動画デジカメはもう不要!? iPhone 13のシネマティックモードがスゴイ【山根博士】
9月14日(現地時間)に発表された「iPhone 13」シリーズについて、アスキーの執筆陣に想いを聞きました。
今回は、携帯研究家として知られる山根博士は動画視点で語ります。
スマホメーカーより
デジカメメーカーが脅威に感じるだろう
iPhone 13で最も注目したいのはボケを利かせた動画を撮影できる「シネマティックモード」。動画撮影中に自動で顔などにピントを合わせ、背景を美しくぼかしてくれる。しかもピントの調整は撮影後も可能だという。この機能を見る限り、もはや一般的なユーザーがVlog撮影のために「わざわざ」高価なデジカメを使う必要性はほぼなくなったのではないだろうか。iPhone 13はデジカメの出番をまた1つ減らすこととなり、ライトな動画を撮影するユーチューバーはiPhone 13だけで本格的な動画づくりが可能になるだろう。
iPhone 13の発表会を見る限り、ほかのスマートフォンメーカーは大きなキラー機能の搭載が少なく一安心したかもしれない。iPhone 13の新機能、たとえばディスプレーの「120Hz駆動」や「10Hzから120Hz可変」なリフレッシュレートはすでにAndroidスマートフォンでも採用している製品が増えている。全体的に見ればiPhone 12のマイナーチェンジという印象を受けた。それに対してデジカメメーカーにとってはとてつもない動画カメラが登場したということで、大きな脅威を感じているだろう。
価格を見ると値下げされたiPhone 12 miniが599ドルとなり買いやすくなった。699ドルのiPhone 13 miniよりも売れまくるのではないだろうか。一方、iPhone 13 Pro Maxはついにストレージ1TBモデルが登場。動画ユーザーにはうれしいが、iCloudの容量が2TBではあっという間に一杯になってしまうかもしれず、高容量プランが求められる。そして懸念すべきは点は世界的な半導体不足。第4四半期はアップルが年間を通して唯一世界シェア1位になれる時期だけに、売れ筋モデルの品切れが起きないことを願うばかりだ。
「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!
長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!
「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!
→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む
★ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります