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HUAWEI MateBook D 15実機レビュー その3

スマホ仕込みの使いやすさがウリのノートPC「HUAWEI MateBook D 15」

2021年12月21日 10時00分更新

 「HUAWEI MateBook D 15」はファーウェイ・ジャパンのノートPCシリーズのなかではミドルレンジクラスの位置づけだ。しかし、使い勝手という点ではフラッグシップに限りなく近いレベルに仕上げられている。今回は本機の快適装備をチェックしていこう。

ファーウェイ・ジャパン「HUAWEI MateBook D 15」7万6800円~

指紋センサーやカメラ画質など
ファーウェイのお家芸が大きなアドバンテージ

 まず他社製ノートPCに対する大きなアドバンテージが、指紋認証センサー一体型電源ボタン。他社製では電源を投入してから、OSのログイン画面で再びタッチしなければならないノートPCが多いが、本製品は電源オンの際に指紋がスキャンされて一時的に保存されるので、OSログインの際にもう一度電源ボタンを押す必要がない。

起動も約8秒と早いので、こまめに電源を落とせる

 720pHD解像度のポップアップカメラの画質は良好だ。解像度はスペック相応だが、画像処理にスマホカメラの技術が応用されているのか、室内灯下でも発色は自然。ただしカメラ位置がキーボード奥なので、下から見上げるような不自然な構図になってしまう。本機でビデオ会議する際には、画面ではなくカメラを見るように心がけよう。

F6とF7キーの間にポップアップカメラを内蔵

下から見上げる構図がやや不自然なのが玉にキズだ

キーボードの使い勝手は太鼓判

 83キー日本語キーボードのキーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.5mm前後。音はやや大きめだが打鍵感は良好。フルスピードで文字入力できるキーボードだ。タッチパッドについては「MateBook X Pro」のように圧力を検知してクリック感をフィードバックとして与える「HUAWEIフリータッチ」は採用されていないが、ストロークは浅く、クリック感も軽い。手のひらが触れたときの誤操作を防ぐ制御もしっかり搭載されている。十分上質な入力デバイスと太鼓判を押せる。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.5mm前後

タッチパッドの面積は実測120×72mm

タッチパッドを手のひらで押しても反応しないような制御が入っている

ディスプレーの最大展開角度は実測147度

 同梱のACアダプターの容量は65Wで、重量はケーブル込みで実測194.43g。もっと荷物を軽くしたいのなら、小型軽量なGaN方式のサードパーティー製充電器を購入するといい。

ACアダプターの容量は65W。ケーブル込みの重量は実測194.43g

【まとめ】スマホの良い部分をノートPCに取り込んでいる

 「HUAWEI MateBook D 15」はミドルレンジクラスとは言え、指紋認証センサー一体型電源ボタン、プライバシー保護にも便利なポップアップカメラ、上質なキーボード&タッチパッドと要所をしっかり押さえて作られている。こと使い勝手という点では、フラッグシップに遜色なく仕上げられていると言えよう。次回は総括編をお届けする。

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