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最後の1年をしっかりとやり遂げる、シャープの戴正呉会長兼CEO

2021年08月23日 09時00分更新

シャープには片道切符でやってきた

 戴会長兼CEOは、「最後の1年となるこの2021年度(2022年3月期)の業績目標をしっかりとやり遂げ、次の世代にバトンをつなぐことが私の使命であり、何としてもやり切る覚悟である」と、2022年3月までの期限を改めて明確に示した。

 以前、戴会長兼CEOに単独インタビューした際に、「70歳になったら、何をしますか」と質問をしてみた。戴氏は、「シャープに来たとき、私は片道切符でやってきた。これが最後で。そのあとは休み。田舎に戻って、仕事をせずに、自由に過ごしたいと思っている」と答えた。総仕上げに向けた最終コーナーが、これからの約半年ということになる。

 かつて戴会長兼CEOは、次期社長の条件として、「経営を行うというプレッシャーに耐えられること」、「広い事業領域を経験していること」、「創業者の意識を自らが持っていること」の3点をあげた。これに合致する人材にバトンを渡すことができるかどうかが、戴会長兼CEOにとって、2022年3月までの最大の課題になる。

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