今回レビューする「XPG SPECTRIX D50」は、SSDやメモリーカードなど、特にストレージに強いADATAのゲーミングブランド「XPG」シリーズがラインナップするゲーミングメモリーだ。
シャープでスポーティなデザインのヒートシンクにアドレッサブルRGBを搭載しており、さまざまなイルミネーション演出を楽しむことができる。ヒートシンクのカラーは、ホワイトとタングステングレーの2種類。前者は近年じわじわと人気が高まっている「白いパーツ」としても注目だ。
DDR4-3000から超高速のDDR4-4600まで、幅広い速度のモデルをラインナップしている同シリーズだが、今回は定番のDDR4-3200モデルを入手したので早速テストした。
XPG SPECTRIX D50の主なスペック | |
---|---|
型番 | AX4U32008G16A-DT50(タングステングレー) AX4U32008G16A-DW50(ホワイト) |
スピード | DDR4-3200 |
レイテンシ | CL16-20-20 |
電圧 | 1.35V |
XMP | XMP 2.0 |
サイズ | 133.35×40×8mm |
保証期間 | 限定永久保証 |
→Amazon.co.jpへのリンク(タングステングレー)
→Amazon.co.jpへのリンク(ホワイト)
洗練されたデザインのプレミアムなヒートシンク
実物を見てまず感じるのがヒートシンクの存在感。肉厚でしっかりとした重さがあり、金属らしい質感の高さが伝わってくる。タングステングレーは重厚で高級感、ホワイトはよりスポーティなイメージだ。DDR4-4600という高速モデルもラインナップするシリーズだけあって冷却性能も高そうだ。
アドレッサブルRGBは、天面部の乳白色のカバーの奥に搭載されている。別途ケーブルなどは不要で、マザーボードに差して電源を入れれば自動的に光る。
高輝度の光がカバーを通してやわらかく拡散し、絶妙にいい感じに光るのは、アドレッサブルRGB商品の開発実績が豊富でノウハウがあるXPGならではだろう。発光機能については後で詳しく解説する。
XMP対応でCL16の低レイテンシ高速モデル
まずはメモリーとしての基本仕様をチェックしよう。XMP(XMP 2.0)対応の高速DDR4-3200(PC4-25600)メモリーで、アクセスタイミングはCL16(16-20-20)とネイティブのDDR4-3200よりも少し速い。動作電圧は1.35Vだ。この仕様は、以前にレビューしたXPGブランドの「GAMMIX D20 DDR4」「Hunter DDR4 U-DIMM」とまったく同じだ(「今売れ筋のDDR4-3200対応メモリー 最近のメモリー事情を整理しつつ、お手頃価格のXPG製品をテスト」)。
XMP対応メモリなので、本来のパフォーマンスを発揮するためには、UEFIセットアップでXMPのプロファイルをロードする必要がある。XMPのプロファイルは2つ格納されているが、どちらも変わらないようなのでどちらでもよいだろう。なお、UEFIのデフォルト設定で利用するとDDR4-2666(CL19)で動作する。
マザーボードのユーティリティーで他のパーツと同期して光らせて楽しむ
XPG SPECTRIX D50の魅力はなんといってもビジュアル面。アドレッサブルRGBによる発光機能だ。特に何もしなくてもマザーボードに差すだけで光るが、各社マザーボードのユーティリティーを利用すると発光パターンやカラーを変えて楽しむことができる。
ASUSTeK/ASRock/GIGABYTE/MSIといったメジャーブランドのユーティリティーにもれなく対応しているが、今回はMSIの統合ユーティリティーの「Dragon Center」に含まれているLED制御ツール「Mystic Light」の機能を紹介する。
この「Mystic Light」では、XPG SPECTRIX単体での制御のほか、発光機能を持つデバイスの同期制御(Mystic Light Sync)が可能。色がグラデーションで移り変わる「レインボー」や色が順次切り替わる「カラーシフト」、デバイスを順次点灯させるようなパターン(シーケンス)もプリセットで用意されている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう