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ASCII Power Review ― 第142回

「Galaxy Z Fold3 5G」実機レビュー = ペン入力とおサイフも入った2つ折りスマホの完成型だっ!-倶楽部情報局

2021年10月01日 18時00分更新

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「「Galaxy Z Fold3 5G」実機レビュー = ペン入力とおサイフも入った2つ折りスマホの完成型だっ!」を紹介します。


 サムスン電子はシリーズ3世代目となるフォルダブルスマホ「Galaxy Z Fold3 5G」を国内リリース。10月上旬にドコモとauから発売される。初代「Galaxy Fold」、2代目「Galaxy Z Fold2 5G」はau独占だったが、今回はドコモからの提供も決まった。

 また、ついに待望のおサイフケータイ機能を搭載し、1台持ちのメイン端末として活用可能になった。さらに、フォルダブルスマホとして初めてIPX8の防水機能を備え、Sペンに対応するなど、使い勝手が大きく進化している。

 価格はau版が23万7565円、ドコモ版が23万7600円とグローバルでの1799ドルより高めだが、そのぶん「Galaxy Flip Cover with Pen」、「Galaxy Buds Pro」を全員にプレゼントするキャンペーンが、購入期間10月18日(応募期間10月25日)まで開催される。今回発売前の実機を試用できたので、主に進化点を中心にレビューしていこう。

「Galaxy Z Fold3 5G」au版(SCG11):23万7565円、ドコモ版(SC-55B):23万7600円

ペン入力可能となった真の意味での全画面ディスプレーを実現

 「Galaxy Z Fold3 5G」はOSに「Android 11」、SoCに「Snapdragon 888」(2.8GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4、オクタコア)を採用。メモリー(RAM)は12GB、ストレージ(ROM)は256GBを搭載している。microSDメモリーカードスロットは非搭載だ。

 メインディスプレーは「Infinity Flex Display」と名付けられた、約7.6インチのQXGA+ 有機ELディスプレー(1768×2208ドット、アスペクト比22.5:18、リフレッシュレート最大120Hz)を搭載。本製品はフロントカメラがパンチホール式から「アンダーディスプレイカメラ」に変更されており、真の意味での全画面ディスプレーとなっている。一方、カバーディスプレーは約6.2インチのHD+ 有機ELディスプレー(832×2268ドット、最大120Hz)で、カメラはパンチホール式だ。

 カメラは、超広角(12MP、1.2μm、F2.2、13mm)、広角(12MP、1.8μm、F1.8、24mm、OIS)、望遠(12MP、1.0μm、F2.4、52mm、OIS)、フロント(4MP、2.0μm、F1.8、32mm)、カバー(10MP、1.22μm、F2.2、32mm)という構成だ。

 インターフェースはUSB Type-Cを装備。通信機能は5G(sub6/ミリ波)、Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.2をサポートする。

 本体サイズは開いた状態で約128×158×6.4~9.0mm、閉じた状態で約67×158×14.4~16.0m。重量は約272g。バッテリーは4400mAhを内蔵する。連続通話時間は約1440分、連続待ち受け時間は約320時間と謳われている(au版)。

メインディスプレーは約7.6インチのQXGA+ 有機ELディスプレー(1768×2208ドット、22.5:18、最大120Hz)。開いた状態のサイズは約128×158×6.4~9.0mm

カバーディスプレーは約6.2インチのHD+ 有機ELディスプレー(832×2268ドット、最大120Hz)。閉じた状態のサイズは約67×158×14.4~16.0m

底面にUSB Type-C端子を用意

側面にはボリュームボタン、電源ボタン(指紋認証センサー一体型)、SIMカードトレイを配置

トレイはnanoSIMカード対応。micorSDメモリーカードスロットは用意されていない

ディスプレーの折り目とアンダーディスプレイカメラは
予想したほど気にならない

 さて本製品最大の魅力であるメインディスプレー「Infinity Flex Display」はパネル層と保護フィルムが追加されたことにより、従来より耐久性が80%向上していると謳われている。またカバーディスプレーとバックカバーは「Corning Gorilla Glass Victus」が採用されており、最大2メートルの高さからの落下衝撃に耐えるとのことだ。

 Sペンでの筆記に長期間耐えるのか正直少し心配だが、こればっかりは長期間使用してみないとわからない。今後の続報などをお待ちいただきたい。

 肝心のSペンの書き心地だが予想以上によかった。ディスプレー中央の折り目で線が乱れると思ったが、個人的にはほとんど問題なし。折り目の存在自体はペン先に感じるが、結果的に書かれる文字や線に大きな影響はない。わざと強い筆圧をかければ、折り目をより強く感じるが、そこまでの筆圧は必要ない。

 もちろん繊細なイラストを描く方のなかには、折り目の感触を許容できない場合もあると思う。ただ、筆者のようにメモを書いたり、簡単なイラストを描くことが目的なら十分実用レベルだ。

ディスプレー中央に折り目は存在する。光の加減で目立つことはあるが、実際に使っていると忘れてしまう程度のものだ

折り目の存在自体はペン先に感じるが、結果的に書かれる文字や線に大きな影響はない

筆者のようにメモを書いたり、簡単なイラストを描く用途なら十二分に実用レベル

利用できるSペンは「Sペン Pro」と「Sペン Fold Edition」のみ。従来のSペンを使おうとしても「Galaxy Fold用に設計されたSペンのみを使用してください」という警告メッセージが表示されて、使えない。またサムスンは「Galaxy Z Fold3 5G用に設計されていないすべてのSペンまたはスタイラスペン(他メーカーのものを含む)は、画面を損傷する可能性がある」と警告している

 アンダーディスプレイカメラの存在はほとんど気にならない。暗い色ではやや目立つし、注視すればそこにカメラが内蔵されていることはわかるが、画面全体を見ているときには邪魔に感じることはないはずだ。

 また、アンダーディスプレイカメラは画質も心配だったが、実際にフロントとカバーのカメラで撮り比べてみたところ、十分許容範囲だった。もちろん、フロント(4MP、F1.8、32mm、2.0μm)と、カバー(10MP、F2.2、32mm、1.22μm)では解像度が大きく異なるので、本気で自撮りするならカバーカメラを使ったほうがいい。しかし、たとえばビデオ会議の際にフロントカメラを使っても、相手に気づかれることはまずないと思う。

右上にアンダーディスプレイカメラが内蔵されているが、画像全体を見ているときには存在に気づかない

このぐらい寄って撮影すれば模様が目立つが、30cmぐらい離して見ていれば、白と黒以外は注視していても気にならない

左がフロントカメラ(4MP、F1.8、32mm、2.0μm)、右がカバーカメラ(10MP、F2.2、32mm、1.22μm)で撮影した写真。もちろん解像感には大きな違いはあるが、発色は大差ない

Galaxyシリーズだけにカメラ画質については申し分なし

 カメラ画質については定評あるGalaxyシリーズだけに申し分ない。イメージセンサーは最大12MP、望遠カメラは光学2倍ということで、GalaxyのSシリーズなどと比べるとスペック的には大きな違いがあるが、発色や解像感についてはさすがGalaxyシリーズと唸らせるレベルだ。夜景モードもしっかりと明るさを底上げしつつ、それでいて強い光源の白飛びを強力に抑えているし、暗い空もノイズがほとんど目立たない。

 なによりも、約7.6インチの大画面でプレビューできるので、描写をしっかりと確認しつつ撮影できて快適なのだ。基本スペックが上回るカメラを搭載するスマホはいくらでもあるが、大画面のメリットを享受できるFoldシリーズの撮影環境は決して負けてないと思う。

超広角カメラ(0.5倍)で撮影、イメージ情報4000×3000ドット、焦点距離13mm、シャッタースピード1/929、F2.2、ISO32、露出モードProgram (auto)、測光方式Center weight


 続きは「「Galaxy Z Fold3 5G」実機レビュー = ペン入力とおサイフも入った2つ折りスマホの完成型だっ!」でお楽しみください。

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