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既存のアケコンでは満足できないゲーマー必見!

低遅延が魅力の最強コントローラー基板「Brook Universal Fighting Board」で自分好みのアケコンを自作する

2021年10月29日 11時00分更新

「Brook Universal Fighting Board」でアケコンを作る!

 主に性能や機能面からBrook Universal Fighting Boardを紹介してきたが、実際に使うにはアケコンを作る必要がある。

 どんなアケコンにするかは各自それぞれなので、今回はケースやボタン、レバーまで加工が終わっている状態からの手順を紹介しよう。

 配線方法は、ピンヘッダーを使う方法と、ケーブルをネジで止めるスクリューターミナルを使う方法の2種類。配線がキレイになるのはピンヘッダーを使う方法だが、自分で作るのは少々骨が折れる。

ボタンの接続場所は、マニュアルに詳しく記載されている。ピンヘッダーを使う方法でもスクリューターミナルを使う方法でも、どちらでも組み立てられる

 オススメは、ハーネスケーブルを一緒に使うこと。これを使えば、はんだ付けもケーブル加工も不要なままピンヘッダーを利用できるため、作業が非常に簡単になる。価格は1900円と手頃なのもうれしい。

 ちなみに、ターボボタンなど一部のボタン用ケーブルはこのセットに含まれていないので、別途用意する必要がある。

ピンヘッダーを使うため、基板との接続が簡単。また、ボタンとの接続はケーブルに圧着された端子を挿しこむだけなので、短時間で接続できる

 ケーブルの準備ができたら、あとはBrook Universal Fighting Boardと接続していくだけだ。ハーネスケーブルを使う場合は、端子を挿しこんでいくだけなので、難しいことはない。

ボタンの接続といっても、端子を挿しこむだけと簡単。もし別のボタンと間違えてしまった場合でも、簡単にやり直しが可能だ

 全てのボタンやレバーなどを接続し終わったら、組み立て作業は完了。後はPCでファームウェア書き換えソフトを実行し、PSボタンとSHARE/SELECTボタンを押したまま接続する。これでファームウェアが最新版に書き換わり、アケコンが完成する。

公式ページにあるファームウェア書き換えソフトをダウンロードし、実行。指示に従い、ボタンを押しながらアケコンをPCに接続すると、ファームウェアを最新にできる

 この自作手順は基本的なものだが、ケースの加工が必要となるため少々ハードルが高い。もっと手軽にBrook Universal Fighting Boardを楽しみたいというなら、既存アケコンのコントローラー交換にチャレンジしてみよう。

 何か手頃なものはないかと、中古ゲーム機を扱うお店をのぞいてみたところ、ちょうどいいことに、HORIの「ファイティングスティック V3」を発見。12年前の製品だが、当時、廉価な割に操作性が高く、アケコンの入門機として使いやすかったものだ。

中古ゲームショップで発見した「ファイティングスティック V3」

 背面のカバーを開けてみると、ボタンからコントローラー基板へとケーブルが伸びていることが確認できる。ただし、ケーブルは変換基板経由で接続されている部分があり、どのボタンがどのケーブルで接続されているのか、確認しながらの作業となる。

 面倒なら、直接ボタンにケーブルをはんだ付けし、変換基板を無視してしまうのも手だ。

中央がメインとなる6つのボタン、その右がスティック、右下が元のコントロール基板。上部の茶色い基板は、L1やL2、PSなどのボタンと、連射機能などの設定用となっていた

 元の配線を確認しながらの作業となるので少々手間だが、間違えないよう慎重に作業すれば、難しくはない。

 高級アケコンは素晴らしい製品が多いが、昔から使っていて慣れているものは、これとはまた別の使いやすさがある。自分の手になじんだアケコンを低遅延の多機能アケコンへと再生できるのは、Brook Universal Fighting Boardを使った改造の醍醐味といえるだろう。

低遅延で多機種対応可能な
高性能アケコンを自作・改造したい人に

 高性能なアケコンは、どれも数万円と結構な金額。この金額を出して、万が一、自分に合わなかったら……と考えると二の足を踏んでしまいがちだ。

 その点、Brook Universal Fighting Boardは自作向けなので、自分好みのアケコンを作るのに最適。イチから作るにはハードルが高く、改造するにも手間がかかるとはいえ、プラス1万800円で最高レベルの低遅延と機能のアケコンが手に入るのだから、満足感は高いだろう。

 遅延で悩まされたり、機能や対応機種の少なさでモヤモヤしているゲーム好きなら、きっと気に入るはず。万人向けとは言えないものの、既存のアケコンでは納得いくものが見つからないと感じている人であれば、ぜひチャレンジしてみてほしい製品だ。

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