5Gサービスが本格的に開始されてから2年目。新たに発売されるスマホは、ほとんどが5G対応になり、最近は性能と価格のバランスがよいミッドレンジモデルが人気を集めている。なかでも、ひときわ注目度が高いのが「OPPO Reno5 A」。現在、日本のSIMフリーAndroidスマホの中でもトップクラスの売り上げを誇るOPPOが、日本向けに開発したReno Aシリーズの最新機種で、初めて5Gに対応したモデルだ。量販店での実売価格は4万3800円だが、販売チャネルによっては、さらに安く買えるチャンスもあるようだ。たとえばY!mobileの場合は新規、MNP、機種変更で2万1600円の割引があるので3万9600円の本体価格が1万8000円になる。
じっくり使って、人気の理由を探ってみた。
日本のニーズに応えて
防水防塵&おサイフケータイに対応
OPPO Reno5 Aの最大のアドバンテージは日本オリジナルモデルであること。海外メーカーは、グローバルモデルをベースに、販売する国・地域に合わせて周波数を対応させるなど、ローカライズしたモデルをリリースするのが一般的。そのため、日本でニーズが高い防水・防塵やFeliCa(おサイフケータイ)への対応は見送られることが多い。
しかし、OPPO Reno5 Aは、ゼロベースから日本市場に向けに開発されたモデル。防水(IPX8)・防塵(IP6X)に対応し、おサイフケータイも使える。IPX8とは、端末を一定時間水中に沈めても内部に浸水しない性能を示す。水周りなどでも安心して使えて、万一、水中にドボンと落としても、速やかに拾い上げて水気を取ればOK! 濡れた手でも気にせずに電話をかけたり、メッセージを送信したりできるのだ。
5G対応のミッドレンジモデルの中でも割安感がある価格設定だが、ハードウェアのスペックは、むしろハイエンドに近い。CPUには、ミドルハイ向けでゲーミングに適した性能も備える「Snapdragon 765G」を採用。独自UIのColorOSは後述するが、非常に安定しているうえに便利機能がより使いやすくしてくれる。メモリーも6GBあるので、マルチタスク操作もスムーズにこなせるのが強味だ。
約6.5型のディスプレーは、デジタルシネマ向けの色域「DCI-P3」を100%カバーし、最大輝度が550nitと明るいことも利点。カメラで撮った写真や動画はもちろん、「Netflix」の映画やドラマも、メリハリが感じられる鮮明な画質で楽しめた。なお、ミッドレンジながら90Hzの高リフレッシュレートに対応。画面をスピーディーにスクロールしても、残像が少なく、見やすさを維持できることも魅力だ。
本体サイズは約74.6×162.0×8.2mmで、重さは約182g。5Gスマホは大画面化・重量化が進む傾向にあるが、OPPO Reno5 Aはボディー幅を74.6mmに抑えており、片手でもラクに持てる。画面端をスッとなぞるだけでアイコンが小さく集まって表示される「アイコンプルダウンジェスチャー」や、画面端から内側になぞって表示できる「スマートサイドバー」など、片手で操作しやすい工夫も随所に盛り込まれている。
カラーバリエーションは、明るく爽やかな「アイスブルー」と、シックで上品な「シルバーブラック」の2色。どちらもパールのような光沢仕上げで、年齢や性別を問わずに選べるカラーリングだ。
使い続けて便利さを実感できる
気の利いた機能が充実
このOPPO Reno5 Aに限らないことだが、OPPOのスマホは“気の利いた”便利機能が充実している。筆者は、これまでに数台のOPPOを使っているが、ColorOS(OPPOの独自UI)がバージョンアップするたびに、便利さを増している印象を受ける。ここでは、筆者が特に便利だと感じている機能を紹介したい。
まずは、いままで使っていたスマホから簡単にデータを移せる「データ移行」。移せるデータの種類は少ないものの、iPhoneからもケーブルレスで「連絡先」と「写真」を移すことができる。
なお、Y!mobile版は店頭でのデータ移行サービスがあるため、この機能はプリインストールされていないので注意しよう。
3本の指でなぞってスクリーンショットが撮れる機能も重宝している。それだけでも便利なのだが、3本の指で長押しすると、指定した範囲だけをトリミングして保存できるというユニーク機能も備えている。
最低限のシステムパフォーマンスを維持した上で、電池を長持ちさせる省エネモードは2つあり、状況に応じて使い分けることが可能。また、逆に、パフォーマンスを最優先にするモードに切り替えることもできる。
電池の減りを抑えるために「ダークモード」に切り替えて使う人も少なくないだろう。OPPOのダークモードは、色濃度を3段階から選ぶことが可能。真っ黒な背景に鮮やかに表示される色が眩しく感じられる場合に、目にやさしい色合いを選ぶことができる。
先述の「スマートサイドバー」は、自分がよく使うツールやアプリを素早く起動できるようにカスタマイズ可能。アプリによっては、小さく画面に重ねて表示する「フローティング表示」にもできる。
一時的に、小さな子どもに使わせる場合に役立ちそうなのが「キッズスペース」。パスコードを設定して、ユーザーが設定した時間やアプリしか使えないように制御できるので、勝手に大事なデータが削除されてしまったり、意図せずに使われたりする心配がなくなる。
OPPO Reno5 Aに搭載されているOSはAndroid 11がベースのColorOS 11。便利に使えるようになる機能に加え、UIを細かく設定できるだけなく、動作が安定しているので突然のフリーズに怯えることなく安心して使える。もちろんAndroidスマホでできることは漏れなく備えているので心配はいらない。OPPOは日本でのメジャーアップデートの実績もあり、長く使い続ける上でも安心度は高いだろう。
ゲーム専用のプラットフォームを用意し
幅広いタイトルに対応
OPPO Reno5 Aには「ゲームスペース」という機能がある。インストールしたアプリを登録して、ゲームプレイに適した設定ができる機能だ。
筆者は普段そんなにゲームはしないほうだが「Pokémon GO」「アスファルト9」「PUBG MOBILE」「プロジェクトセカイ カラフルステージ」「フリックテニス 3D」の5つのゲームをプレイしてみた。
実は「PUBG MOBILE」は、今回初めてプレイしたのだが、デフォルトの「均衡モード」でもヌルサクの操作感で、臨場感のあるバトルを楽しめた。慣れた人は、パフォーマンスを最大限にする「プロゲーマーモード」に切り替えてプレイするのがオススメだ。
他メーカーのスマホによっては正しく動作しないと聞く「プロセカ」も試してみた。最大180Hzのタッチサンプリングレートの恩恵か、タッチのタイムタグを感じることなくプレイでき、音ゲーにも適しているように感じられた。
なお、本体に搭載されているスピーカーはモノラルだが、音量はかなり大きくできる。3.5mm穴のヘッドフォンジャックを備えているので、有線イヤホン(非同梱)を挿してプレイできることも利点だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう