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肥後銀行、肥銀カード、九州産交バスと共同で

DNP、熊本地域振興ICカード「くまモンのIC カード」のモバイル化事業の一貫でNFCタグを活用した実証実験を実施

2021年11月17日 18時30分更新

 大日本印刷(DNP)と肥後銀行、肥銀カード、九州産交バスは11月17日、熊本地域振興ICカード「くまモンのIC カード」の“モバイル化”事業の一貫として、2022年2月下旬から、九州産交バスが運営する九州産交バスの路線において、共同で実証実験を実施すると発表した。

 本実証実験ではDNPが開発したNFCタグ(13.56 MHzの周波数を利用する通信距離10cm程度の近距離無線通信技術)を活用し、乗降区間によって料金が変わる地方バスでスマホで決済できるシステムを検証する。

 決済システムは、バスの料金ボックスのほか店舗や施設に、あらかじめ発行した薄い小型の紙やシール形状のNFCタグを貼付・配置することで、決済端末など特別な機器が必要なくキャッシュレス決済サービスを導入することができるという。

 またユーザーは、スマホをNFCタグにタッチすることで乗降車情報を蓄積でき、ロケーションシステム等の位置情報を掛け合わせることにより、乗降車区間を識別可能。ユーザーのスマホがオンラインに接続したタイミングで、クラウドサーバー上で決済が完了する。

 地方バスの運営会社は、読取端末を導入する必要なく低コストでキャッシュレス決済対応ができるため、経営効率の改善が見込まれるほか、同じNFCタグを地域に密着した店舗などに配置することで、地方・地域全体のキャッシュレス化も可能になり、スマートシティーやMaaS領域にも活用できるとしている。

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