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EVタクシーから移動販売車まで! 日産のはたらくクルマを一挙公開!

2022年01月05日 12時00分更新

宝自動車交通 タクシー車両(リーフ)

 タクシーというと、LPGを燃料するのはご存じのとおり。となると、このリーフも実はLPG? と思いきや、パワートレインは変更なしのモータードライブとのこと。タクシーでバッテリー走行は大丈夫なの? と尋ねてみると、勤務時間である朝9時から夕方5時の間、充電する必要はないそうで、数回だけ遠距離を走った都合、日産ディーラーで充電したことがある程度なのだとか。ちなみに毎夜充電しているそうです。

 乗客の10人に1人くらいの割合で「これ電気自動車じゃないですか!」という話になるのだとか。驚いたのは運転手から「勤務時の疲れ具合が少ない」との声が聞かれたこと。BEVらしい静粛性や振動の少なさは、運転手にも好評のようでした。

 装備面はタクシーらしく料金メーターなどが装備され、さらにシートにはレースがかけられていました。市販品とのことですが、リーフ用が用意されていることに驚きました。ちなみに中野あたりで走っているとのこと。機会があれば探してみるのも面白いのでしょう。

ローソン 移動販売車(NV150クリッパー)

 山間部や老人ホームなど、買い物に出かけることが難しい場所に、食品や日用品を届ける移動販売車。ローソンでは全国に54台を配備しているそうです。ここでご紹介するのは、横浜市磯子区の「ローソン栗木一丁目店」が実際に使用している移動販売車。「磯子って宅地化されている地域では?」と思ったのですが、店長に話を伺うと、老人ホームなどを周回しているそうです。「毎週同じ時間にうかがうので、楽しみにされてされているのがうれしいですね。ですからやりがいがあります」とのこと。

ではなぜNV150なのでしょう? ローソンによると「冷蔵機能を架装するのですが、市販の機械で軽自動車用はNV150しかなかったんです」だそう。軽自動車にしたのは、誰でも運転できるサイズであるほか、山間部など道の狭い場所を考慮してとのこと。

 車内を見ると、無線機みたいな機械が。これは目的地に到着した時に音楽を鳴らすためのもの。さらにマイクも付いていました。ちなみに決済は基本的に現金払いのみ。いわゆるQRコード決済には対応していませんでした。

 ローソンとしては今後、移動販売車を増やしていく予定だそうです。ですが基本的にはリアル店舗に付随する車両という位置づけで、積載する商品もリアル店舗の在庫を使っています。今後は移動販売のみの店舗が登場する可能性もあるとのこと。「セカンドライフに移動コンビニ経営、アリかもしれない」と、その場にいたフリーランスの記者たちは思ったのでした。

実証実験車「移動会議室 Minimo」(エルグランド)

 ここから先は、これから出てくるかもしれないクルマたちをご紹介しましょう。コロナ禍によりテレビ会議が一般化して久しいですが、「だったら移動中にも会議ができるのでは?」ということで、大日本印刷、ゼンリン、ソフトバンク、クワハラ、日産の5社で共同開発を進めているのがこの移動会議室です。エルグランドのVIPパワーシートパッケージをベースに、前席と後席の間に隔壁を設けて後席スペースを独立した部屋に。その壁には33インチの大型モニターを設置して、ネット接続すればテレビ会議ができるというわけです。

 「テレビ会議でExcelやパワーポイントの画面が出ることがありますが、スマートフォンはもちろん、タブレット端末では見づらいものです。ですから、この大型のモニター画面は大変好評をいただいております」というのは、開発を担当された日産のエンジニア。「また、ドライバーと利用者の間に壁がありますので、コミュニケーションを円滑にするべく、ドアの近くにタブレットを配置しました。降車するといった定型文をタップをすると、ドライバーに音声で意志を伝えることができます。運転中に画面を見ることは危ないですからね」という工夫もされていました。

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