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10億色に顕微鏡カメラ、OPPO新フラッグシップ「Find X3 Pro」は約12万でも満足度高

2021年07月27日 12時00分更新

10bitカラーカメラと顕微鏡カメラの使い勝手は?

 続いてもう1つの特徴となっているカメラを確認すると、5000万画素/F値1.8の広角カメラと、5000万画素/F値2.2の超広角カメラ、1300万画素/F値2.4の望遠カメラ、そして300万画素/F値3.0の顕微鏡カメラの4眼構成となっている。

メインカメラは一見すると3眼だが、よく見ると望遠カメラも搭載されており4眼構成だ

 中でも大きな特徴の1つは5000万画素の広角・超広角カメラで、共にソニー製のイメージセンサー「IMX766」を採用、ディスプレー同様10bitカラーでの撮影が可能となっている。

広角カメラで撮影した写真

超広角カメラで撮影した写真

 ただしその分情報が多くなることから全ての撮影で利用できる訳ではなく、写真の場合はカメラアプリの「写真」と「夜景」モードにし、設定で「10bitカラー」をオンにすることで撮影できる。またフォーマットもJPEGではなくHEIFに変更されることから、OPPO Find X3 Pro以外で利用する際には注意が必要だ。HEIFからJPEGに変換する機能も用意されているが、手間がかかるだけに手軽さや汎用性を重視するなら通常モードで撮影した方がいいかもしれない。

10bitカラーで撮影するには、カメラアプリの設定で「10bitカラー」をオンにする必要がある

広角カメラの通常モードで花を撮影した写真

同じ花を10bitカラーで撮影した写真。ビビッドだがより自然な色合いとなっている。ただしHEIF形式のため他デバイスでの表示には制約があり、この写真もJPEGに変換したものとなる

 一方動画の場合「動画」モードでは10bitカラーでの撮影はできない。「その他」から「映画」を選び、「LOG」「HDR」のいずれかを選んだ時だけ、10bitカラーでの撮影が可能になるようだ。

動画で10bitカラーでの撮影をする場合は「動画」ではなく「映画」を選び、「LOG」「HDR」のいずれかを選択して撮影する必要がある

 また望遠カメラについては、最大倍率が光学で5倍相当、デジタルズームでも最大20倍と、ペリスコープ構造で光学10倍相当の倍率を実現していたOPPO Find X2 Proと比べるとスペックダウンしている。以前はスマートフォンメーカーの望遠倍率競争が非常に激しかったが、最近は望遠よりも画質を重視する傾向が強まっていることも、性能変化には影響しているといえそうだ。

望遠カメラ(5倍)での撮影。望遠性能はOPPO Find X2 Proより低い

デジタルズームを使用することで、最大で20倍までのズームが可能だ

 そしてもう1つ、特徴的なカメラとなるのが顕微鏡カメラだ。これは文字通りマクロカメラではなく“顕微鏡”で、カメラを大幅に近づけることで肉眼では見ることのできないミクロでの撮影ができるものだ。

顕微鏡カメラ(60倍)で液晶モニターを撮影してみたところ。肉眼では見えないレベルでの撮影が可能だ

 最大60倍での撮影が可能なことから、色々な被写体を撮影してみると、これまで見ることのできない世界が楽しめるのは確かだ。ただ実際の撮影は結構シビアで、手で持って外で撮影するのはかなり難しい。被写体にOPPO Find X3 Proを一度ベタ置きし、下部を少し持ち上げて撮影位置とピントを調整するというのが最も撮影しやすいようだ。

顕微鏡カメラは位置やピントを合わせるのが難しいので、一度被写体に置いてから本体下部を徐々に持ち上げて調整すると撮影しやすい

 なお、フロントカメラは約3200万画素/f値2.4。OPPO Find X2 Proと同等の性能ではあるが、フロントカメラとしての性能は高く、ビューティー機能も充実しているので困ることはないだろう。

フロントカメラでの撮影(ビューティー機能を適用)。カメラ性能はOPPO Find X2 Proと大きく変わらないが、ベースの性能は高い

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