アマゾンウェブサービス(AWS)が、2021年11月~12月に、米ラスベガスで開催したグローバルカンファレンス「AWS re:Invent」。ここで同社のアダム・セリプスキーCEOが初めて基調講演に登壇、AWSが2006年に最初のサービスとなるAWS S3の提供を開始してから15周年、AWS re:Inventがスタートしてから10周年という節目を迎える場となった。
セリプスキーCEOは、「AWSは、15年という長い道のりを歩んできた。最初は、クラウドコンピューティングという概念がほとんど存在しなかった。振り返ると、クラウドがない時代のITとインフラストラクチャは、高価で、動作が遅く、柔軟性に欠け、イノベーションの余地がなく、機能していなかった。費用とロックインしか頭にない旧態依然としたベンダーに支配されていた」と、辛口な発言からスタート。
「しかし、誰もが、より良い未来があるはずだと考えていたのも確かだった。2006年に最初の一般サービスとなるAWS S3をスタートしたことで、1回15セントで好きなようにITインフラを使える環境が生まれ、開発者は高価なデータストレージシステムを自前で構築する必要がなくなった。さらに、それから5~6カ月後には、Amazon EC2が登場し、ストレージ、コンピュート、アプリケーション、データベースのすべてがクラウドで利用できるようになった」と振り返った。
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