今回、「HUAWEI MateBook D 15」のなかで最上位に位置する第11世代「Core i5-1135G7」搭載モデルをファーウェイ・ジャパンから借用している。どのぐらいのパフォーマンスを発揮するのか定番ベンチマークを実施してみよう。
3D大作ゲームも設定次第では快適に遊べる
まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は5676pts、「CINEBENCH R20」のCPUは2202pts、「CINEBENCH R15」のCPUは937cbという結果になった。第10世代「Core i7-10510U」を搭載する「HUAWEI MateBook 13 2020」が「CINEBENCH R20」のCPUは1484pts、「CINEBENCH R15」のCPUは715cbだったので、「HUAWEI MateBook D 15」は「CINEBENCH R20」で約1.48倍、「CINEBENCH R15」で約1.31倍のパフォーマンスを発揮したことになる。
3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは1265、Fire Strikeは3008、Wild Lifeは7211を記録した。ディスクリートGPU「NVIDIA GeForce MX250」を搭載する「HUAWEI MateBook 13 2020」がTime Spyは1249、Fire Strikeは3391だったので、「HUAWEI MateBook D 15」はTime Spyで101%と上回り、Fire Strikeで89%のスコアに留まったことになる。項目によっては内蔵GPUでディスクリートGPU搭載機を上回る3Dグラフィックス性能を発揮したのだから、「Intel Iris Xe Graphics」の実力は本物だ。
ちなみに「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」などの3Dゲームでも、「1600×900ドット、標準品質、ノートPC」と設定を調節すれば、実用的な速度でプレイ可能だ。
ストレージ速度はシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)が2488.38MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)が1825.96MB/sとなった。PCIe Gen3 x4接続のSSDとして突出したスコアではないが、一般的な用途であれば不足はない性能だ。
【まとめ】メモリー容量の少なさは工夫で解決
マルチに活躍できるパフォーマンスが光る
メモリー容量が8GBというのがやや物足りないが、こまめにアプリを終了すれば運用は可能。「Core i5-1135G7」を搭載する「HUAWEI MateBook D 15」はブラウジングやオフィスアプリの利用だけでなく、極端に大きなデータを扱わなければクリエイティブ系アプリも快適に動作させられるパフォーマンスを備えていると言えよう。次回は使い勝手をチェックする。
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