スケールダウンしてもやっぱり強い「Assassin's Creed Valhalla」
軽量級が続いたので重量級ゲームも試してみたい。まず「Assassin's Creed Valhalla」での検証では画質“最高”設定とした。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測する。
筆者のGPUレビューではお馴染みだが、Assassin's Creed ValhallaはRadeon、特にRDNA 2世代のRadeonとの相性が極めて良く、同世代のGeForceを完全に圧倒する。Rainbow Six SiegeやApex LegendsではRTX 2060相当だったRX 6600も、このAssassin's Creed ValhallaではRTX 3060に対してはフルHD時で13%上、RTX 2060では40%も上の平均フレームレートを叩き出している。ただこの最適化マジックは解像度を上げることで消えてしまうが、フルHDというRX 6600の主戦場内ならば絶大な効果を発揮する。
CU減とクロック下げが効いた「The Ascent」
ここから先はDXR対応済みのゲームで検証となるが、RX 6600の位置付け的にまずDXRなしの状態で検証したい。まず「The Ascent」では、DirectX 12 API、画質は全て“ウルトラ”設定とした。“スティムタウン”内の一定のコースを移動した時のフレームレートを「CapFrameX」で計測する。
The AsentではRTX 2060と3060の中間くらいにRX 6600が位置している。RX 6600 XT(強めのOC版)だとRTX 3060を優越しないまでも肉迫しており、CU数削減とクロック下げの効果は性能面で大きな影響を及ぼしていることが分かる。ただRX 6600でもフルHDで平均100fpsを超えているので快適さについては申し分ない。
フルHDならば強い?「Watch Dogs: Legion」
重量級「Watch Dogs: Legion」では、APIがDirectX 12、画質“最大”をベースに精細度100%設定を追加した。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測する。
今回検証したどのカードでもフルHD&最高画質設定で60fpsキープは達成できなかったが、CU数やクロックを抑えたRX 6600でもRTX 3060と同等〜やや上の性能を示している点には注目すべきだろう。WQHD以上になるとRTX 3060に抜かれてしまうが、フルHDゲーミング向けという製品コンセプトの中では、RX 6600は想定通りの働きをしている。RTX 2060に対しても最大70%上の性能を示しているので、DXRを試してみたいが多くは望まないという層にもオススメしたいところだ。
RX 6600ではやや厳しさを感じる「Cyberpunk 2077」
「Cyberpunk 2077」もレイトレーシングのない画質“ウルトラ”設定+群衆密度最大で検証する。マップ中の一定のコースを移動した時のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
RX 6600 XTの段階でRTX 3060とほぼ同等なのだから、RX 6600はさらに厳しい。RX 6600 XTに対し、フルHDで10%程度平均フレームレートが下がっただけなので、価格次第では十分ありな選択肢になるだろう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう