週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ASUSのZ690マザーボード3製品をレビュー! 強化された性能とデザインにも注目

2021年12月09日 11時00分更新

文● 松野将太 編集●ASCII

ミドルクラスでWi-Fi 6E対応、「ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI」

「ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI」。実売価格5万2800円前後

電源フェーズ数が増加するなど、前世代からVRM周りが強化されている

I/Oカバーには大型のアクリルディスプレーが。写真だと分かりにくいが、内部は複数の層に分かれており、回路基板が透けているようなデザインとなっている

I/Oカバーの発光イメージ

 「ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI」は、メインストリームのゲーマー向けブランド「ROG STRIX」のマザーボード。前世代の「ROG STRIX Z590-F GAMING WIFI」では14+1フェーズだったVRM電源回路は16+1フェーズに強化されているほか、I/Oカバー直下のサーマルパッドを高性能化するなど、性能面と冷却力を強化している。I/OカバーにはROGロゴが浮かび上がる大型のアクリルディスプレーを配置しており、外観にもかなりの変更が入っている印象だ。

 CPUソケットはIntel LGA1700。他のZ690シリーズマザーと同じく、第12世代Coreプロセッサーのみに対応する。CPU補助電源コネクタも従来は8pin+4pinだったものが、この世代から8pin×2構成に変更された。

メモリースロットは片ラッチ式で、DDR5をサポート。最大容量は128GB

M.2スロットは計4本。すべてのスロットにヒートシンクが装着されている

SATAポートは6つ

 メモリースロットは4本で、対応メモリーはDDR5。最大容量は128GBで、「ROG MAXIMUS Z690 HERO」と同じく、DDR5-6400(OC)までの超高クロック動作のサポートしている。ストレージはSATA 3.0(6Gbps)ポート×6のほか、最大4本のM.2 SSDを搭載可能だ。スロットの内訳は、M.2_1、M.2_2、M.2_3がPCIe 4.0 x4、M.2_4スロットのみPCIe 4.0 x4またはSATA接続対応となる。本製品にはHYPER M.2カードは付属していないが、多くのユーザーにとってはM.2スロットが4本あれば十分だろう。

拡張スロットは最上段がPCIe 5.0x16サポートで、下段のx16スロットはPCIe 3.0(x4またはx4/x4動作)。ほかにPCIe 3.0 x1スロットを1つ備える

 拡張スロットはPCIe 5.0x16スロット×1(x16動作)、PCIe 3.0 x16スロット×1(x4またはx4/x4動作)、PCIe 3.0 x1スロット×1を用意。セーフスロットは最上段のPCIe 5.0x16スロットのみだ。

トレンドのThunderbolt 4端子こそないが、USBポートの数も十分で、無線LAN通信も利用できる

チップセットカバー部分にはROGロゴの入ったタグが用意されるなど、F GAMINGシリーズらしいデザインの遊びも印象的

 ネットワークは2.5ギガビット有線LANとWi-Fi 6E無線通信を両方カバーするなど、上位製品にも劣らない構成が魅力。インターフェース類はThunderbolt 4端子こそ用意していないが、USB 3.2 Gen2x2(Type-C)ポート×1、USB 3.2 Gen 2 ports×3(うち1つはType-C)、USB 3.2 Gen 1ポート×4、USB 2.0ポート×2など、USBポート自体の数はしっかりと揃っている。映像出力はHDMI 2.1およびDisplayPort 1.4で、オーディオは7.1chサラウンドに対応する「ROG SupremeFX ALC4080」をサポート。実売価格は5万2800円前後で、最新世代のCPUに対応したことで前世代よりは高価格化しているが、機能面もその分強化されている。特に、DDR5メモリー対応マザーで機能面にもあまり妥協したくない、というミドル指向のユーザーなら要注目の製品だろう。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう