週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

パソコンショップSEVENのCOSMOS C700Mを採用した2機種を借りたら、勝手に対決が始まった……

ジサトライッペイ&ハッチのインテルVSAMD論争勃発! Core i9-12900K/Ryzen 9 5950X搭載のハイエンドPCはどっちがスゴイ?

2021年12月30日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII
提供: セブンアールジャパン

2022年はIntelとAMDともに注目の年

話題は2022年に

 第12世代CoreプロセッサーとRyzen 5000シリーズで端を発したジサトライッペイとジサトラハッチの言い争いも、2021年はジサトライッペイ(インテル)有利か? といった感じで終息するかと思いきや、2人は2022年の市場についてまで語り始めた。

 2022年のインテルについて、ジサトライッペイは「現在内蔵GPUで展開しているXeアーキテクチャーのdGPUブランド『Intel Arc』がいよいよ登場予定ということで、ワクワク半分、怖さ半分といった感じですね。Intel Arcは、ノートパソコン向けのdGPUでも展開するっぽいですし、将来世代のコードネーム「Battlemage」、「Celestial」、「Druid」も明らかにしているので、GPU事業に対するIntelの本気度はかなり伝わってきます。でも、最初の製品はだいたいこけるものだし、期待はそこそこに長い目でみていける程度の性能に落ち着いてくれたらいいですけどね」とGPUに期待を寄せた。

 ジサトラハッチも2022年のインテルについて「第11世代Coreプロセッサーは、価格や性能もパッとせず、もうゲームも第4世代Ryzenでいいのでは? という機運に飲まれていた印象でしたよね。ただし、Tiger Lakeの内蔵GPUに関しては、CPU内蔵のRadeon Graphicsをも超える性能だったので、コアユーザーから認知度が広がったコントローラー付き小型パソコンでは、優位性が高いんじゃないですか? 来年投入予定の「Xe HPG」の性能も気になるところですね。3つ巴になってビデオカードの競争が加速化するのは、業界的には面白いと思いますよ」とこちらもGPUに注目していた。

 さらに、ジサトラハッチは「最近はビデオカードが高騰していてRadeon RX 6600が売れていると聞きます。Navi搭載のAPUの存在も気になるところですが、GeForceでも久しく出ていないローエンド向けモデルの登場にまずは期待。あとは、もちろんAM5プラットフォームの登場ですよ。DDR5メモリーは、2022年から徐々に価格が下がり始めますし、2021年よりは手に入りやすい在庫数も揃うと思うので、時期としては2022年からというAMDの判断は正しかったのではないでしょうか。そこで、価格と性能でやや第12世代Coreプロセッサーに取られたシェアを取り返し、躍進していくに違いないですよ!」とAMDのDDR5への対応に期待しているようだ。

 一方のジサトライッペイは「2020年11月に発売したRyzen 5000シリーズが今年の10月までは好調で売れていたので、1年は“すこぶる好調”だった印象ですね。とはいえ、APUやGPUはあいかわらず苦戦を強いられていたので、全体的には同社特有の“どうにも勝ちきれない”雰囲気がずっと漂っていたイメージです。来年も3D V-CacheとかZen 4とかCPUコアの改革がメインでしょうけど、GPUのほうをもうちょっとがんばったほうが、大きなブランド改革につながるのではないでしょうか」とAMDにエールを送った。

 最終的には、お互いにエールを送りあうという、よくわからない展開となったが、「お互いどっちのメーカーも気になるんだな」と担当編集がつぶやくと、「何を言っているんだ、ライバルの情勢を調査するのは当たり前だぞ」「どちらも盛り上がったほうが、PC市場にとってはいいからね」と、最終的に意見が合致したようで仲良く編集部を出て行った。一体この時間はなんだったんだ……。

結局仲直りした2人。最後はまさに健闘を称えあうといった感じだった。2022年のインテルとAMDの動向も見逃せない!

 CPUの話から始まり、最後はGPUの話で着地した2人は置いておき、以上のテスト結果を踏まえると、ゲーミング用途に絞るのであれば、ZEFT G29ZTとZEFT R35ZGで大差はない。だが、FPSやTPSにおいて、低い解像度で1フレームでも多く描画させたいと考えるのであれば、ZEFT G29ZTのほうが用途に合致している。加えて、Officeアプリケーションやコンテンツ制作といった用途でも、ZEFT G29ZTのほうが活躍する場面が多いだろう。

 その一方で、RPGやRTSといった高解像度でプレイするのであれば、ZEFT R35ZGも十分視野に入る。とはいえ、どちらのマシンもCPUは異なるものの、現状最強クラスのゲーミングパソコンであることは間違いない。価格は、ZEFT G29ZTが60万1480円、ZEFT R35ZGが60万3680円と高額だが、ゲームプレイを中心にパソコンでできることはすべて超快適にこなしたいという人は、チェックしてみてはいかがだろうか。

(提供:セブンアールジャパン)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう