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【連載/コスパと贅沢】vol.5 西新宿で和の心に触れる、タイムトラベルな贅沢

2021年11月12日 12時00分更新

 みなさま、こんにちは!

 毎週金曜日にお届けする「西新宿にきゅんとし隊!」では、西新宿にオフィスを構える小田急エージェンシーで働く広告人7人が、それぞれのテーマで西新宿での過ごし方をお伝えします。

前回の記事はこちらです。
【連載/コスパと贅沢】vol.4 ナイスなコスパ!大人の学食?隠れランチスポットに潜入

過去の連載記事はこちら:西新宿にきゅんとし隊!

 秋も深まり、肌寒い時期になりましたね。

 毎年この季節になると、会社までの道のりにあるイチョウ並木が色づくのを、今か今かと心待ちにしているSANAです。

 ちなみに色づくと、こんな感じ。(20年12月中旬の写真)

 青空と黄葉のコントラストの美しさに心が洗われます。

 秋と言えば、皆さんは何を思い浮かべますか?

 食欲の秋、読書、スポーツ・・・

 今回は「芸術」の心に触れ、日本の良さを感じる、西新宿の楽しみ方をご紹介します。

 2スポットご紹介しますよ!

 では、1スポット目。

 まずお伺いしたのは、新宿駅から徒歩5分のSOMPO美術館さん。

 約1年前に美しいフォルムの建物に生まれ変わり、新宿の芸術と文化の発信地としてのランドマークになっています。

 本日は開催中の「川瀬巴水」展に行ってまいりました!

 大正~昭和にかけて活躍した版画家・川瀬巴水の作品展です。

 存命中から人気を博し、その人気ぶりは日本にとどまらず、海外でも評価を得たほど。

 ジャパニーズスピリットを感じさせる作品に心奪われた一人が、かの有名なAppleの創業者、スティーブ・ジョブズです。

 どうです?川瀬巴水を知らなかった方も、興味が湧いてきましたか?

 今回は特別に撮影許可を頂きましたので、美術館の中の様子をお伝えしながら、SANA一押しの作品をご紹介します。

 まずは入口。期待感を高める大きなタペストリーに誘われ、歩みを進めていきます。

  シックで落ち着いた印象の壁が、作品を際立たせています。

 3フロアに渡り余すことなく並べられた作品数は、なんと約190点にも及びます。

 会期中に一度展示替えがあり、約90点が入れ替わるそうです。

 私が訪れたのは、前期。見ごたえのある作品数でしたが、後期も見に来ようかと思うほどにどの作品も心惹かれるものでした。

 では、このあたりで、皆さまにぜひ見て欲しいSANAの一押し作品のご紹介!

 1つ目。どこか見覚えはありませんか?ヒントは箱根。

 『つつじ庭に遊ぶ二美人』(1935(昭和10)年夏)渡邊木版美術画舗

 そう、ココです。

 箱根のリゾートホテル「小田急 山のホテル」の庭園。

 巴水も86年前、この地を訪れていたのですね。同じ景色を見ていると思うと、感慨深いものがあります。

 では2つ目。

 夏の海の情景を描いています。

 こちらは『江ノ島 1953(昭和28)年カレンダー/8月』(1952(昭和28)年)渡邊木版美術画舗

 小田急にゆかりのある地が題材にされていて、嬉しくなりました。

 こちらの2作品は、なんと前期(~11月14日)のみの公開。

 気になった方はぜひお早目に足を運んでみてください。

 3つ目。巴水と言えば、雪。

 『増上寺之雪』(1953(昭和28)年)渡邊木版美術画舗

 近づいて見ると、左手の2人は娘さんと奥さんのようです。

 細かな部分に見入っていると、その情景に自分も飛び込んだかのような気分になります。

 最後、4つ目。

 『平泉金色堂』(1957(昭和32)年)渡邊木版美術画舗

 巴水、最後の作品です。

 病に見舞われ、療養中に筆をとりましたが未完のまま絶筆となり、その後、遺志を継いだ者により仕上げられました。

 雪景色に溶け込む修行僧の姿は、人生の終わりを迎えようとする巴水自身に重ねられているように見てとれます。

 巴水の多くの作品でぜひ注目していただきたいのが、雪。

 質感を変えるために様々な新しい技法に挑戦していたようです。間近で見るとその痕跡を感じることができますよ。

 版画は、絵師・彫師・摺師による分業作業。

 巴水のスケッチは、このような感じ。

 もうこの時点で絵が激ウマなのです・・!私はこれを見て衝撃を受けました。

 その後、色を重ねて刷っていく工程も見られます。

 細かな部分にズレのない職人技に感動です。

 じっくりと見ていたらあっという間に1時間半が経っていました。

 芸術の秋。昔の日本の景色に想いを馳せる体験、してみてはいかがでしょう。

 心に染み入る充実した時間を味わえますよ。

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 川瀬巴水 旅と郷愁の風景
【前期】2021年10月2日(土)~11月14日(日)
【後期】2021年11月17日(水)~12月26日(日)

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 展覧会の最後には、SOMPO美術館に常設されているゴッホの『ひまわり』も見ることができますよ!

 思っていたよりも大きく、存在感に圧倒されました。

 さて、2スポット目。

 美術館で歩き回った後は、ゆっくり腰を下ろし、一息つきましょう。

 どら焼きはいかがですか?

 こちらのお店のどら焼き、過去に「ドラえもん」のどら焼きのモデルになったと言われているんです。

 本日は「抹茶と生クリーム入りどら焼き」をいただきます。

SANA’s チェック👀

【味】
・どら焼きは、イートインならではの小豆が温かい状態で提供されます。生クリームがじんわり溶けてとても美味!粒感のある粒あんですが、スッととろけます。しっかり目の生地は甘さ控えめでバランスが良いです!

・抹茶は、泡立ちがふわふわクリーミー。苦味が少ないのに味わいが濃く、スッキリ優しい旨味を感じます。

【雰囲気】店内は落ち着いていて、ほっこりする空間です。THE甘味処という感じで、一昔前にタイムトリップした気分になれます。

【価格】こちらのメニューは980円。味わい、昔ながらの雰囲気、どら焼きはボリュームがあって食べ応え満点です!

 星三つ★★★認定です!

 SOMPO美術館からの帰り道、ぜひ立ち寄ってみては。

 いかがでしたか?

 時代の先端をいくSHINJUKU。なのに、古き良き日本を感じられる新宿。

 新宿はとっても奥深い場所ですね。

 (曇天の空、夕暮れ時の新宿。冷たい風に吹かれてエモさを感じた瞬間の一枚。)

 さて、このコラムにてSANAの今年の投稿は最後になります。

 お読みいただいた皆さまありがとうございました。

 来年も西新宿にある贅沢とコスパをお届けしますので、ぜひチェックしてくださいね。

 それでは、また来年お会いしましょう!

店舗DATA①
SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
電話: 050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
閉館日:月曜日
ウェブサイト:https://www.sompo-museum.org/

店舗DATA②
時屋
住所:東京都新宿区西新宿1-5-1 新宿西口ハルク 1F
電話: 03-3342-2610
営業時間:[月~土] 11:00~21:30 [日・祝] 11:00~20:00 ※現在はコロナ対応で11:00~20:00(LO19:00)※要電話にて問い合せ
定休日:無休
http://www.tokiya.co.jp/
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13006696/

文/SANA(サナ)

1991年生まれ。都内一人暮らしOL。高校時代から新宿に通っており「新宿は庭」である。貴族のような優雅な暮らしに憧れ、「たまの贅沢をするための日々の節約術」を身につけている。ゴルフと競馬を少しだけ嗜む。お酒はもっぱらハイボール。

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