週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

大村雪乃、架空荘、本城直季、鈴木康広による「すみだの魅力」を作品化

『すみだ新景』展を12月4日からすみだ北斎美術館で開催 すみだメタ観光祭参加アーティストの新作を展示

架空荘『門の入り口

 ⼀般社団法⼈メタ観光推進機構は12⽉4⽇〜12⽇、『すみだメタ観光祭』のプログラムとして、4名のアーティストが、墨田区の新たな魅⼒創造のため、新規に制作した作品を展示する展覧会『すみだ新景』を、すみだ北斎美術館のMARUGEN100(講座室)で開催する事を発表した。

 「すみだ新景」とは、葛飾北斎をはじめ、歌川広重、歌川国貞などの浮世絵師や新版画の絵師である小林清親、川瀬巴水らが描いてきたように、墨田区を舞台に、現代のアーティスト4作家が、現在のすみだの魅力をテーマに制作した作品を展示する展覧会。すべての作品の場所は会場内で地図に示されると同時に、オンラインの地図「すみだメタ観光マップ」でも12月4日から公開される。アーティストたちが発見した「すみだ新景」を展示で楽しむとともに、地図を見ながらその風景の場所を訪れることができるユニークな鑑賞体験を提供する。

 一般社団法人メタ観光推進機構の理事で、今回のすみだメタ観光祭にも参加している筆者は、4人のアーティストの一人である架空荘さんの撮影に同行したが、架空の映画などをモチーフに、尾道など日本各地で架空のシーンを作ってきた制作現場を墨田区で見ることができたのは刺激的な経験だった。

撮影現場での架空荘チーム。左端が牧野友衛・メタ観光推進機構代表、玉置

 以下は参加アーティストプロフィール

大村雪乃 Photo Tsuyoshi Fukunaga

大村雪乃
 1988年生まれ。東京在住。
 多摩美術大学在学中に文房具の丸シールで夜景を表現する絵画を発表し、素材の意外性とビジュアルの美しさで2012年Tokyo Midtown Awardにて受賞。以降美術家として活動を開始。銀座三越,高崎市美術館,ウッドワン美術館などで個展を開催し毎年多くの作品を発表している。MBS制作『プレバト!!』の丸シールアート査定の先生として出演し多くの人に表現する楽しさを伝えている。

架空荘(果無夏子)

架空荘(果無夏子)
 
日本生まれ。1歳から6歳までロンドンで育つ。
 2015年頃から「日本人が懐かしく切ないと感じる情景ポートレート」をテーマに、ノスタルジーを感じる場所での女学生のポートレート作品の創作を始める。確かに存在するこの日本人独特の感覚に着目し、世界には知られてはいないこの感覚を世界の様々な人にも知ってもらうべく、SNSにて様々な言語で発信。時に応じて、被写体・カメラマン両方を担う。写真集販売を中心に活動中。

本城直季

本城直季
 
1978年、東京都出身。東京工芸大学大学院芸術研究科メディアアート修了。大判カメラのアオリを利用して、都市の姿をジオラマのように撮影する独特の表現で知られる。まるでミニチュアの世界のような感覚を想起させる作品は、この世界の実在と虚構を問いかける。また俯瞰された作品は様々な地域を通して街や人の営みを見詰めている。現在、「(un)real utopia本城直季」展を各美術館で巡回中。

鈴木康広 Photo Masako Nakagawa

鈴木康広
 
日常の見慣れた事象に新鮮な切り口を与える作品によって、ものの見方や世界のとらえ方を問いかける活動を続けている。代表作に《まばたきの葉》《ファスナーの船》《空気の人》など。「第1回ロンドン・デザイン・ビエンナーレ2016」に日本代表として出展。2020年、《渋谷の方位磁針|ハチの宇宙》が宮下公園に恒久設置される。現在、十和田市現代美術館にて屋外彫刻作品《はじまりの果実》を出展中。武蔵野美術大学教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。http://www.mabataki.com/

展示作品例

大村雪乃『Ryogoku highway』

本城直季『Sumida Riverside』

鈴木康広『光と影のディスタンス』(「すみだ見立て観光地図」より)

〈開催概要〉
期間 :12月4日〜12日  ※6日は休館日
時間 :9時30分〜17時30分※4日の一般公開は14時から、12日は14時まで
   (講座室の開室については、美術館の開館状況に準ずる)
場所 :すみだ北斎美術館MARUGEN100 (講座室)(〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2)
入場料:無料
参加アーティスト:大村雪乃、架空荘、本城直季、鈴木康広
公式サイト:https://www.sumida.metatourism.jp/exhibition

〈すみだ北斎美術館アクセス〉

都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分
JR 総武線「両国駅」東口より徒歩9分
JR 総武線「錦糸町駅」北口より墨田区内循環バスで5分

〈すみだメタ観光祭 概要〉

タイトル:すみだメタ観光祭(Sumida Metatourism Festival)
会期  :9月~12月
会場  :東京都墨田区各所
主催  :一般社団法人メタ観光推進機構
共催  :墨田区
後援  :一般社団法人墨田区観光協会
連携  :「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会
委託元 :ウィズコロナに対応した文化資源の高付加価値化促進事業(文化庁委託事業)
メディアパートナー:ASCII.jp、タイムアウト東京、観光産業ニュース「トラベルボイス」
ウェブサイト:https://sumida.metatourism.jp

 会期中、メタ観光推進機構のソーシャルメディアですみだメタ観光祭についての情報発信を行なってまいります。また、YouTubeチャンネルでは「すみだメタ観光祭」の企画発表会を動画でご覧頂けます。

https://www.facebook.com/metatourismjp
https://twitter.com/metatourismjp
https://www.instagram.com/metatourismjp
https://www.youtube.com/c/metatourismjp


【当法人について】
組織名称:一般社団法人メタ観光推進機構(Foundation for Meta Tourism)     https://metatourism.jp
理事構成:
代表理事:牧野友衛(株式会社グッドイートカンパニー 取締役CSO/日本政府観光局 デジタル戦略アドバイザー)
理事:玉置泰紀(KADOKAWA 2021年室エグゼクティブプロデューサー・担当部長)
理事:伏谷博之(ORIGINAL Inc. 代表取締役/タイムアウト東京代表)
理事:齋藤貴弘(Field-R法律事務所 弁護士/ナイトタイムエコノミー推進協議会 代表理事)
理事:菊地映輝(国際大学GLOCOM 研究員・講師)
理事:真鍋陸太郎 (東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻助教)


〈メタ観光について〉
「メタ観光」とは、本来の建築物や場所が持つ魅力に加え、重層的な観光的価値を一体的に運用する新しい観光形態です。メタ観光では、聖地巡礼を目的とする「コンテンツツーリズム」、農山漁村の人々と交流する「グリーンツーリズム」といった複数ある観光のテーマを、観光地に価値を与える1つの「レイヤー(層)」としてとらえ、その「レイヤー」を1つの場所に複数重ね、それを一体的にとらえることで、その地を訪れる観光客に多様な観光体験を提供していきます。位置情報を活用したゲームアプリやSNSが普及している中、情報によって付与される観光的価値を目的にした観光者は今後も増加すると考えられ、メタ観光は新たな観光の形として期待されています。


【本件に関するお問い合わせ】
担当 :すみだメタ観光祭事務局
連絡先:info@sumida.metatourism.jp

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります