やることが多い「時間泥棒」なゲーム
文章だと伝わりにくいかもしれないが、本作のプレイはかなり忙しい。その理由は、スタッフや設備に「疲労」や「故障」といったバッドステータスがあったり、治療に失敗した後始末をしなければならなかったりと、プレイヤーが意図しない「小イベント」がそこかしこで発生するためである。
たとえば、「受付の事務員が勝手にお休みしてて患者の受付が長蛇の列!」という事態はザラ。その場合、代わりの事務員を雇用してローテーションさせたり、少し休んで回復した事務員を「むんずっ」と掴んで強制的に受付に戻したりする必要がある。
そのほか、設備が故障する前に修理させたり、草花に水やりをするよう指示したり、なんか発生した虫をシューティングゲームのようにツブしたりと、やることが本当に多い。
さらにはスタッフにスキルを習得させるための研修を受けさせたり、急患が舞い込んできたら上手に治療が回るよう、設備や医師を増やしたり、患者を間引いたりと(!?)いろいろなものをコントロールする必要がある。あぁ、本当にやることが多い。
……ところで、ここまで「やることが多い」と何度も言ってきたが、それは断じて苦行ではない。むしろプレイヤーとして「やるべきこと」を提示されるのは非常に楽しく、放っておけば何時間でもぶっ続けでプレイし続けてしまう魔力を備えていると言えるだろう。
そう、本作は形だけ整えて成果が出るのを見守る退屈なゲームではなく、常に能動的に動き続けて次から次へと発生する「やるべきこと」を達成していく、「時間泥棒」なゲームなのだ。
チュートリアルも兼ねた6つの病院の第1目標をクリアするまでで、3~40時間ほどやっていただろうか。だが冒頭でも触れたとおり、本作は4つの大型DLCを導入した「ジャンボエディション」。まだまだ序の口で、やり込み派なプレイヤーなら、永遠に遊んでいられる中毒性を備えていると感じた。
キミョウキテレツな病気を治す「バカゲー」の要素を持ちながら、「時間泥棒」とも言わしめる中毒性の高い本格病院経営シミュレーションゲーム『ツーポイントホスピタル:ジャンボエディション』(PlayStation 4/Nintendo Switch)。
おうち時間を楽しく過ごしたい方は、ぜひ本作を手に取ってみてはいかがだろうか。
【ゲーム情報】
タイトル:『ツーポイントホスピタル:ジャンボエディション』
ジャンル:ヘンテコ病院経営シミュレーション
発売・販売:セガ
プラットフォーム:PlayStation 4/Nintendo Switch
発売日:発売中(2021年7月29日)
価格:4488円(パッケージ版/ダウンロード版)
プレイ人数:1人
CERO:C(15歳以上対象)
© Two Point Studios 2021. All rights reserved. Developed by Two Point Studios, co-developed by HARDlight Studio and Red Kite Games Limited. Published by SEGA. Two Point, Two Point Hospital, the Two Point Hospital logo and Two Point Studios are either registered trade marks or trade marks of Two Point Studios Limited. SEGA and the SEGA logo are either registered trade marks or trade marks of SEGA CORPORATION or its affiliates. SEGA is registered in the U.S. Patent and Trademark Office. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners.
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