ファーウェイ・ジャパンが11月9日に、同社の製品の活用法を紹介するメディア向けイベントを開催しました。これまでにも同様のイベントは数回開催されていますが、今回のテーマは「ゲーム」。ゲストスピーカーに、数々のヒットゲームの開発に携わり、総務省の地域力創造アドバイザーで、国際ゲーム開発者協会日本の理事でもある蛭田健司さんが登壇。ゲーム業界の現況と、実際にファーウェイ製品を使った感想などを述べました。
不況やコロナ禍の影響を受けずに
成長を続けるゲーム業界
蛭田氏によると、ゲーム業界はコロナウィルスの蔓延など、社会情勢に関係なく、成長を続けているとのこと。なかでも成長が著しいのがスマホやパソコンなどでプレイするオンラインゲームだそうです。
オンラインゲームの中にはダウンロード数が数千万に達し、月の売り上げが100億円を超えるものもあるそう。数多くのゲームがリリースされていますが、ほんの数タイトルで売り上げの大半を占めているのが現状だとか。蛭田氏は、ソフトウェア開発を自動車の開発に例えて、「一般的なソフトが安全第一の乗用車とすると、ゲームはレーシングカー」だと言います。「ゲームは何よりもエキサイティングであることが求められ、ユーザーにすぐに飽きられるので、常に新しい技術やアイデアに挑戦し続ける必要がある」と言います。
“当たれば大儲け”という夢のあるゲーム業界ですが、開発費用はそんなにかからないのこと。蛭田氏によると、費用の大半を占めるのは人件費。パソコンなどの機材のコストは、開発費の総額における比率としては大きくありません。
蛭田氏がゲーム制作現場で
ファーウェイ製品を使った
ファーウェイはゲームに適した「HUAWEI MateView GT」というモニターを9月に発売するなど、Mateシリーズのラインナップを強化しつつあります。蛭田氏は、実際にMateシリーズの最新デバイスを使い、ゲーム開発の現場で役立つかどうかを試してみたそうです。使用したのはノートPCのフラッグシップ「HUAWEI MateBook X Pro」と、モニターの「HUAWEI MateView」と「HUAWEI MateView GT」、約11型のディスプレーを採用するタブレット「HUAWEI MatePad 11」の4台です。
蛭田氏によると、開発現場の役割によって最適なデバイスが異なるとのこと。プランナーには「HUAWEI MateBook X Pro」と「HUAWEI MateView GT」が有益。湾曲ディスプレーによって没入感のある映像でテストプレイができたとのこと。ゲーム開発の現場では、ハイスペックなタワー型のパソコンが使われることが多いものの、「HUAWEI MateBook X Pro」も「十分に開発に使える」と太鼓判を押していました。
コーディングを行うなプログラマーは、縦に長いソースコードの入力や確認のために、縦に長いディスプレイのほうが便利。画面アスペクト比が3:2の4Kディスプレイを搭載する「HUAWEI MateView」は「非常に使いやすい」と評価していました。また、グラフィックデザイナーにも「HUAWEI MateView」が適しているようです。
一見、ゲーム開発には無関係と思われるタブレットも、「HUAWEI MatePad 11」にはパソコンやモニターと簡単に接続して、画面を共有することが可能。「社内でのミーティングや社外の方へのプレゼンテーションなどで役立つ」と評価していました。
HUAWEI MateViewの美しいデザインは日本発
蛭田氏のトークセッションの後、ファーウェイ・ジャパン・デザインセンターの方から「HUAWEI MateView」のデザインについての説明がありました。ファーウェイは世界数カ所にデザインセンターがあり、それぞれの国・地域で発売される製品だけでなく、すべての製品のデザインに取り組んでいるとのこと。デザインが高く評価されている「HUAWEI MateView」が日本のデザインセンターがベースモデルのデザインを手掛けたことも明らかにされました。
会場には蛭田氏が実際に使ったファーウェイの最新デバイスが展示され、実際に使用感を試すことができました。Mateシリーズは、ビジネスシーンで役立つ印象ですが、ゲーム業界で役立つことも、蛭田氏からお墨付きとなったと言ってもいいでしょう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう