やんばるアートフェスティバル2021-2022。2017年冬に、「ヤンバルニハコブネ」というテーマで始まり、今年が5回目。2021年12月18日に開幕し、2022年1月16日まで開催される。開催場所は、世界自然遺産に今年登録された沖縄北部のやんばるの森周辺を中心に、沖縄本島北部地域の各会場(大宜味村、国頭村、名護市など)で開催。初回の2017年に取材をした筆者の玉置は、今回5回目の会場を訪れた。間の3回が飛んでいるわけだが、コロナ禍で非常に作業が厳しくなっているはずなのに、フェスティバル全体の熱量、完成度が非常に高くなっていて驚いた。地元の人たちの空気感もいい。ビエンナーレやトリエンナーレと違い、毎年開催というのも大きいかもしれない。強烈な自然が間近に迫る沖縄北部のアートフェスティバルをリポートしたい。
さて、自然と言えば今年7月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に、沖縄北部(やんばる)が奄美大島、徳之島、西表島と共にユネスコの世界自然遺産に登録されたのは大ニュースだ。そして、実は、第1回も、開催前年の2016年9月15日に、沖縄県北部地域が「やんばる国立公園」として、33ヵ所目の国立公園に指定され、北部観光の機運が高まる中、スタートしたことを思い起こさせる。
今年のテーマは、「君知るや、やんばる」。
総合ディレクターの仲程長治氏は、以下のように、テーマを語っている。
「固有種や希少種が数多く生息するやんばるの森は、生物多様性の宝庫です。
そして、『やんばるアートフェスティバル』という生命体もまた、 やんばる固有の環境や文化、この地を訪れる人と迎え入れる人との出会いといった多彩な『個性のつながり』によって育まれ、支えられてきました。
アートにふれると人は笑顔になり、心に小さな明かりが灯ります。 そしてアートには、人の潜在的な免疫力を高めるパワーがあるとも言われています。
長寿の里に種を蒔き、ゆっくりと育ててきたアートの芽が今年も花開いて 地域やアーティストの中で力強く、末長く咲き続けることを願っています」
吉本興業・大崎会長「地元に認めて頂いてきたと感じている」
過去4回のやんばるアートフェスティバルでは、延べ20万人ほどの来場者を数え、コロナ禍の前は、日本人だけでなく、台湾、中国、韓国など海外からの観光客も訪れていた。今年はまず、県内の来場者が中心になりそうだ。12月17日の内覧会で、地元の関係者にも多く話を聞いたが、4年間で、主宰者側と地域のきずなは深まり、展示場所の提供など、深く定着してきたという。
主催の「やんばるアートフェスティバル実行委員会」を支える吉本興業ホールディングスの大崎洋代表取締役会長は毎回熱心に現場を訪れているが、今回、大宜味村と吉本興業ホールディングスは12月17日に、包括的連携協定を締結し、今後、さらなる連携を深めていくことを明らかにした。コロナ禍を乗り越えながらの開催に、以下の様に思いを語った。
「地元の方々に認めて頂いてきたと感じている。一緒にやっていこう、地元の人が楽しみにしてる、もっと違う形で参加したい、といった様々な声が伝わってくる。
京都も大宜見も(京都は、映画だけでなくアートも含んだ京都国際映画祭を開催している)、なぜ、お笑いでなくアートなのか、とよく聞かれる。それは、100何年、お笑いをやってきたけど、お笑いの子でアートやってる子もいるし、子供達に絵を描いたりのワークショップをやる芸人もいる。これは、アートを中心に据えてできるんじゃないのか、と思ってきた。逆に、アーティストの方も、芸人と一緒にやれる人もいる。
この先は、世界中で、日本全国で、ビエンナーレや芸術祭など各地でやっているので、吉本と地方それぞれとジョイントできることがあれば、お声がけをいただければ取り組んでいきます。もちろん、土足でズカズカ入って行くような事はやらずに、地元の理解を得られるように、慎重にやっていきます。ある意味、吉本なので、アートの敷居が低くなる事もあるんじゃないかな、と。子供の教育やないけど、子供たちに体験してもらえれば、感受性豊かな子供も生まれていくと思います。地域に根座せば、地域に愛着を持っていける芸術祭になる」
以下は、各地の展示のリポート。
【大宜味村立旧塩屋小学校】
◎Chim↑Pom
プロフィール
「卯城竜太・林靖高・エリイ・岡田将孝・稲岡求・水野俊紀により、2005 年に東京で結成されたアーティストコレクティブ。時代のリアルを追究し、現代社会に全力で介入したクリティカルな作品を次々と発表。世界中の展覧会に参加するだけでなく、独自でもさまざまなプロジェクトを展開する。また同時代を生きる他のアーティストたちや様々なジャンルの展覧会やイベントの企画など、キュレーションも積極的に行ない、アーティストの在り方だけでなく「周縁」の状況を変容、拡大させている。そのプロジェクトベースの作品は、日本の美術館だけでなくグッゲンハイム美術館、ポンピドゥ・センターなどにコレクションされ、アジアを代表するコレクティブとして時代を切り開く活動を展開中。2022年には森美術館にて個展開催予定」
「Blazed Paradox」
”自動に動き回る掃除ロボットを使った巨大ペインティング。延々と掃除しながらも自らペンキで床を汚し、またその掃除を繰り返す。
無限やカルマ、パラドックスをテーマにしつつ、ダウンタウンでの落書きや浄化運動などをギャラリー内で可視化する。”
エリイは、3週間前にも、近くの山上のフェスに来ていたそうで、「けっこう、やんばるに来てていいなぁ、と感じている。最近話題だけど、どこが海でどこが軽石か、見たいなことがあった。綺麗な砂浜と思ったら、次の日になくて軽石だった!」
◎仲程長治
プロフィール
「1959年石垣島生まれ。2017年より「やんばるアートフェスティバル」の総合ディレクターを務める。琉球・沖縄のアルカイックな陰翳美と色彩感覚をテーマに、写真、デザイン、映像、カリグラフなどジャンルにこだわらない自由な表現活動を行なう。主な作品は「すでる ~原琉球のメタモルフォーゼ~」(やんばるアートフェスティバル2018-2019)、「スデル・うまれかわる」(京都国際映画祭2019アート部門)、島猫映画「 Nyaha!」(2018年)、西表島の自然と暮らしをテーマにしたドキュメンタリー映画「Us 4 IRIOMOTE〜生生流転」(2021年、YouTubeにて公開中)」
「SHIMU -やんばるの台所-」
”やんばるの長寿を支える台所は、母たちの創造の原点。あたいぐゎー(家庭菜園)に直結する、美味しく食べ、健康的に生きるためのキッチンデザインを生活文化アートとして見つめてみたい。”
実際に、この作品の為に、5人のおばぁに料理を作ってもらったそう。「やっぱり、おかあさんが基本。キッチンが色々なことの基本。捨てられていく鍋たちもアートに」
◎曳野真帆
プロフィール
「1985年 兵庫県生まれ。2008年 同志社女子大学情報メディア学科卒業、2010年 多摩美術大学院情報芸術コース修了。ビデオインスタレーション、アートプロジェクトなどを制作。質感、感覚、感情といった記憶を、再生し再構築する試みを行なう。2013年-2015年 NYにて制作活動を行ない、同年NYをベースに日本人アーティストコレクティブ"ART BEASTIES"を立ち上げ、主宰として運営。主な展示として、2020年"ART BEASTIES @ Cornish College of the Arts : Art Incubator Residency" Alhadeff Studio(シアトル)、2019年"不在が存在する" OFS Gallery(個展、白金五丁目アワードファイナリスト)、2018年"Time Difference 時差 vol.3 New York-Seattle‒London‒Tokyo" 東京都美術館(都美セレクション選出)、2016年"Time Difference 時差 vol.2 New York-Seattle-Tokyo-Kobe" 兵庫県立美術館など、国内外問わず展覧会を行なう」
【郷愁】
”ガラスのグラスを大量にテグスで吊り、水を入れ、少しの塩と時計の部品を沈め、映像を投影するビデオインスタレーション。
グラスは常にゆらゆらと揺れて、映像の光を反射し、影を落とし、歪ませ、煌めかせる。
水に沈めた時計は、壊れ、染み付いていた手垢で水を濁らし、会期中徐々に錆びていく。
ビデオというデジタルメディアの永久的な再生と、吊るされたグラスにおける一過性の現象が重なり合う。
これは記憶と世界への思考である。
私の居るこの場所は、無限でも永遠でもない。
我々の時間は、位置は、感情は、常に流れ続け、本来はその一瞬も掴み取ることはできない。過去と未来の狭間にある現在は、いつも曖昧である。
しかし僅かな共通項が、源流となり、私は身体に血を通わせることができる。それが世界との無限の繋がりの始まりである。
世界のほとんどのことを私は知らない。
そのうち私は居なくなるだろう。それでも、私は透明な入れ物で世界を掬いとる。
曖昧な記録、にじみ揺らぐ視界、居場所の無さ、全ての喪失、終わりのない鎮魂。それらが繋がり、新たに生まれ直す柔らかな世界は、常に溢れ出している。
タイトルの「郷愁」は、私の大叔父にあたるシュルレアリストの画家・浅原清隆(1915-1945)が、1938年(昭和13年)に描いたペインティングと同じタイトルである。
※「郷愁」浅原清隆、昭和14年 油彩・キャンバス・額・1面・東京国立近代美術館所蔵
協力:ガラス工房ブンタロウ”
今回は、沖縄ガラスのガラスを使用。非常に大事なガラスで、泡盛の瓶などを再生したガラスは一つ一つが手作り。ところが、なんと「300個釣ったところで落ちてしまい、かなり割れてしまったが、皆さんの協力で、良いものに仕上がった。ガラスには、時計の部品と水が入っていて錆びていく」
【大宜味村役場旧庁舎】
◎「沖縄・記憶と記録」 プロジェクト
立川直樹
プロフィール
「1949年生まれ。60年代はバンド活動、70年代の始まりにプロデューサー/音楽評論家に転身。 長きにわたって、メディアの交流をテーマに音楽、映画、美術、舞台など幅広いジャンルで活動を続け、プロデューサー/ディレクターとして高い評価を得る。 分野はロック、ジャズ、映画音楽、アート、舞台美術、都市開発と多岐に渡り、国内外で多くのアーティストと関わり、“メディア・ミックス”の第一人者と言われている。 映画評論家・エッセイストとしても独自の視点で人気を集め、多くの著書がある。『怪傑ビートルズの伝説』『ピンク・フロイド/吹けば風 呼べよ嵐』『シャングリラの予言』(森永博志と共著)、『TOKYO 1969』『ザ・ライナーノーツ』『ラプソディ・イン・ジョン・W・レノン』『I Stand Alone』など」
杉山恒太朗
プロフィール
「株式会社ライトパブリシティ代表取締役社長
東京都生まれ。立教大学経済学部卒業後、電通に入社。クリエーティブディレクターとして活躍。
1999年よりデジタル領域のリーダーとしてインタラクティブ広告の確立に貢献。
電通取締役常務執行役員を経て、2012年4月ライトパブリシティへ移籍。
2015年4月より現職。2017年経済同友会加入。カンヌ国際広告賞国際審査員、大阪芸術大学客員教授。
●主な作品
小学館「ピッカピカの一年生」、セブンイレブン「セブンイレブンいい気分」、サントリーローヤル「ランボー」、ACジャパン「WATER MAN」他、国内外の受賞多数。
●2018年第7回クリエイターズ殿堂入り」
小山健一郎
プロフィール
「1986年8月12日大阪府豊中市生まれ。
20歳でZARAジャパンに入社。数字に裏付けられたディスプレイデザインを得意とし、2年後異例の若さで西日本VMDエリアマネージャーに就任。
その後アパレル業界から建築業界へ転身し約6年間勤務する。その間独学で建築デザインを学び独立。
空間デザイナーとして年間300件のデザイン業務をこなしながらクリエイティブプロデューサーとして数十社のスタートアップやブランド戦略に携わる。
2017年沖縄県最北端の地、国頭村出身の女性との結婚をきっかけに、その地で40年以上営業が続いた廃業ホテルの再生プロジェクトに乗り出し、2018年株式会社ARCHITECTS&BOTANICALを設立。2019年に国頭村の新たなランドマークYANBARU HOSTELを開業する。
2020年Kenichiro Koyama Creative Produce Officeを設立。以降、沖縄県内外含め10社以上のブランドマネージャーを務める。その他にも廃棄されるはずのかりゆしウェアを使用しハイファッションスーツとして生まれ変わらせたOKINAWASUITSを手掛けるなど、宿泊業を営む傍らブランドマネージャー、空間デザイナー、ファッションデザイナーを兼任し2021年12月には同社New York Officeを開業し、クリエイティブ全般における世界挑戦をスタートする」
【OKINAWA memories and records - progress report -】
”1958年創刊の月刊写真誌オキナワグラフ編集部が所有する膨大で貴重な写真、開局61年のラジオ沖縄が持つ沖縄音楽の豊富なレコードやCDをベースに、時代を記録した写真・貴重なレコードジャケットやアーティスト関連の素材を2022年視点でクロニクル化するプロジェクト。
沖縄には、その複雑な歴史と共に醸成された独特の文化芸術があり、それらは今現在も日本中を魅了し続けています。本企画は「記憶と記録」をキーに「沖縄の芸能文化におけるカタログ・2022年度版」を作る壮大なアプローチの途中段階をみせる展示企画です。2022年、沖縄は本土復帰50年。沖縄の歴史とともに独自の進化を遂げてきた沖縄音楽の貴重な記録となるアナログレコードの展示と、戦後沖縄の歴史を記録する沖縄唯一の月刊写真誌「オキナワグラフ」の誌面展示を軸に、50年を彩ってきた様々なジャンルの表現者たちに最大限のリスペクトを捧げ、その記憶をさらに次の50年へ繋げていくプロジェクトになることを目指します。
Produce:立川直樹、杉山恒太郎
Direction:小山健一郎”
小山氏「コンセプトを頂いて空間を担当させてもらった。必死で考えた。記録と記憶に合わせて、生活空間のインテリア空間を入れたみた。また、文化遺産なので、やれることに限界があり、制限があるのだが、直接貼り付けられないので、ペットボトルのように巻くなど工夫をしている」
立川氏「図面には落とし込めない。何か足りない、というときに、他の会場で、流木のアーティストに出会って、流木はここに置いたら、神からの授かりもののように合った。鏡も。ジャムセッションのような面白さがあるね」
【辺土名商店街】
◎西野達
プロフィール
「1960年、名古屋生まれ。
武蔵野美術大学を修了後、1987年にドイツに渡る。1997年からヨーロッパで屋外を舞台にした作品の発表を始める。屋外のモニュメントや街灯などを取り込んで部屋を建築しリビングルームとして公開、あるいは実際にホテルとして営業するなど、公共空間を舞台とした人々を巻き込む大胆で冒険的なプロジェクトで知られる。現在は東京とベルリンを拠点に活動。
シンガポールのマーライオンを使ったホテルプロジェクト「The Merlion Hotel」(2011年)、NYマンハッタンのコロンブスのモニュメントを使用したプロジェクト「Discovering Columbus」(2012年)、ロシアのエルミタージュ美術館内のインスタレーション「So I only want to love yours」(2014年)、など。
日本では、愛知県美術館での「愉しき家」展(2006年)、銀座エルメスでの「天上のシェリー」(2006年)、「あいちトリエンナーレ」(2010年)、東京の21_21 DESIGN SIGHT「そこまでやるか 壮大なプロジェクト展」(2017年)、「西野達 in 別府」(2017年)、など」
【忘れようたって忘れられない】
”現在は廃屋となっているこの建物は去年まで「ひかり医院」として開業され、それ以前は「共同売店」として町の全ての人々にとってなくてはならないものでした。
この建物では数々の物語が生まれたに違いありません。私はそのような町の人の思い出が詰まったこの建物をモニュメント化することを考えました。
思い出はおぼろげな記憶の中だけに生きています。時が過ぎるとともに曖昧になってゆく思い出を、私は建物の細部を同じように曖昧にすることで表現しようと考えました。
細部を認識できない外観を持つこの建物は、詳細な記憶が失われてやがて純朴なイメージとしてだけ残る思い出を形にしたものなのです。
Coordination:KUBO Hayato(Quantum Leaps Complex Office)”
目に痛いほど、真っ白に塗られた建物。建物はさらに際立っているのに、元々あったはずの痕跡は極めて希薄になっている。白日夢の様。
◎伊藤彩
プロフィール
「1987年和歌山生まれ。2011年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了。
『Art Camp in Kunst-Bau 2007』(サントリーミュージアム[天保山]、大阪)でサントリー賞、『アートアワードトーキョー丸の内 2011』でシュウウエムラ賞及び長谷川祐子賞を受賞。これまでに『VOCA 2010 新しい平面の作家たち』(上野の森美術館)、『和歌山と関西の美術家たち リアルのリアルのリアルの』(和歌山県立近代美術館、2015年)等に出展。
2017年にはダブリンの画家リチャード・ゴーマンと『Sea Both Sides』(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京)と2人展、クラウドファウンディングにて自身の作品集 “RAPID RABBIT HOLE” を出版するなど、精力的に活動している」
【コイノボリー】
”地元の方々に愛されているコインランドリーをイメージチェンジします。もともとある愛らしさを残しつつ、これからも愛され続ける場になればいいな~と思っています。
コインランドリーと歌「こいの~ぼ~り~」の響きが似ているとアイルランド人の夫が言ったのがきっかけで、会場では「鯉のぼり」をアレンジした曲をテーマソングとして流します。
Original Music by Fenian B
Coordination:KUBO Hayato(Quantum Leaps Complex Office)”
コインランドリーが異空間に、でも地元のおっちゃんが普通に洗濯機を使っていた。
【オクマ プライベートビーチ & リゾート】
◎のん
プロフィール
女優、創作あーちすと。
1993年兵庫県生まれ。2016年公開の劇場アニメ「この世界の片隅に」で主人公・すずの声を演じ、第38回ヨコハマ映画祭「審査員特別賞」を受賞、高い評価を得る。
2020年「星屑の町」「8日で死んだ怪獣の12日の物語」出演。2017年に自ら代表を務める新レーベル『KAIWA(RE)CORD』を発足。
シングル『スーパーヒーローになりたい』『RUN!!!』とアルバム『スーパーヒーローズ』を発売。2020年5月よりオンラインライブ『のん おうちで観るライブ』を積極的に開催。創作あーちすととしても活動を行ない、2018年自身初の展覧会『‘のん’ひとり展‐女の子は牙をむく‐』を開催。2020年ジャパンSDGsアクション推進協議会により、SDGs People第1号に選出。SDGs認知拡大のためにキャラクター制作などを行なっている。2022年には自身が脚本、監督、主演の映画作品「Ribbon」の公開が予定されている」
【ちょうちょとガジュマル】
”やんばるアートフェスティバルは、自然の力強さとアートが共鳴して、独特な魅力を放つアートフェスだと思っています。
最初にお伺いした時も、やんばるの自然に癒されました。アートのダイナミックさにも感動しました。
そのアートフェスに、作品を作って参加出来るのがとても嬉しいです。
私は2021年、リボンをモチーフにして絵を描いたり映画を作ったりしました。
リボンは、強いものとぶつかる事でパワーが膨れ上がります。
やんばるの自然とリボンが合わされば、どんな作品になるんだ? とワクワクしました。
ちょうちょの大群をガジュマルの木に張り巡らせます。
自然の異様なパワーを、リボンで表現しました。
リボン協賛:東京リボン”
同じホテルだったので朝食を食べていたら、レストランの前がこの作品で、のんさんが熱心に作業をしているのが見えた。「リボンでいろいろな表現をしてきたけど、自然の中でチャレンジしてなかったなぁ、と、今回挑戦しました。リボンは可愛いものと思っているのですが、一見可愛いものを作っているように見えて、ギュッと集まっているところは不気味。可愛さと不気味が合わさった魅力を表現しました」
◎ジミー大西
プロフィール
「天然キャラクターから繰り出される衝撃的な笑いを武器に数多くの番組で活躍中。数々の天然エピソードも有名で、一発ギャグも多くもつお笑い芸人。1993年 読売テレビの企画『ジミー大西 画壇にデビュー』で横尾忠則、岡本太郎の両氏から評価を受ける。
同年に初の個展を開き、本格的に画家としての活動を開始。
1999年 ブラジル・パラ州政府から文化功労章が贈られる
2002年 個展『ジミー大西のEnergy of Nature展』を東京・京都で開催
2003年 ボジョレー・ヌーボーのラベルデザインに採用される
2005年 個展『ジミー大西のキャンパスからはみだせ』を全国で開催
2008年『まっ白 ジミー大西 画集』を刊行」
【アートラッピングカー「輪」】
”2004年に制作された、ジミー大西による作品「輪」をモチーフとしたしたアートラッピングカー。
「ライバル同士 それぞれ願いはちがう」
ジミー大西らしい鮮やかな色彩で描かれた様々な動植物が、沖縄の風景の中に溶け込む。”
『やんばるアートフェスティバル 2021-2021 君知るや やんばる』
開催概要
開催期間:12月18日~2022年1月16日
開催場所:大宜味村立旧塩屋小学校(大宜味ユーティティーセンター)/大宜味村役場旧庁舎/オクマ プライベートビーチ&リゾート/辺土名商店街/オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ/カヌチャリゾート/名護市民会館前アグー像
料金:入場無料
営業時間:大宜味村立旧塩屋小学校・大宜味村役場旧庁舎・辺土名商店街の各会場
開館時間:11時~17時
休館日 :毎週火曜・12月31日・2022年1月1日
総合ディレクター:仲程長治
エキシビション部門ディレクター:金島隆弘
クラフト部門キュレーター:麦島哲弥・麦島美樹
主催:やんばるアートフェスティバル実行委員会
共催:大宜味村
後援:沖縄県、一財)沖縄観光コンベンションビューロー
北部市町村会、国頭村、東村、本部町、今帰仁村、名護市
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