10億色に顕微鏡カメラ、OPPO新フラッグシップ「Find X3 Pro」は約12万でも満足度高
「OPPO Find X3 Pro」は、10億色表示可能なディスプレーとカメラを備えるなど、色に強いこだわりを見せるオッポの新しいフラッグシップスマートフォン。前機種「OPPO Find X2 Pro」同様にauから販売されるが、それに加えて本モデルはSIMフリーモデルも用意され、より多くのキャリアで利用可能になったことから、改めてその実力を確認してみよう。
カーブでカメラの出っ張りを抑えた背面デザイン
まずは外観だが、ディスプレーサイズは約6.7型と大型で、サイズは約74.0×163.6×8.26mm、重量は193g。重量はそれなりにあるが、薄さは8mm台と比較的薄めなこともあって、大型だが持った時の感触は悪くない。
ディスプレー素材は有機ELで側面がカーブしているのに加え、背面側にもカーブをかけている。それが一層の薄さを感じさせることと、握りやすさに貢献しているようだ。
そしてもう1つ、薄さに貢献しているのがカメラ部分であり、カメラの出っ張り部分に滑らかなカーブがかかっているのだ。この措置によってカメラ部分の出っ張りが目立ちにくくなっているだけでなく、出っ張りによる引っ掛かりを抑え、背面デザインの美しさにも貢献していると感じる。
背面はカラーによって素材感が異なるが、今回レビューするのはSIMフリー版のみのカラーとなる「ホワイト」。マット調のガラス素材を採用しており、指紋も付きにくく触感も良好だ。
一方で、側面はボタン類とUSB Type-C端子、SIMスロットのみと非常にシンプル。前機種同様イヤホン端子も搭載されておらず、シンプルさを際立たせている。
ディスプレーを中心に高性能だがフルパワー発揮には注意も
そしてOPPO Find X3 Proは、ディスプレーが大きな特徴の1つとなっている。素材には前機種のOPPO Find X2 Pro同様有機ELを採用しており、ディスプレー内蔵型の指紋センサーも継続して搭載されている。
だがより大きなポイントとなるのは、有機ELと10bitフルパスカラーマネジメントシステムの組み合わせにより、後述するカメラと合わせて10bitの色深度、約10億7000万色の表現ができること。筆者は細かな色表現の違いを見極められる訳ではないことから参考レベルということにはなるのだが、色々な写真や画像を表示してみた限りでは、有機ELならではの明るくくっきりした映像と、精細な色表現でより自然な表現ができているとは感じる。
また、色に非常に力を入れているということもあり、ディスプレー関連の設定を見ると色温度や画面カラーモードの設定が可能で、寒色寄りか暖色寄りか、色の忠実さを重視するか、鮮明さを重視するか、など好みに応じた色設定が可能となっている。色覚多様性に対応するための色補正機能が備わっていることも、重要なポイントといえるだろう。
加えてOPPO Find X2 Pro同様、「O1 ウルトラビジョンエンジン」を搭載。動画の解像度を向上させる「動画の鮮明化」や、SDR画質の動画をHDRに引き上げる「ビデオカラーエンハンサー」などが利用可能だ。
リフレッシュレートもハイエンドに相応しく、120Hz駆動に対応。「O-Syncディスプレー ハイパーレスポンスエンジン」の搭載により、「PUBG MOBILE」などいくつかのゲームはディスプレータッチ時の反応速度を1/3にすることが可能なことから、ゲームプレイにも適したディスプレーといえるだろう。
そのゲームに関連する性能面についてだが、やはりフラッグシップモデルということもあってチップセットはクアルコムのハイエンド向けとなる最新の「Snapdragon 888」を搭載、メモリーは12GB、ストレージは256GBと非常に高い性能を誇る。いくつかのゲームを試してみたが、高いパフォーマンスを必要とする「原神」などでも最高画質、かつ60fpsに設定してもフレーム落ちなどが発生することはなく、非常に快適なプレイが可能だった。
ただベンチマークを取ってみると、特にCPUに関しては同じチップセットを搭載した他機種と比べスコアが低く、標準状態ではフルに性能を発揮していないようだ。性能をフルに発揮させるには、バッテリーの設定から「高パフォーマンスモード」をオンにするか、ゲームプレイを最適化する「ゲームスペース」でパフォーマンスを上げるなどの必要があるようなので(もちろんその分バッテリーの減りは早くなる)、ゲームプレイなどの際には注意した方がいいだろう。
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