京都大学・プラットフォーム学連続セミナーVol.2「災害レジリエンスとプラットフォーム学」
「日本沈没」「シン・ゴジラ」樋口真嗣監督と企業担当者・研究者が、防災のいまとこれからを語るセミナー開催!
京都大学「社会を駆動するプラットフォーム学卓越大学院プログラム」では、「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の人も無料で参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として毎月展開している。
プラットフォーム学とは、情報学と複数領域を連携させて新しい価値創造を目指す学問領域で、京都大学のプラットフォーム学卓越大学院は、プラットフォーム学を扱う世界初をうたう大学院だ。
※プラットフォーム学の詳細については、プログラムコーディネーターである京都大学大学院情報学研究科・原田博司教授のインタビューを参照。
参照記事:謎の学術「プラットフォーム学」を始める京都大学、求む「世界でかませる人」
6月30日に実施した第1回セミナーでは、「スマート農業」をテーマとして、実地でスマート農業を展開している企業担当者、京都大学の研究者、農業をコンテンツ化した人気番組「ザ! 鉄腕!DASH!!」プロデューサーが登壇した。
そして8月25日、「災害とレジリエンス」をテーマとした第2回セミナーを開催する。
多くの人々の生活を脅かす地震や台風・豪雨などの深刻な災害に対峙できる、レジリエンス(困難から回復できる、しなやかな強さを持った)な都市づくり・まちづくりを考えることは、これからの私たちだけでなく、次の世代を担う子どもたちに安心できる暮らしを確保するためにも必要不可欠となる。
本セミナーでは、ICTやAI・データサイエンスといった情報通信技術を活用することで、都市が持つ災害へのリスク評価や被害予測シミュレーションは現状どの程度実現しているか、またそれらの予測を活用した防災システムやスマートシティといった、災害プラットフォームが社会実装された新たな都市の在り方とはどのようなものなのかを、産学のフロントランナーたちの対話を通じて考える。
さらには、「日本沈没」や「シン・ゴジラ」といった数々のクライシス映画を手掛ける樋口真嗣監督を招いて、映画で描かれている災害(怪獣だったりもするが)、防災やレジリエンスのための取り組みに、現実がどれくらい追いついているか、理想と現実のギャップについても議論する。
オンラインセミナーへの参加は無料で、事前の応募が必要。詳細は以下となる。ぜひ参加いただきたい!
京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.2】イベント詳細
・イベント名:『災害レジリエンスとプラットフォーム学』~防災学と情報学で生まれるプラットフォームが広げる可能性~
・開催:2021年8月25日(水)17時15分 〜 18時45分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院
・協力:株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・お申し込みはこちらから
ご登壇者
映画監督 樋口真嗣氏
特技監督・映画監督・映像作家・装幀家。1984年『ゴジラ』にて映画界入り。1995年『ガメラ 大怪獣空中決戦』で特技監督を務めた。主な監督作品は『ローレライ』、『日本沈没』、『のぼうの城』、実写版『進撃の巨人』など。2016年公開の『シン・ゴジラ』では監督と特技監督を務め、第40回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞。『シン・ウルトラマン』が公開予定。
パナソニック株式会社 ビジネスソリューション本部 CRE事業推進部 総括
(兼)Fujisawa SSTマネジメント株式会社 代表取締役社長
荒川 剛氏
パナソニックの企業不動産(CRE)を活用したタウン開発・運営を通じ、社会課題解決型のソリューション開発やサービス創出に従事。暮らしから発想し、産官学・住民共創でサスティナブルに進化するFujisawa SSTのプロジェクト推進責任者兼Fujisawa SST協議会事務局長を務める。またタウンマネジメントを行うFujisawa SSTマネジメント代表取締役社長を兼務。
One Concern株式会社 洪水・地震エンジニアリングリード(工学博士)
堺 淳一氏
福岡県出身。東京工業大学工学部土木工学科卒、同大学院土木工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。技術士(建設部門)。カリフォルニア大学バークリー校ポスドク研究員、独立行政法人(現、国立研究開発法人)土木研究所主任研究員、RMS Japan株式会社Principal Modelerを経て、現在、One Concern株式会社で洪水・地震エンジニアリングリード。専門は、橋梁の耐震工学、自然災害のリスクモデルの開発。
京都大学 防災研究所附属巨大災害研究センター
畑山 満則教授
京都大学防災研究所巨大災害研究センター災害情報システム研究領域教授。東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士後期課程修了/博士(工学)取得。2000年より京都大学防災研究所中核的研究機関研究員。以後、同研究所の複数分野での助教授・准教授等を経て現職。阪神・淡路大震災以降、被災地での支援活動を通じてITを用いた災害対応技術に関する研究を推進し、災害情報処理プラットフォームの開発に従事。
京都大学プラットフォーム学卓越大学院 プログラムコーディネーター
原田博司教授
京都大学情報学研究科教授。郵政省通信総合研究所(現 情報通信研究機構)を経て2014年より現職。5G、6G通信システム、IoT用通信システムの研究開発、標準化、実用化に従事。取得国内特許は250件以上。自身が開発したスマートメーター用無線システムWi-SUNは、全世界で数千万台導入されている。
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