AMDは、Ryzen CPUを搭載しているPCをWindows 11で使用した場合、性能低下を引き起こす不具合の対処法を公開した。
同社は今月頭、10月5日に正式リリースしたWindows 11をAMD Ryzen CPU環境で使用した場合、一部のアプリの性能が低下する不具合があることを発表していた。
1つはWindows 11を搭載した場合、L3キャッシュの遅延が大きくなってしまう不具合。これは、Windows 11のアップデート「KB5006746」にて解消するとしている。
「KB5006746」では、さらに新しい日本語IMEを使用してエクスプローラーでファイルの名前を変更する際に発生する問題、Xboxゲームバーの録画機能を使用できない可能性がある問題など、複数の問題が解消するとのこと。
2つ目は、UEFI CPPC2(優先コア)がプロセッサーの最も高速なコアに対して優先的にスケジュールを割り当てない問題。こちらはTDP65W以上で8コア以上のCPUで影響が現れやすいとしていたが、AMDの新しいチップセットドライバーバージョン「3.10.08.506」にて不具合が解消される。
Zen 3世代のRyzen CPUを搭載している場合は、本バージョンのドライバーを適用するだけで対処が可能。しかし、Zen+およびZen 2世代のRyzen CPUを搭載している場合は、本バージョンのドライバーを適用したうえで、電源オプションの電源プランを「AMD Ryzen Balanced」を選択する必要があるとしている。
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