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フルHDならゲームプレイは超快適、売り上げの5%を寄付する特別なモデル

高コスパゲーミングPC「G-Master Axilus NEO H570」、第11世代Core i7とRadeon RX 6600 XTでWQHDゲームプレイも!

2021年09月08日 13時00分更新

「G-Master Axilus NEO H570」

 サイコムが販売する「G-Master Axilus NEO H570」は、「支える人を支えよう!赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援 全国キャンペーン」に、売り上げの5%を寄付するというモデル。購入するとサイコムが代わりに寄付を行なってくれるため、できるところから社会貢献活動に協力したい、という人にとって興味深いものとなっている。

 こういう話を聞くと、最初から寄付ぶんが上乗せされているのではないかと勘ぐってしまうが、そんなことはなく、むしろコストパフォーマンス面でいえばほかのモデルより優れているくらいだ。

 標準構成を見てもらえるとわかるが、CPUクーラーに「NH-U12S redux」を採用していたり、マザーボードのチップセットがH570だったり、SSDがSATA接続だったりするなど、実性能への影響が少ない範囲で、コストパフォーマンスに優れたパーツが選ばれているのだ。

 怪しい激安パーツを採用しているのではなく、絶妙な選定をすることでコストを下げているあたりが、実にサイコムらしいといえるだろう。

 今回試用したモデルは、CPUこそハイエンドに近い「Core i7-11700K」が搭載されているが、ビデオカードは「AMD Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC」(ASRock)となっているように、フルHD(1920×1080ドット)~WQHD(2560×1440ドット)あたりの解像度でゲームを楽しみたいという人にピッタリな構成となっていた。

 この構成での実力を定番ベンチマークソフトでチェックしてみよう。

PCケースを刷新

NZXT製「H510i White」を採用

G-Master Axilus NEO H570のスペック
標準スペック 試用機のスペック
CPU Core i5-11400 Core i7-11700K
CPUクーラー NH-U12S redux
グラフィックス GeForce RTX 3060 12GB MSI製GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC AMD Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC
メモリー 16GB(8GB×2、DDR4-3200)
ストレージ Crucial CT480BX500SSD1 Intel SSD 670p Series (M.2 PCI-E SSD 1TB)
マザーボード ASRock H570 Phantom Gaming4
PCケース NZXT H510I White
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
OS Windows 10 Home(64bit)

CPU性能、総合性能共に高レベルの実力に

 まずはCPU性能を「CINEBENCH R23」でチェック。これは、CGレンダリング速度からCPU性能を測定し、ptsという単位の独自スコアで評価してくれるベンチマークソフトだ。CGレンダリングはマルチスレッド処理がしやすい分野となるため、CPUの最大性能を知るのに向いているテストといえるだろう。

 テストは全論理プロセッサーを使用するマルチスレッドの「Multi Core」と、1つだけ使用するシングルスレッドの「Single Core」を実行。なお、テスト時間は変更しておらず、標準の10分以上としてある。

「CINEBENCH R23」の結果。Multi Coreが13785pts、Single Coreが1560ptsとかなり高いスコアとなっていた

 第11世代Coreということもあって、Single Coreのスコアが高めになっている。ゲームではシングルスレッド性能が重要となるシーンも多いだけに、うれしいポイントといえるだろう。マルチスレッド性能も十分高く、1台のPCでゲームをしながら配信を行なうのはもちろん、動画編集や写真現像に使うといった用途でも活躍してくれる。

 これだけ性能が高いとCPUの温度が気になってくる。そこで、このCINEBENCH R23(Multi Core)実行中の温度変化を、「HWiNFO」を使って調べてみた。

青色がCPU温度(左軸)で、オレンジが動作クロック(右軸)。どちらも非常に安定しているのが確認できた

 CPUは一定時間ブーストクロックで動作し、その後は持続可能な動作クロックになるのが標準的な動作。実際に数値を見てみると、CINEBENCH R23を動かし始めた最初は約4.6GHzとなっていたものが、一定時間が過ぎた後には約4.2GHzへと低下していた。

 この間のCPU温度を追ってみると、最大でも77℃までしか上昇しておらず、NH-U12S reduxで十分冷やされている状態だというのが分かる。また、約4.2GHzに低下した後は温度がさらに下がり、67℃前後で安定していた。

 この結果から、Core i7-11700Kという高速なCPUを選んだ場合でも発熱に負けず、CPUが高温になることを気にすることなく利用できるというのが分かった。

 次はG-Master Axilus NEO H570の総合性能を「PCMark 10」でチェックしてみよう。

「PCMark 10」のスコアは7757。Radeon RX 6600 XT搭載のビデオカードだが、かなり健闘している

 総合スコアは7757と高め。ハイエンドパソコンらしいスコアとなっていた。各テストの詳細を見ていくと、アプリの起動時間やブラウザーの性能を調べる「Essentials」は10980となっており、こちらも高い。当然だが、こういった一般用途で性能の低さを感じることはあり得ないレベルだ。

 続いてOfficeソフトなどの動作をチェックする「Productivity」のスコアは、9809。こちらも性能の低さを感じるシーンは皆無といっていいだろう。

 最後は、動画や写真編集、3DCG表示といったテストを行なう「Digital Content Creation」。ビデオカードを搭載していることもあり、このスコアも11764と高いものになっていた。強いて言うなら、GPUによる支援が効果的に出ていないのか、Video Editiong Scoreが若干低めなのが気になる程度だ。

 一部に苦手なテストがありそうだが、全体としての性能は文句なしに高い。CUDAが使えなければ困る、といった特殊な用途をのぞき、まず困ることはないだろう。

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