NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は8月19日、大規模なシステム構築や複雑なコマンド入力を必要とせずウェブブラウザー上で秘密計算が利用できるクラウドサービス「析秘」を提供開始した。
秘密計算とは、データを秘匿化したまま分析し、結果のみを出力する技術。本サービスにより、医療を始めとするさまざまな分野で企業などが保有する個人情報などの機微なデータの利活用を支援する。
本サービスは、クラウドサービスとして提供されるため、これまで秘密計算に必要とされてきたオンプレミスでの大規模なシステム構築や専用ソフトウェアのインストールが不要。秘密計算を活用するまでのリードタイムの短縮が可能になり、初期投資を抑制できるとする。
また、利用にあたり複雑なコマンド入力は不要。汎用的なウェブブラウザーを使い、ウェブUIを介して直感的に秘密計算用のシステムを利用できるため、技術的な導入のハードルを下げられる。
利用するレコード数、付与するID数に応じ3つの料金プランが用意されている。
今後、統計分析に用いる関数の追加など機能拡充を進め、2025年度までに数百の企業への提供を目指すとしている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります