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ゲーム機型UMPC「AYA NEO 2021」でアイマスなど10本以上のゲームの動作をチェックしてみた

2021年11月08日 11時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

高fpsが必要なFPSゲームはやや苦手
スポーツゲームは画質設定次第では快適

 前回プロトタイプのAYA NEOにて、基本性能を中心としたレビューをお届けしたが、実ゲームでの性能が気になる人も多いと思うので、今回は複数のゲームでの性能検証を中心にレビューしていこう。

 AYA NEO 2021が搭載するRyzen 5 4500UのGPUは、既報記事で示したとおり、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」で解像度1280×720ドット、画質設定を最高品質でスコアーが4896の「普通」評価という性能。

 では、その性能でどういったゲームがどのぐらい快適に動作するのかを見ていきたい。まず最初に幅広い年齢層のプレイヤーが長く遊んでいる定番FPSのひとつである『Apex Legends』をプレイ。

『Apex Legends』は、トリガーで銃を撃つなどの操作に特に違和感なく、割と快適にプレイできた。ただし、やはり文字が小さいのでコメントの表示などはやや見辛い

 画質設定は、適応型スーパーサンプリングなど“有効”、“無効”になる機能はすべて“無効”に。“高”、“中”、“低”と程度を選ぶ項目はすべて“低”にして、テクスチャフィルタリングを「バイリニア」を選択してプレイした。以降のゲームも含め垂直同期は無効または可変、AYA NEO 2021のリフレッシュレートの上限は60Hzだが、内部処理のフレームレートが表示されるゲームもあるため、リフレッシュレート設定は最大にしている。

 どのゲームも計測はCapFrameXを使って60秒間のフレームレートを測定、3回計測したうちの極端におかしな数値ではない最も良い結果を採用している。『Apex Legends』は、射撃訓練場を走り、銃を撃つなどの動作を繰り返して測定した。スコアーは、最大と平均、全体の1%である99パーセンタイルを最小として言及する。

『Apex Legends』は、すべての項目を最低に設定すると、平均50fpsくらいで動作。ただし、たまに動作が重くなると画面がカク付くことがあった。カジュアルに遊ぶなら申し分ないが、ややパワー不足を感じる。また、筆者はプレイヤーではないので、具体的な物足りなさは示せないが、どうしても高い設定でないと敵の視認性や気付きが遅くなることもあると思うので、最低限の設定は工夫する必要があるかもしれない。

 次に映像美の高いレースゲームとして、去年発売したバンダイナムコエンターテインメントの『Project CARS 3』をプレイ。

レースゲームの場合は、3人称視点でも車は割と大きい表示なので、画面が7インチのサイズでも特に見辛さを感じることなくプレイできた。タイム表示も見やすく、まさにゲーム機感覚で楽しめそうだ

 本作では一番最初にプレイできるコースを走り始めてから測定。画質設定はすべて「中」に設定してプレイした。

画質設定

『Project CARS 3』は、最小フレームレートが23fpsになっているが、大きな遅延を感じることなく、平均30fps以上でプレイできていると感じた。「低」設定にすれば、もう少しフレームレートが稼げるが、映像美を楽しみつつソロプレイをするなら、これでも十分快適。気になるようなら、もう少し画質設定を見直すとイイだろう。

 レースゲームを扱ったので、スポーツゲームとして今度はエレクトロニック・アーツの最新サッカーゲーム『FIFA 22』をプレイ。レンダリング品質は「非常に高い」、MSAA設定は「4x」にしてNPC対戦をして計測した。

画面サイズが小さいため、選手の表示も小さく迫力に欠けるが、スコアーやタイム表示は特に見辛いほどではなく、携帯ゲーム機で遊ぶ感覚でプレイできた。動作も軽く割と相性がイイかも

画質設定

『FIFA 22』は割と動作が軽く、画質「低」設定でプレイしたら平均105fpsで動作したため、最も高い「非常に高い」設定でプレイしたが、それでも平均63fps以上でプレイできた。

 最小値が30fpsを切っている理由は、ボールがピッチの外に出てゴールキックになるキーパー視点だと最大30fpsまで落ち込むため。これは以前筆者がプレイしたKONAMIの『eFootball』と同じ傾向だった。選手が激しく動く高いフレームレートが必要なピッチ上以外では、フレームレート下がるシーンもあるようだ。

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