週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

iPhone 13シリーズでeSIMの2回線同時利用の夢の運用を体験した!

2021年09月21日 22時00分更新

総務省が令和2年10月27日に公表した「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」

iPhone 13シリーズは総務省の進める
「競争環境の整備に向けたアクション・プラン」に最適

 eSIMに関しては、楽天モバイル、ソフトバンク、auに続いて、NTTドコモも対応を始め、4キャリアでの利用が可能となった。しかも、MNPの手続きもネットで完結するようになり、契約しているキャリアでのMNP転出手続き、解約、MNP移行先での手続きがネットですべてできるようになった。

 深夜にやろうとすると、翌朝まで手続き完了に待たされることはあるが、「思い立ったら、即MNPで、即利用可能」という夢のような環境が整備された。違約金や解除料もほとんどなくなるなど、乗り換えの障壁も取っ払われてきた。これも、菅総理と総務省の「アクション・プラン」に感謝だ。

 昨年、菅総理が誕生したことで、ahamoのようなオンライン専用プランで20GBを3000円以下で利用できるようになり、今月にはpovoが2.0となり、基本料金ゼロ円というプランが誕生した。

 eSIMのおかげで、気軽にMNPできるようになり、それこそ、毎月のようにキャリアや料金プランを乗り換えるなんてことも可能だ。

 その際、やはり安心して使えるスマートフォンという点においては、iPhone 13がダントツだろう。

 4キャリアで扱っており、どのキャリアの周波数帯にもきっちりと対応している。残念ながらミリ波には対応していないが、5Gでもどのキャリアにおいてもバッチリとつながる。

 iPhone 13シリーズが、総務省の進めている「乗り換えを促進する料金競争につなげる」という施策に最適なスマートフォンであることは、間違いない。総務省はiPhone 13に対して、「総務省推薦」の称号を与えてもいいくらいだ。

KDDIのpovo2.0に対抗する他社のプランに注目

 先日、KDDIがpovo2.0を発表して、基本料金ゼロ円が話題となった。KDDIとしては、基本料金ゼロ円から使える楽天モバイルを意識したものだろうが、今後、povoに他社からの流入が増えれば、ソフトバンクやNTTドコモも対抗プランを出さざるを得なくなるだろう。特にNTTドコモはMVNOと組んで「エコノミー」というジャンルで新しい料金プランを出すと昨年12月に公言している。

 果たして他社はどんな対抗プランを出してくるのか。いつでもすぐにMNPして移行できるよう、iPhone 13を購入して、その日を待ってみたい。

 

筆者紹介――石川 温

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)、『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)など、著書多数。

 

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事