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EasyMesh対応で1万円以下と高コスパ!バッファロー製Wi-Fi 6ルーターの接続性と速度を計測してみた

2021年08月14日 12時00分更新

EasyMeshのセットアップは数ステップ
スマホやPCは不要

 EasyMeshのセットアップは非常にカンタン。詳しい手順は下記でご説明していますが、まずはネットワークの管理を行なう親機の「コントローラー」と、通信エリアを広げるために利用する子機の「エージェント」の背面スイッチをセットします。

 あとはACアダプターを接続し、約1分後に正しくステータスランプが点灯したら、それぞれをLANケーブルで接続するだけ。その約20秒後にエージェントのWIRELESSのステータスランプが橙色から緑色に変われば、セットアップはすべて完了です。

まず電源が切れている状態で、コントローラー(左)のMANUAL/AUTOスイッチを「AUTO」、エージェントのROUTER/AP/WBスイッチを「WB」、MANUAL/AUTOスイッチを「MANUAL」にセットします

両方にACアダプターをつなぎ、電源ボタンをオンにします

約1分後にステータスランプを確認し、コントローラーはPOWER、WIRELESS、ROUTERが緑色に、エージェントはPOWERが緑色、WIRELESSが橙色に点灯していたら、次のステップに進みます

同梱のLANケーブルでコントローラーとエージェントのLAN端子をつなぎます。LAN端子は1~4のどれでも構いません

エージェントのWIRELESSが橙色から緑色に変わったらEasyMeshのセットアップは完了です

EasyMesh時の通信速度はいかに?

 さて、肝心の通信速度はどのぐらいなのでしょうか? 今回はコントローラー(親機)を1階のリビング、エージェントを1階の仕事部屋直下に設置し、コントローラーに「MacBook Pro(13インチ、M1搭載、2020年モデル)」を接続して「iPerf3」をサーバーモードで実行したのち、「iPhone 12 Pro Max」で「iPerf」を実行して実効通信速度を計測しました。

 条件は、1階のリビングからコントローラーに接続、2階の仕事部屋からコントローラーに接続、同じく仕事部屋からエージェントに接続という3つです。計測はそれぞれ3回実施し、もっとも速かった値を採用しています。

下り速度
1階のリビングから
コントローラーに接続
720Mbps
2階の仕事部屋から
コントローラーに接続
369Mbps
2階の仕事部屋から
エージェントに接続
302Mbps

1階のリビングからコントローラーに接続した場合、下り720Mbpsを記録

2階の仕事部屋からコントローラーに接続した場合、下り369Mbpsを記録

2階の仕事部屋からエージェントに接続した場合、下り302Mbpsを記録

 エージェント(子機)を経由すると通信速度はある程度低下します。今回の条件では、直接コントローラーに接続したときに対して、エージェントを経由すると下りで約82%の通信速度に留まりました。

 ただし、信号強度をMacBook Proで「WiFi Explorer」を使って計測したところ、直接コントローラーに接続した場合が51%、エージェントを経由した場合が82%と後者のほうが圧倒的に上でした。また、MacBook Proでコントローラーに接続した場合、通信が途切れてしまうこともありました。通信の安定性を考慮すれば、EasyMeshを導入する価値は十分にあります。

低価格でEasyMeshを実現するのにもってこい

 EasyMeshを構築する際には台数が多いほど効果的です。ただし、多くの台数を設置する場合には1台当たりのコストが安価なことが大事です。WSR-1800AX4-C/NWは前述したように既に販売が終了しているが、同じ性能の「WSR-1800AX4S」も低価格でEasyMeshを実現するのにもってこいの製品なのでオススメだ。

 また、前述したように同社の2019年以降に発売した無線LANルーターや中継機を使っている人は、ファームウェアアップデートにより、EasyMeshに対応するため、本製品を1台購入してEasyMeshで接続するだけで、通信エリアの拡大が低コストで行なえます。加えて、今後発売されるEasyMeshに対応した他社の無線LANルーターにも接続できるので、「WSR-1800AX4S」をEasyMeshの入門機として導入してみてもいいのではないでしょうか。

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