9月24日に発売となるiPhone 13シリーズ4モデル(iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max)を一足早く試す機会を得た。
実際にiPhone 13シリーズをあれこれ使ってみると、改めて「SIMフリー時代を代表する国民的スマホ」という気がしてきている。
実は10月1日から総務省の意向により、SIMロックは原則禁止となる。つまり、各キャリアはSIMロックした状態でのスマートフォンの販売は禁止される。
とはいっても、すでに楽天モバイルは携帯電話業界に新規参入した時から、販売するスマートフォンはSIMフリーで販売しているし、ソフトバンクなどは10月よりも前にLeitz Phone 1などを、SIMロックのない状態で販売している。
9月24日から発売されるiPhone 13もNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル、すべてのキャリアでSIMロックを解除された状態で売られることになる。
eSIMの2回線同時適用で夢のような運用が可能に
今回のiPhone 13で地味に注目なのが、eSIMの2回線同時適用が可能になった点だ。
iPhone 12などでも、プラスティックのSIMカードとeSIMという2回線同時利用が可能で、2つの回線で電話を同時に待ち受けつつ、通信料金の安いSIMカードでデータ通信を行うことができた。もちろん、eSIMのプロファイルは複数、登録できたのだが、利用できたのは1回線のみであった。
iPhone 13からは、なんと「eSIMとeSIM」という使い方が可能となるのだ。
試しにauのプラスティックSIMカードで使っているiPhone 13 Proに、まずはahamoのeSIMを登録したところ、デュアルの待ち受け状態になった。ここに、楽天モバイルのeSIMを登録したところ「Rakutenプランを試用するには既存のモバイル通信プランのいずれかをオフにする必要があります」とメッセージが出てきて、どちらかをオフするように促されたのだった。
ここで、auをオフにしたところ、ahamoのeSIMと楽天モバイルのeSIMというデュアルSIMでの運用が可能となったのだ。
今後、楽天モバイルをデータ無制限で運用しつつ、パートナー回線での容量が足りなくなったら、povoで補うとか、LINEMOを入れておくといった様々なバリエーションでの使い方が可能になる。プラスティックのSIMカードだとSIMカードスロットを開けるピンと一緒に持ち歩かなくてはならないが、eSIMであれば好きな時に「オン」にすればいい。複数のeSIMを入れておき、常時、2つをオンしておけるというのは相当、使い勝手がいい、夢のような運用方法だ。
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