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金融におけるプラットフォーマーの条件とは? 三菱UFJ

2021年11月15日 09時00分更新

邦銀随一の海外実績を生かす

 MUFGは、全国に約3400万人の個人顧客、約120万社の法人顧客を持つ。三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコス、アコム、三菱UFJ国際投信といったように、各分野でのトップクラスのグループ会社を擁している点も特徴だ。そして、50以上の国に約2000拠点を展開するなど、邦銀随一の海外実績を持つ金融グループでもある。

 その実績は、数値にも表れており、銀行以外からの業務純益は三井住友フィナンシャルグループの46%、みずほフィナンシャルグループの45%に対して、MUFGは67%を占める。また、海外収益比率もMUFGは48%と最も高い。こうした収益の多様性は、金融デジタルプラットフォーマーとしての広がりを支えるものになるといえる。

 とくに、見逃せないのは、MUFGが、過去5年間で、累計30社以上に、1200億円以上を出資しているという点だ。さらに、イノベーションコミュニティであるSPARKを通じた共創活動や、500社以上のスタートアップ企業が参加するDigital Accelerateなどの活動を独自に進めているという点も見逃せない。Fintech関連のスタートアップとの緊密な関係構築にも余念がないのだ。

 亀澤社長兼グループCEOは、「少し前には、金融機関とFintechは競合すると言われていたが、いまではそんなことを言う人は誰もいない。両者が一緒にやらなくてはならないのは明らかである」としながら、「私たちが、Fintechの人たちに気づかせられることも多く、一緒に仕事をして刺激を受けることも多い。MUFGにとって、スタートアップ企業は重要な存在である」と述べる。

 さらに、MUFGは、シンガポールに本社を置く配車サービス大手のグラブにも出資するなど、海外企業にも積極的な投資を行っている。「グラブのスピード感や、お客様のためにいいものをつくるという姿勢をもとにした要求の厳しさには、大きな刺激を受けている。MUFGが駄目ならば、他社と組むぐらいの勢いやパッションには驚く」とも語る。

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