最新のGeForce RTX 3070 Ti&Core i9も安定動作!
Windows 11もモチロンOKな快適ゲーミングPC「G-Master Spear Z590」
ハイエンドCPUは性能が高いのが魅力だが、そのぶん発熱も大きくなりがち。空冷クーラーでは冷やしきれず、本来の性能を引き出せないことが多いため、水冷クーラーが推奨されている。
では、どんな空冷クーラーでも無理なのかといえば、実はそうでもない。基本的にCPUクーラーの性能は、ヒートシンクの表面積とファンの風量によって左右されるため、「大型ヒートシンク+大風量ファン」であれば、ハイエンドCPUもしっかりと冷やせるだけの性能がある。
ただし、大型のヒートシンクを採用した空冷クーラーは、マザーボード上のパーツと干渉して装着できない、PCケースに入りきらないといった問題があるため、どんなPCでも搭載できるわけではない。そういう意味では、水冷クーラーを選ぶ方が安全だろう。
しかし、水冷クーラーは着脱が難しく、CPUの換装やグリスの塗りなおしといったメンテナスがしづらいという欠点もある。特に将来のパワーアップまで考えているのであれば、メンテナンスのしやすい空冷クーラーを選びたいという人もいるだろう。
こんな人にオススメなのが、サイコムの「G-Master Spear Z590」。これは空冷のCPUクーラーを採用したBTOパソコンで、ハイエンドCPUをしっかりと冷やせる、大型の空冷クーラーが搭載可能なタワー型モデルだ。
このPCの基本的な内部構成から、実際にハイエンドCPUがどこまで冷やせるのかといった検証まで、詳しく紹介していこう。
なお、今回テストに使用した評価機はカスタマイズされており、標準構成からCPUを「Core i9-11900K」、CPUクーラーを「Noctua NH-U14S」、メモリーを「CENTURY MICRO DDR4-3200(16GB×2)」、SSDを「CFD CSSD-M2B5GPG3VNF(500GB)」、ビデオカードを「MSI製 GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OC」、電源を「SilverStone SST-ST85F-GS V2(850W)」へと変更したモデルとなる。
この構成の目玉となるのが、「GeForce RTX 3070 Ti」採用のビデオカードを搭載しているところ。
このGPUはGeForce RTX 3080と比べてしまえば性能は見劣りするとはいえ、価格が抑えめとなっているのがポイントだ。具体的に言えば、GeForce RTX 3070より1~2万円ほど価格は上がるが、GeForce RTX 3080と比べると4~5万円ほど安い。それでいて性能はその中間くらいとなっており、コストパフォーマンスに優れているのだ。
ゲーミングPCとしてはWQHD~4Kの解像度でしっかり遊べ、PC1台での実況配信も余裕でこなせるだけのCPUパワーがある構成となる。
G-Master Spear Z590のスペック | ||
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標準スペック | 試用機のスペック | |
CPU | Core i7-11700K | Core i9-11900K |
CPUクーラー | Noctua NH-U12S redux | Noctua NH-U14S |
グラフィックス | GeForce RTX3060 12GB ASUS製DUAL-RTX3060 | GeForce RTX 3070 Ti 8GB MSI製GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OC |
メモリー | 16GB | 32GB(CENTURY MICRO DDR4-3200、16GB×2) |
ストレージ | 512GB SSD(Intel SSD 660p Series) | CFD CSSD-M2B5GPG3VNF(500GB) |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | |
PCケース | CoolerMaster CM694 | |
電源 | SilverStone SST-ST75F-GS V3 (750W/80PLUS Gold) | SilverStone SST-ST85F-GS V2(850W/80PLUS Gold) |
OS | Windows 10 Home(64bbit) | |
価格(7月8日現在) | 22万9690円 | 35万860円 |
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