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開放的で高解像度、ダイナミック型の新境地感じたFAudio「Dark Sky」

2021年08月06日 13時00分更新

 ハイエンドイヤホンでは、マルチドライバー搭載機種が主流になっている。現在人気があるのはハイブリッド型イヤホン。ダイナミック型ドライバーとBA型ドライバーを組み合わた機種で主力機種に据えているブランドが多い。

 こういった流れがある中、敢えてシンプルなダイナミック型ドライバー1基の搭載にこだわるブランドもある。ダイナミック型ドライバーのシングル構成は、イヤホンにおいて最も基本的な構成で、数百円で買える製品も採用するものだ。しかし、ハイエンドでも根強い需要があり、10万円を超すような超高級機種でも定期的に新製品が登場している。

ハイエンドらしい充実したパッケージ構成

 FAudioの「Dark Sky」もハイエンド価格帯に投入されたシングルダイナミック型イヤホンのひとつだ。

ダイナミック型らしい力強さにワイドレンジの再現性を両立

 Dark Skyは「Major」(2017年登場)の上を行く機種として開発。「より開放的で高解像度のディテールを持ち、低域の明瞭さと広大なサウンドステージを持ったサウンド」を目指したという。

 新開発ドライバーは直径10.2mm。振動板はダブルレイヤー構造で、軽量で立ち上がりのいいファイバー素材の振動板と、高音域の特性に優れ、解像感の高さにつながるD.L.Cコーティングを施した振動板を組み合わせている。

 また、筐体内でエアフロ―を整える、2つのアコースティックチェンバーに加え、3つ目のチェンバーを音導管に装備。鼓膜やドライバーにかかる空気圧を調節する機能を持たせている。

2ピン端子でリケーブル対応となっている。

ケーブルホルダーと巾着

 カラーリングは紺を基調としたシンプルなもの。高精度のCNC削り出しで実現した金属製筐体が目を引く。ケーブルは、銀合金・純銀・金メッキの銀合金の3種類の導体を組み合わせ、半田の材質にもこだわった極太のケーブル(S.S.S.)で、編み込まれたPVCジャケットに収められている。このケーブルの両端はIEM 2pin(イヤホン側)と2.5mmのバランス駆動用端子(プレーヤー側)になっているが、2.5mm4極を3.5mm3極/4.4mm5極にそれぞれ変換するL字型アダプターも付属しているため、2.5mm端子を持たないプレーヤーとの接続も可能だ。

 スペック的には、インピーダンスが24Ω、感度が114dB/mW、周波数特性が15Hz~38kHzとなる。イヤーチップが3種付属。独自開発のFA Vocal、FA Instrumentの改良版で、シリコン素材の柔軟性を高めている。これに加えて、低反発タイプ1サイズがある。

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