ファーウェイの15.6型ノートPC「HUAWEI MateBook D 15」の実機レビューも今回が最終回。スペック解説、パフォーマンスチェック、使い勝手チェックと続けてきたので、今回は総括的なレビューをお届けしよう。
長時間の高負荷稼働でも安定したパフォーマンス
まず本製品の高負荷時のCPUの挙動をチェックしてみよう。「CINEBENCH R23」実行中のCPU温度とクロック周波数の推移を見てみると、クロック周波数は平均3442.51MHz、最大3791.3MHz、温度は平均73.04度、最大91度だった。グラフを見てみると、CPU温度が91度に達したあとにクロック周波数はいったん3791.3MHzから3269MHzに下がっているが、その後はクロック周波数を小刻みに調整しつつ、CPU温度を緩やかに下げていっている。もっと長時間高負荷をかけても、安定してパフォーマンスを発揮してくれそうだ。
また、高負荷時のボディー表面温度を計測してみたが、キーボード面の最大温度は39.0度、底面の最大温度は38.3度に留まっていた。温度が高くなっているのがヒンジ部部分ということもあり、低温やけどに対する心配は最低限でよさそうだ。
インターフェースの充実も大きなアドバンテージ
フラッグシップの「HUAWEI MateBook X Pro」よりインターフェースが充実している点は本製品の大きなアドバンテージだ。欲を言えばメモリーカードスロットもほしいところだが、一般的な用途であればUSBハブなどを用意する必要はない。
本製品でひとつ気になったのがディスプレーの色域。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したsRGBカバー率は68.1%、sRGB比は69.5%とかなり狭かった。色調整などの仕事に使う際には、広色域のディスプレーを接続することをオススメする。
【総括】低価格ノートPCをお探しならオススメの1台
「HUAWEI MateBook D 15」はなんと言っても高コスパが魅力。ファーウェイの高い品質で作られたノートPCが、7万6800円~10万9800円という価格帯で購入できるのはお買い得感が高い。低価格ノートPCの購入を検討しているのであれば、ぜひ購入候補に含めるべき一台と言える。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう