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オリンパス、胃がんを対象としたAI病理診断支援ソフトウェアの汎用性を実証

2021年08月25日 15時30分更新

AI病理診断支援ソフトウェアの推論結果イメージ
左:元の病理ホールスライド画像、右:AI病理診断支援ソフトウェアが推論したヒートマップ
腺がんの確率が高く、陽性と思われる部位は赤く表示し、腺がんの確率が低い、陰性と思われる部位は青く表示

 オリンパスは8月25日、胃がんを対象としたAI病理診断支援ソフトウェアの汎用性を実証したと発表した。

  独立行政法人国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター6施設との共同研究によるもの。 近年多くの病院で病理医が不足するなかで病理医の負担が課題となっていることを受け、対策としてAIによる病理診断支援の需要が高まっている。

 AI病理診断支援ソフトウェアに病理標本全体を高倍率で撮影した顕微鏡画像(デジタル画像)で学習データを追加して学習させ、6施設およそ200件ずつの病理ホールスライド画像を判定させたところ、病理標本の厚みや色味などが施設ごとで異なるなかで全施設で感度100%、特異度50%以上を達成したという。

 同社では引き続き、AI病理診断支援ソフトウェアの改良により、さらなる精度向上と汎用性確立を目指すとしている。

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