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基本性能や写真・動画編集のパフォーマンスをチェック

ゲームも動画編集も、あれもこれもしたい! を叶える第12世代Core i9&RTX 3090搭載のモンスターマシン「G-Tune XP-Z」

2021年12月24日 13時00分更新

「G-Tune XP-Z」

 インテルの最新第12世代Coreプロセッサー最上位のCore i9や、NVIDIAハイエンドGPUのGeForce RTX 3090など、デスクトップパソコンの最高峰といえるモンスター級スペックが詰め込まれている「G-Tune XP-Z」(関連記事)。今回は、その性能面に触れていこう。

 ファーストテストでは、定番ベンチマークを使って基本性能と、写真・動画編集などのパフォーマンスをチェックした。

G-Tune XP-Zの主なスペック
CPU Core i9-12900K、16コア(Pコア 8コア/16スレッド、Eコア 8コア/8スレッド)/24スレッド、定格3.20GHz~5.20GHz(Pコア)/定格2.4GHz~3.9GHz(Eコア)、TDP125W)
CPUクーラー 水冷CPUクーラー(360mmラジエーター)
グラフィックス GeForce RTX 3090
メモリー DDR4-3200 16GB×2 合計32GB(最大64GB)
ストレージ 1TB M.2 PCIe4.0 NVMe SSD、4TB HDD
内蔵ドライブ スロットイン DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)
インターフェース(フロント) USB 2.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-A×2、マイク入力×1、ヘッドフォン出力×1
インターフェース(リア) USB 2.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-A×4、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、マイク入力×1、ライン入力×1、ライン出力×1、リアスピーカー出力×1、センター/サブウーファー出力×1、オプティカル角形×1
サイズ およそ幅215×奥行490×高さ481mm
OS Windows 11 Home(64bit)

基本の性能をチェック

 大幅に性能向上を果たしたインテルの第12世代Coreプロセッサー。G-Tune XP-Zは、その最上位に位置する16コア/24スレッド(Pコア 16スレッド+Eコア 8スレッド)のCore i9ー12900Kを搭載。普段使いだけでなく、写真の現像や動画の編集、エンコードといったCPU性能が効く用途のパフォーマンスアップも向上している。

新世代CPU最上位のCore i9-12900Kを採用

Windowsのタスクマネージャーからは、16コア/24スレッドで認識される

マルチスレッド処理時は、Pコアが約4.9GHz、Eコアが約3.9GHzで動作していた

 まずは、ストレージパフォーマンスを「CrystalDiskMark」を使ってみていこう。試用機のG-Tune XP-Zには、メインストレージにPCI-Express4.0×4を採用し、ピーク性能が7000MB/秒に達するSamsung「PM9A1」シリーズの1TBモデルが搭載されていた。さらにゲームや編集した写真・動画などのデータの保存向けに4TB HDDのデュアルストレージになっている。

今回の評価機ではSamsung「PM9A1」の1TB「MZVL21T0HCLR-00B00」を搭載

HDDは容量4TBのSeagate「ST4000DM004」になる

PCI-Express4.0×4を採用しているだけあって、実測でリード6600MB/、ライト4900MB/秒と爆速だ

リード・ライト180MB/秒台と、文書などのファイルから、容量が嵩む写真や動画の読み書きに問題ない速度を発揮している

「PCMark10」でマシンのベース性能をチェック

 次は普段使いから、Officeアプリ、写真や動画の編集まで、パソコンの総合的なパフォーマンスをチェックする「PCMark10」(v2.1.2531)のスタンダードテストで、G-Tune XP-Zの実力を確認していこう。

 さすがハイエンドマシンといった結果で、総合スコアは1万スコアにもう少しで届く、9579をマーク。テストごとの結果をみても、アプリケーションの起動やウェブブラウジングとった普段使いの性能をチェックする「Essentials」が1万1782。オープンソースオフィスソフト「LibreOffice」を使って、表計算や文書作成などの性能を測る「Productivity」が1万2278。負荷が高い、動画・写真の編集作業や、CGレンダリングなどの性能を測る「Digital Content Creation」が1万6487スコアと、いずれも優秀なスコアを残している。

 G-Tune XP-Zは、第12世代Coreに最適化されているWindows 11を採用しているのもあり、Core i9ー12900Kの性能をしっかりと引き出しているといえる。

PCMark10の結果

Microsoft 365やAdobeのパフォーマンスをチェック

 続いては、実際にOffice 365や、AdobeのPhotoshopLightroom Classic、Premiere Proを使って、そのパフォーマンスをスコアで表す「UL Benchmarks「UL Procyon」を実行していこう。

 UL Procyonの「Office Productivity Benchmark」は、同社のPCMark10で行なえるMicrosoft 365(Office 365)を使ったテスト「PCMark10 Applications」を強化したベンチマークとなる。

 結果は優秀のひとことで、総合スコアが7316、Wordが8927、Excelが6666、PowerPointが8404を記録。「PCMark10」と同じく、最高峰のスペックに相応しいスコアになっており、比較的処理の重たいPowerPointでのスライド作成や、PDFの書き出しなどもストレス感じずに行なうことができる。

Office Productivity Benchmarkの結果

 同じく、PhotoshopとLightroom Classicを利用する「Photo Editing Benchmark」で、写真の現像から編集といった作業のパフォーマンスをみていこう。

Photo Editing Benchmarkの結果

 こちらも高スコアで総合は8835を記録。さらにPhotoshopのみでテスト行程を処理するImage Retouchingが8560スコア、PhotoshopとLightroom Classicの両アプリを使って処理するBatch Processingが9120スコアと、同じ環境での計測ではないが、現行CPUトップクラスのスコアになっている。

Video Editing Benchmarkの結果

 4K解像度での動画編集作業を含むテストになるが、スコアはなかなかみることがない8504スコアになっている。Adobe Premiere ProはCPUだけでなく、ビデオカードのGPUも活用して高速に処理を行なうのだが、G-Tune XP-ZはビデオカードもGeForce RTX 3090なので、スキはなしだ。

ゲームだけでなくクリエイティブな作業を快適に行なえる1台

 G-Tune XP-Zは、ゲーミング向けだが、写真の現像、編集に、4K解像度の動画編集作業といったクリエイティブな作業を、快適に行なえるパフォーマンスを持っているのは間違いない。テストセッションの最後となるゲーミングパフォーマンスのチェックは次回となるが、ユーザーがやりたい、挑戦したいと思ったことに対応してくれることだろう。

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