ついに1型センサーを搭載した
「Xperia PRO-I」
アスキースマホ総研の2人(オカモト、スピーディー末岡)が2021年冬の最新スマートフォンをクロスレビュー! 第1回はセンサーサイズが大きな話題を呼んだXperiaシリーズの最新モデル「Xperia PRO-I」を紹介する。なお評価は5段階で、★が多いほどお気に入り。
「Xperia PRO-I」は、背面のメインカメラに1型センサーを搭載したスマートフォン。「I」はImagingを意味している。昨年発表された「Xperia PRO」と同じく、特定のジャンルの層にむけたラインアップとして位置づけられている。
スマホ自体のスペックはXperia 1 IIIとほぼ同じで、SoCにSnapdragon 888、メモリー12GB、ストレージ512GB。ディスプレーは6.5型(1644×3840ドット)有機ELで、120Hzの可変リフレッシュレートに対応する。ただし、5Gの対応バンドはSub 6のみ。
大きく違うのはリアカメラで、世界初搭載となる1型センサーは、ソニーの高級コンパクトデジカメ「RX100 VII」と同じイメージセンサー「Exmor RS」と同じ像面位相差AFを備えており、さらにF2.0とF4.0の2段階可変絞りを搭載。そのほか、超広角(16mm、F2.2)と望遠(50mm、F2.4)のトリプルカメラで、3D iToFセンサーも備える。画素数は3眼ともに1200万画素。
価格はソニーストア(オンライン)で19万8000円。
自分なら高性能コンデジ+ミドルハイスマホを持つ
スマホ総研リーダー オカモト
評価:★★★★☆
ソニー「RX100 VII」と同等のセンサー(フルに使っているわけではないらしいが)というメインの広角カメラはもちろん、超広角や50mm相当の標準カメラも想像以上の画質。数日の短いテスト期間だったが、「Photography Pro」を使って大いに撮影を楽しんだ。個人的にはやっぱり物理ダイヤルが欲しかったが不満はそれくらい。ただ、お値段については……。
RX100 VIIとスマホを別々に持つのとはまったく違う利便性があるのはわかっていても、それでも自分は高性能コンデジ+ミドルハイのスマホを選ぶ(それならスマホの方は買い替えやすい)だろうな、とは思う。
こういう突き抜けたモデルを待っていた
主席研究員 スピーディー末岡
評価:★★★★★
HDMI接続でデジカメのモニター代わりに使える「Xperia PRO」の系統にあたる。ソニーのこのニッチ層戦略は好評で、「普通のハイエンドスマホが欲しいならXperia 1 IIIか5 IIIを買ってね」としっかり住み分けができている点もポイントが高い。性能はハイエンドなので言うことナシ。特徴のカメラも1型センサーを搭載で、まさにソニーの技術力を集結した、ワンソニーを体現しているスマホだ。実際、写真にあまりこだわりのない筆者でも、自分好みに設定して撮る写真は楽しい、と思ったくらい。
それでいて、前モデルの約25万円から約20万円まで値段も下がっている。
もしこれからXperia 1 IIIを買いたいという人がいれば、あと数万円出してXperia PRO-Iにしたほうがいいよ、とオススメするだろう。だが、すでにXperia 1 IIIか5 IIIを持っているなら無理に勧めない。そんなモデルだ。
Xperia PRO-Iの主なスペック | ||
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メーカー | ソニー | |
ディスプレー | 6.5型有機EL(21:9) | |
画面解像度 | 1644×3840ドット | |
サイズ | 約72×166×8.9mm | |
重量 | 約211g | |
CPU | Snapdragon 888 | |
メモリー | 12GB | |
ストレージ | 512GB | |
OS | Android 11 | |
5G対応周波数 | Sub 6 | |
カメラ | アウト:約1220万画素 (24mm/F2.0、F4.0可変) +約1220万画素(16mm/F2.2) +約1220万画素(50mm/F2.4) +3D iToFセンサー /イン:約800万画素 |
|
バッテリー容量 | 4500mAh | |
防水/防塵 | ○/○(IPX5,8/IP6X) | |
生体認証 | ○(指紋) | |
USB端子 | Type-C | |
イヤホンジャック | ○ | |
Qi | ○ | |
カラバリ | フロストブラック | |
価格 | 19万8000円 |
私たちがレビューしました!
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