapdragon 765Gを搭載、メモリー6GBとストレージ128GBを搭載する。

TCL初の折りたたみ型スマートフォン、Project Chicago

 ディスプレーはTCLの子会社CSOT(華星光電)製。すき間なく閉じることが可能で、開いたときもディスプレーのヒンジエリアに筋は見えない。なお開閉してみたところ、サムスンのGalaxy Z Flipよりもヒンジは柔らかい。Galaxy Foldと同様にディスプレーを自由な位置に止めて開くことのできるフレックスモードを搭載する。

ヒンジ部分に「筋」が見えない。CSOT製のディスプレーを搭載

 閉じた状態のアウトディスプレーは1.9型(512x260ドット)。タッチパネルとなっており、時計や通知を表示するほかアプリアイコン(縦3個)を表示可能で、タッチによりアプリを起動できる。閉じたままカメラを起動すれば狭いながらもアウトディスプレーでプレビューを見ながら撮影ができる。なおカメラはメインが4800万画素、フロントが4400万画素。

小型のアウトディスプレーはタッチ可能

 本体カラーは女性を意識したピンク・ベージュ系の仕上げ。本体サイズが小さいことからかバッテリー容量は3545mAhとやや小さめだ。このProject Chicago、発売が中止になったのはGalaxy Z Flip3 5Gが1000ドルを切る価格で出てきたことで、それよりも価格を下げることが困難だったとも言われている。しかし、各社から続々と折りたたみスマートフォンが出てきたことから、2022年中に改めて発売する予定とのこと。価格などは未定だ。

すき間なく閉じることのできる本体。フレームカラーはシャンパンゴールド系の仕上げ

 TCL 20 Pro 5Gは2021年のフラッグシップモデル。アメリカではSIMフリーの5Gスマートフォンとして販売されている。チップセットはSnapdragon 750G、メモリー6GBにストレージ256GBを搭載。ディスプレーは6.67型(2400x1080ドット)でパンチホール式の3200万画素カメラを搭載する。

2021年の最上位モデルであるTCL 20 Pro 5G

 カメラは4800万画素に1600万画素の超広角、500万画素のマクロ、200万画素の深度測定となかなかの高スペックだ。なお指紋認証センサーはディスプレー内蔵のため背面には搭載されない。TCLのロゴと4つのカメラを一列に並べ、ツートンカラーに仕上げた背面は高級感も高い。

高画質なクワッドカメラを搭載、背面仕上げも高級感ある

 本体サイズは約73×164.2×8.8mm、重さが190g。4500mAhバッテリーは18Wの有線充電、15Wの無線充電に対応する。SIMフリーの本体価格は価格は529.99ドル(約6万円)。

電源ボタンにはアクセントとして赤いラインが入る

 TCL 4X 5GはアメリカのMVNOキャリア向けの5Gスマートフォン。Snapdragon 480、メモリー4GB、ストレージ64GB、6.52型(1600x720ドット)ディスプレーというスペックのエントリーモデルだ。

TCL4X 5G

 カメラは1600万画素+500万画素超広角+200万画素マクロ、フロントカメラは1300万画素(水滴型ノッチ)。バッテリーは4500mAh。SIMロックありで200ドル前後で販売されている。

2021年のエントリー5Gモデルだ

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