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売り上げの5%を寄付する特別なモデル、Windows 11への対応もOK!

高性能・高コスパ・コダワリパーツで人気のゲーミングPC「G-Master Axilus」が刷新! PCケースにNZXT製「H510i White」採用

2021年09月02日 13時00分更新

「G-Master Axilus NEO H570」

 感染症が長期化したことによる生活への影響は、様々なところで深刻なものになっている。そこでサイコムが社会貢献活動として取り組んだのが、子供たちやその家族、孤立した方々への支援を行なう赤い羽根福祉基金への寄付だ。

 この対象モデルとして誕生したのが、「G-Master Axilus」シリーズ。これは売り上げの5%を寄付するという特別なシリーズで、発売と同時にヒットモデルとなり、当初の限定数だとわずか1週間ほどで売り切れてしまうほどだった。そこでサイコムは予定を変更し、増産を決定。その増産分も早々に売り切れる見込みとなってしまったため、寄付が続けられるよう、定番シリーズ化したという経緯がある。

 募金活動は「臨時休校中の子どもと家族を支えよう 緊急支援募金」から「支える人を支えよう!赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援 全国キャンペーン」へと変わっているものの、今でもG-Master Axilusシリーズの販売は続いている。

 とはいえ、単純に寄付を行なうというだけでは、ここまでの人気にはならなかったのではないだろうか。スタイリッシュなケース、ゲーミングパソコンとして十分な性能、そしてコストパフォーマンスの高さといったように、純粋にマシンとして魅力にあふれていたのも、人気の理由だ。

 なお、試用したのはインテル製CPUを採用した「G-Master Axilus NEO H570」。標準構成からCPUを「Core i7-11700K」、ビデオカードを「AMD Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC」(ASRock)、SSDを「Intel SSD 670p Series」(1TB)へと変更したものとなる。

NZXTの「NZXT H510i White」を採用

G-Master Axilus NEO H570のスペック
標準スペック 試用機のスペック
CPU Core i5-11400 Core i7-11700K
CPUクーラー NH-U12S redux
グラフィックス GeForce RTX 3060 12GB MSI製GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC AMD Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC
メモリー 16GB(8GB×2、DDR4-3200)
ストレージ Crucial CT480BX500SSD1 Intel SSD 670p Series (M.2 PCI-E SSD 1TB)
マザーボード ASRock H570 Phantom Gaming4
PCケース NZXT H510I White
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
OS Windows 10 Home(64bit)

外見だけでなく内部まで美しく仕上がるNZXTのケース

 今回のリニューアルでもっとも大きな変化といえるのがケース。新たなG-Master Axilus NEO H570は、NZXT製の「NZXT H510i White」へと変更され、高級感がありながらもシンプルなデザインとなっている。

 このケースは最初から内部を見せることが考慮されたものとなっており、色々な工夫が施されている。その1つが、ケーブル隠し用のプレートだ。

ケース内の前より部分に設置されている、ケーブル隠しとなる白のプレート。これが黒いケース内において、ほどよいアクセントとなっている

 黒塗りのケース内に白の帯が加わることで、単調になりがちなケース内のアクセントとなってくれている。また、この部分は裏配線のケーブルが出てくる穴があるところ。これをうまく隠してくれるため、見た目にスッキリと、美しく仕上がるという実用性も兼ね備えているわけだ。

 ケースの外観はこれといった特徴はないのだが、徹底したフラットなデザインが逆に印象に残る。フロントインターフェースは電源ボタンと並んでUSB Type-A、USB Type-C、そしてヘッドホン/マイク端子のみというシンプルなものとなっている。

インターフェースや電源ボタンは、フラットなデザインをジャマしない最小限。天板の手前部分にある

 このケースには独自のLED/ファンコントローラー「Smart Device V2」が搭載されており、イルミネーション機能などを細かく制御できる。今回試用した構成ではLEDストラップが2つ、天井とケーブル隠しのプレート裏に取り付けられており、これがコントロールできるようになっていた。

LEDの色や明るさなどを自由に設定できるツール「CAM」。温度やファン回転数の確認、オーバークロック設定など、多彩な機能を持つ

 ケース内は基本的に明かりがないのでいくらガラスパネルを採用しているといっても、中は見えにくい。LEDストラップでうまくライトアップしてやれば、美しく彩ることが可能だ。

青系のライトアップを試してみたところ。ライトアップというと派手な印象があるが、ほど良い明るさでさりげなく照らせば、上品な雰囲気となる

こだわりのパーツ選びと熟練の組み立て

 G-Master Axilus NEO H570に採用しているCPUクーラーはサイドフローの空冷となる「NH-U12S redux」。これは、ベストセラーのNoctua製CPUクーラー「NH-U12S」のコストパフォーマンスモデルとなるもので、ヒートパイプが5本から4本へ変更されているほか、搭載されているファンが最大1700rpmに変更されているといった違いがある。

ヒートパイプが減り、ファンが変更されているものの、基本的なスタイルは「NH-U12S」と変わらない

 見た目の印象で違うのは、ファンの色。Noctuaといえば、ブラウン系という印象があるが、グレー系へと変更されている。ブラウン系で見慣れていると驚いてしまうが、このグレー系の色は、ホワイトとブラックが基調となるケース内ではピッタリ。主張しすぎないアクセントとなってくれていた。

 今回の構成で搭載されているビデオカードは「AMD Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC」で、コストパフォーマンスに優れ、カジュアルにゲームを楽しみたい人に向いているモデルとなる。

Radeon RX 6600 XTを搭載したビデオカード。コストパフォーマンスに優れている

 標準構成ではGeForce RTX 3060搭載となっているが、これよりもさらに1万4000円以上安く、それでいてフルHDで多くのゲームが楽しめるだけの実力があるというのが特徴だ。Radeon RX 6600 XTの詳しい性能比較は加藤勝明氏のコチラの記事を参照してほしいが、大まかにGeForce RTX 3060相当の性能がある。

 ストレージはSSDを搭載。標準ではSATA接続の2.5インチSSDだが、NVMe対応M.2 SSDとなる「Intel SSD 670p Series」(1TB)となっていた。

M.2のSSDにはサイコムオリジナルヒートシンクがセットされていた

 サイコムの魅力の1つは、BTOメニューが豊富な事。同じNVMe対応のSSDでも、CFD、Western Digital、インテル、Samsungと4つのメーカーから選択可能。さらに同じメーカーでもモデル違い、容量違いが豊富に用意されているので、SSDにこだわりたい人にうれしいラインアップとなっている。

気になるWindows 11への対応もOK!
今すぐ買っても長く使える

 つい先日、次のバージョンとなるWindows 11が10月5日から提供開始と発表があったとおり、今パソコンを買うのは少々微妙な時期ではある。しかし、Windows 10からの無償アップグレードが約束されているだけに、アップグレードが必要だという手間はあるとはいえ、最新OSにできるというのはありがたい。

 ただし、あくまでハードウェアがWindows 11に対応しているというのが前提だ。対応状況を確認できるチェックツールは以前一度取り下げられてしまっていたが、新たなバージョンが再び公開されているので、これをG-Master Axilus NEO H570で試してみよう。

とくに設定をいじる必要もなく、「Windows 11の要件を満たしています」という結果に

 結果は見てのとおりで、Windows 11を動かすのになんら設定変更もパーツの換装もないことが確認できた。最新パソコンであればまず間違いなく動くとはいえ、こうして確認できるというのは安心感が違う。

 ゲーミングパソコンは、CPUもビデオカードも高性能なものが必要となり、ストレージも大容量が要求される。もっとも重要なのは性能とはいえ、けっして安くはない買い物となるだけに、長く使えること、見た目に優れていることも重要なポイントだ。

 G-Master Axilus NEO H570はそんな要望にしっかりと応えてくれる、魅力的な1台といえるだろう。

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