Ember Labより2021年9月21日に発売された3D探索アクションアドベンチャー『Kena: Bridge of Spirits』(PlayStation 5/PlayStation 4)のプレイレビューをお届け。価格は通常版が4180円、デジタルデラックス版が4730円となる(ダウンロード専売)。
本作は若きスピリットガイドであるKena(ケーナ)を操作し、オープンワールド風のフィールドを探索していくストーリー主導のアクションアドベンチャーゲーム。
ケーナは魔法のような力を使うことができ、それを駆使して探索や謎解きをしつつ、バトルを潜り抜けていくことになる。ここでは、PlayStation 5版をプレイしてわかった本作の魅力を手触りとともにお届けする。
■公式PV
迷える魂を導くスピリットガイドの物語
主人公ケーナの職業であるスピリットガイドとは、魂を導くもののこと。この世界では死者の魂が転生できずに悪霊化したりすることがあるので、それを浄化していくことが大きな目的となる。
探索では、隠れた“ROT”という生き物を探したり、特定の順番にパルスの光を当てたりする謎解き要素も用意されている。
“Rot”を見つけて強くなろう
石の下などに隠れている精霊“Rot”。設定では彼らは死者を分解し、物を腐らせることで調和を保っている存在なのだという。非常に憶病で、普通は人に懐いたりしないが、ケーナにはよく懐く。
また、“Rot”を一定数見つけることで「Rotレベル」が上昇し、ケーナが使えるアクションをレベルアップすることができる。つまり強くなるには、そこかしこに隠れた“Rot”を見つける必要があるというわけだ。
歯ごたえのあるアクションバトル
フィールドにはデッドゾーンと呼ばれるところがあり、そこでは赤い花のようなものを心臓部として、敵が次々と生み出される危険な場所となっている。
本作のアクションは、最初のうちはざっくりと「軽攻撃」「重攻撃」「回避」「パルス」の4種類が基本となる。
なお、本作は戦闘難易度が高めに設定されているのか、ボス戦は序盤からかなり苦戦させられた。こちらの体力が低いためか、2、3発ほどでやられてしまうこともしばしば。難易度はいつでも変更できるので、厳しい場合は無理せず難易度を下げて遊んだほうがいいかもしれないと感じた。
まとめ:雰囲気とアクションを楽しむ良質なアドベンチャー
本作は美麗なビジュアルで表現される闇深いストーリーも売りのひとつ。だが、正直言って文字による解説が多いゲームではないので、雰囲気を重視したゲームが好きな人にはオススメできるタイトルと言える。
また、紹介した基本アクションのほかにも、ストーリーを進めると使えるようになる「弓」が非常に便利だった。いわゆる「魔法の矢」を放つことができ、遠距離攻撃が可能となったことで戦闘も探索も幅が広がって、とても楽しかった。
バトルの難易度は少々高めと感じるものの、難易度調整も可能なのでそこまで詰まることはないと思う。仮に負けても、とくにデメリットなく直前の地点へ戻されるだけなのでご安心を。
さらに、“Rot”や“スピリットメール(死者の手紙)”を探したりする探索が思いのほか楽しくて、崖を登ったりする際には「順路」以外の道を探してフラフラすることも多かった(笑)。
インディーゲームということでボリュームはそれほど多くはないものの、しっかりと作り込まれた世界の冒険はワクワクするものだった。雰囲気のいいゲームが好き、あるいは謎解きを絡めた探索アドベンチャーが好きな人は、ぜひ本作を遊んでみてほしい。
【ゲーム情報】
タイトル:Kena: Bridge of Spirits
ジャンル:アクションアドベンチャー
開発・販売:Ember Lab
プラットフォーム:PlayStation 5/PlayStation 4
配信日:配信中(2021年9月21日)
価格:
Standard Edition:4180円
Digital Deluxe:4730円
CERO:B(12歳以上対象)
Kena Bridge of Spirits and all related characters, images, music, sounds, and gameplay sequences shown are copyright Ember Lab, LLC, 2020, all rights reserved. The Ember Lab, Kena Bridge of Spirits, and related character marks are property of Ember Lab, LLC.
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