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ケーブルレスで手軽にPCをライトアップ! XPGのゲーミングメモリー「XPG SPECTRIX D50」を魅惑的に光らせた

2021年08月27日 10時00分更新

 今回レビューする「XPG SPECTRIX D50」は、SSDやメモリーカードなど、特にストレージに強いADATAのゲーミングブランド「XPG」シリーズがラインナップするゲーミングメモリーだ。

XPG SPECTRIX D50は、スポーティなデザインのヒートシンク、アドレッサブルRGBを特徴とするゲーミングメモリだ

 シャープでスポーティなデザインのヒートシンクにアドレッサブルRGBを搭載しており、さまざまなイルミネーション演出を楽しむことができる。ヒートシンクのカラーは、ホワイトとタングステングレーの2種類。前者は近年じわじわと人気が高まっている「白いパーツ」としても注目だ。

ヒートシンクの色が異なるホワイトとタングステングレーの2モデルが用意されている

 DDR4-3000から超高速のDDR4-4600まで、幅広い速度のモデルをラインナップしている同シリーズだが、今回は定番のDDR4-3200モデルを入手したので早速テストした。

XPG SPECTRIX D50の主なスペック
型番 AX4U32008G16A-DT50(タングステングレー)
AX4U32008G16A-DW50(ホワイト)
スピード DDR4-3200
レイテンシ CL16-20-20
電圧 1.35V
XMP XMP 2.0
サイズ 133.35×40×8mm
保証期間 限定永久保証

Amazon.co.jpへのリンク(タングステングレー)
Amazon.co.jpへのリンク(ホワイト)

洗練されたデザインのプレミアムなヒートシンク

 実物を見てまず感じるのがヒートシンクの存在感。肉厚でしっかりとした重さがあり、金属らしい質感の高さが伝わってくる。タングステングレーは重厚で高級感、ホワイトはよりスポーティなイメージだ。DDR4-4600という高速モデルもラインナップするシリーズだけあって冷却性能も高そうだ。

タングステングレーの8GB×2枚組(AX4U32008G16A-DT50)。ヒートシンクが肉厚で剛性が高い。シャープなラインとヘアライン加工で金属の質感が強調されており、高級感があるビジュアルだ

 アドレッサブルRGBは、天面部の乳白色のカバーの奥に搭載されている。別途ケーブルなどは不要で、マザーボードに差して電源を入れれば自動的に光る。

タングステングレーモデルの発光の様子(レインボー)。乳白色のカバー絶妙な光具合を演出する

 高輝度の光がカバーを通してやわらかく拡散し、絶妙にいい感じに光るのは、アドレッサブルRGB商品の開発実績が豊富でノウハウがあるXPGならではだろう。発光機能については後で詳しく解説する。

こちらはホワイトモデルの発光の様子(レインボー)。発光状態も実にさわやか。他のパーツも白で統一するとより効果的だろう

XMP対応でCL16の低レイテンシ高速モデル

 まずはメモリーとしての基本仕様をチェックしよう。XMP(XMP 2.0)対応の高速DDR4-3200(PC4-25600)メモリーで、アクセスタイミングはCL16(16-20-20)とネイティブのDDR4-3200よりも少し速い。動作電圧は1.35Vだ。この仕様は、以前にレビューしたXPGブランドの「GAMMIX D20 DDR4」「Hunter DDR4 U-DIMM」とまったく同じだ(「今売れ筋のDDR4-3200対応メモリー 最近のメモリー事情を整理しつつ、お手頃価格のXPG製品をテスト」)。

 XMP対応メモリなので、本来のパフォーマンスを発揮するためには、UEFIセットアップでXMPのプロファイルをロードする必要がある。XMPのプロファイルは2つ格納されているが、どちらも変わらないようなのでどちらでもよいだろう。なお、UEFIのデフォルト設定で利用するとDDR4-2666(CL19)で動作する。

MSIのマザーボード「MAG B550 TOMAHAWK」のUEFIセットアップ画面。XMPプロファイルのロードは上部にある「XMP1」をクリックするだけでよい(設定をセーブして再起動すると有効になる)

AIDA64 Extremeの情報表示画面。CL16(16-20-20)の高速仕様だ

マザーボードのユーティリティーで他のパーツと同期して光らせて楽しむ

 XPG SPECTRIX D50の魅力はなんといってもビジュアル面。アドレッサブルRGBによる発光機能だ。特に何もしなくてもマザーボードに差すだけで光るが、各社マザーボードのユーティリティーを利用すると発光パターンやカラーを変えて楽しむことができる。

「Mystic Light」のメイン画面。リンクマークが赤色になっているデバイスを一括制御できる

 ASUSTeK/ASRock/GIGABYTE/MSIといったメジャーブランドのユーティリティーにもれなく対応しているが、今回はMSIの統合ユーティリティーの「Dragon Center」に含まれているLED制御ツール「Mystic Light」の機能を紹介する。

 この「Mystic Light」では、XPG SPECTRIX単体での制御のほか、発光機能を持つデバイスの同期制御(Mystic Light Sync)が可能。色がグラデーションで移り変わる「レインボー」や色が順次切り替わる「カラーシフト」、デバイスを順次点灯させるようなパターン(シーケンス)もプリセットで用意されている。

登録されているパターンの一覧。さまざまな色がグラデーションで移り変わる「レインボー」、色が順次変わる「カラーシフト」、デバイスごとに順番に点灯させる「シーケンス」などがある

「MB」のタブでは、マザーボードに標準で搭載されているLEDや、ボード上の端子に接続したデバイスの制御が個別にできる

SPECTRIX D50の制御は「DRAM」タブから

「DRAM」に登録されているパターンの一覧。一括制御のパターンとは一部異なる。色がグラデーションで移り変わる「レインボー」がイチオシだが、色が上下に移動していく「流星」や「マーキー」、CPU温度で色が変わる「CPU」なども楽しい

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