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テクニクスがLDAC対応で第2世代の完全ワイヤレス「EAH-AZ60/AZ40」

2021年09月14日 10時15分更新

LDACに対応、振動板も新しく

 テクニクスはパナソニックの高級オーディオブランドであり、すでにスピーカー再生用のハイエンド機器を展開している。昨年4月にはイヤホン分野に製品領域を広げ、「EAH-AZ70W」というアクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)機能搭載モデルを発売した。

 EAH-AZ70Wは実売3万1000円前後(売出時)という高価なイヤホンだが、パナソニックブランドとして、普及価格帯の「RZ-S50W」(同2万1000円前後)、「RZ-S30W」(同1万3000円前後)も同時発表した。それから1年余りが経過して投入するのが新製品2モデルだ。なお、既発売のEAH-AZ70W、RZ-S50W、RZ-S30Wは継続販売する。

AZ60はシックなカラーリング

 EAH-AZ60は高性能モデルで、EAH-AZ70Wは10mm径のPEEK振動板に対して、新たに直径8mmのバイオセルロース振動板を採用した。これはよりナチュラルな音を目指した結果とのことで、担当者の話ではEAH-AZ70Wより小型ではあるが、上位/下位のクラス分けではなく素材の違いから8mm径が最適だったためだという。開発に際しては、完全ワイヤレスでありがちなデジタル的なチューニングよりもアナログ的にチューニングすることにこだわったそうだ。

 EAH-AZ60は通話性能にもこだわり、自分の声だけをクリアに相手に届けるJustMyVoiceテクノロジーを採用している。EAH-AZ60では発話検知マイクを追加、骨に伝わる振動と周囲の音を区別し、発話している帯域を特定しやすくした。さらに、EAH-AZ70Wにも採用されていた風切り音対策に加え、ANC用の外部マイクを利用した新たな風切り音検知もする。

訂正とお詫び:JustMyVoiceテクノロジーはEAH-AZ60で新搭載された機能になります。(2021年9月14日)

 ANC機能については、EAH-AZ70Wよりもやや優れていて業界最高クラスを誇るという。テクニクスのANC機能は、遅延の影響が出やすい内側のフィードバック方式をアナログ制御にして反応と精度の向上を図っているのが特徴で、その点は引き継いでいる。

 EAH-AZ60は新たにLDACコーデックにも対応。左右同時伝送方式を採用している。付属のイヤーピースは7種類用意され、SとXSサイズは高さ違いを同梱している点も特徴だ。EAH-AZ70Wよりケースの小型化がなされていて、イヤホン本体の装着感も改良している。専用アプリには、紛失したイヤホンを探せる「ヘッドホンを探す」機能を搭載する(ただしTileなど紛失防止タグを内蔵するわけではない)。また、PCとスマホなど複数の機器に接続しておき、自由に切り替えられるマルチポイント接続にも新対応した。

 EAH-AZ40はコンパクトな普及モデルで3種類のカラーバリエーションがある(ブラック、ローズゴールド、シルバー)。特にローズゴールドは品があり高級感も高いものだ。6mmのPEEK振動板を採用。新開発ドライバーと一体構造になっており、小型化に寄与している。EAH-AZ40はLDACコーデックに非対応だが、JustMyVoiceテクノロジーによる高い通話品質は確保している。

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