HUAWEI MateBook X Pro 2021実機レビュー その4
「HUAWEI MateBook X Pro 2021」はまとまったバランスで使いやすいノートPCだ!
すべてがちょうど良い「HUAWEI MateBook X Pro 2021」
「HUAWEI MateBook X Pro 2021」のレビューは今回が最終回。そこでディスプレーの品質、そして高負荷時の本体の発熱について追加検証を実施したうえで、最後に総括をお伝えしたい。
ディスプレーは平均以上のクオリティー
ディスプレーの画質の指標のひとつとして色域があるが、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で計測したところ、sRGBカバー率は98.6%、AdobeRGBカバー率は74.5%、DCI-P3カバー率は74.3%という結果になった。輝度が450cd/m²と明るく、またグレア(光沢)仕様なので、画像、映像を非常に鮮やかに表示できる。モバイルノートPCとしては平均以上のクオリティーだ。
発熱はかなり効率良く抑えられている
高負荷時の発熱をサーモグラフィーカメラで計測してみたが、キーボード面が最大39.5℃、底面が最大37.9℃とかなり低く抑えられていた(室温22.9℃で測定)。このクラスのモバイルノートPCであれば、45℃を超えることは珍しくない。本製品は「Core i7-1165G7」搭載機としてはややパフォーマンスが低めだったが、やはり低発熱、省電力性、静音性を重視して設計されたのかもしれない。
【まとめ】高次元にまとまっているバランスの良さが魅力
本製品を試用して強く感じたのはバランスのよさ。パフォーマンスが突出しているわけではないし、軽量性を追求しているわけでもない。しかし、剛性の高いボディー、フィーリングのいいキーボードとタッチパッド、発熱を抑えた冷設計、Type-C×2とType-A×1の新旧インターフェース、そして前後の見通しがいい画面比率3:2のディスプレーと、とにかく使う立場に配慮した、逆に言うと自分が使いたくなるようなノートPCとして開発されているように感じるのだ。数値だけのスペックよりも、とにかく使い勝手を優先してマシンを探しているのなら、「HUAWEI MateBook X Pro 2021」は大本命の一台だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう