Razerは第2世代のリニアオプティカルスイッチをラインナップに追加した、フルサイズキーボード「Huntsman V2」とテンキーレスキーボード「Huntsman V2 TKL」を9月30日に発売する。
両機種は兄弟モデルで、違いはテンキーとメディアキーのあるなし。どちらも静音タイプの第2世代リニアオプティカルと、クリック感のあるクリッキーオプティカルの2種類のスイッチが用意されており、好みの感触のキーボードを選択できる。
今回両機種の実機を試用できたので、レビューをお届けしよう。
「Huntsman V2」にはテンキーに加えてダイアルとメディアキーを装備
「Huntsman V2」のサイズ/重量は445×140×44mm/1790g、「Huntsman V2 TKL」のサイズ/重量は362×141×35mm/919g。両者の違いは前述のとおりテンキーのあるなしで、さらに「Huntsman V2」にはマルチファンクションデジタルダイアルと4つのメディアキーが搭載されている。
キースイッチにはRazer第2世代リニアオプティカルスイッチ、Razerクリッキーオプティカルスイッチを採用。 オプティカルスイッチはキーを押すと、光がスイッチステムを通り抜け、キーが作動するという仕組みだ。 作動距離が短く、作動力が軽いのがメリットである。また、メカニカルスイッチでは構造上避けて通れない「デバウンス遅延」が、光学技術で作動するオプティカルスイッチには存在しないという利点もある。
なおRazer第2世代リニアオプティカルスイッチは作動音が改善されたことも特徴だが、両キーボードは筐体内に特殊なフォーム層が内蔵されており、打鍵した際の反響音を吸収するという徹底した静音化が図られている。
これ以外のスペックは基本的に共通。ポーリングレート(デバイスからPCに情報を送信する回数)は最大8000Hzで、125~8000Hzの間で7段階に調整可能。同時押しについては、複数キーの同時入力に対応する「Nキーロールオーバー」と、同時入力や連続入力を正確に認識する「アンチゴースト」をサポートする。
キーボードバックライトは1680万色のカラーオプションを備えて、キーごとにカスタマイズ可能な「Razer Chrome RGBバックライト」を採用。独自ユーティリティー「Synapse 3」で対応周辺機器と一緒にまとめて管理可能だ。
キーキャップはダブルショット射出成形による2層構造で、ラベルが薄れない「ダブルショットPBTキーキャップ」を採用。ABSプラスチックよりも硬く、耐久性にも優れており、購入したときの状態が長く持続する。
ほかのキーボードとマウスと同様に、最大5つのプロファイルを保存できる「オンボードメモリ」を内蔵しており、クラウドには無制限にプロファイルを保存可能。ほかのPCに接続しても、「Synapse 3」さえインストールすれば、使い慣れた自分の環境をすぐに再現できる。
筐体はマット仕上げのアルミ製トッププレートを採用。ケーブルはどちらもUSB-C編みファイバーケーブルで、「Huntsman V2 TKL」のみ取り外しが可能。ソフトなレザーレット製リストレストは両モデルに付属する。
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